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二次小説(『こばと。』と『図書館戦争』)、ホームパロディ、日常や近況など、書きたいものを綴っていますヽ(oゝω・o)-☆

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≪背中の靴跡シリーズ≫ 『空駆ける靴 オマケ(完)』

長らくお待たせ致しましたーっ!!
入学式も終わり、始業式も終わり、でもずっと午前で帰宅してくる我が子達でしたが、ようやく金曜日から日常が戻ってまいりました。
新年度、皆様はいかがお過ごしですか?
ようやく、このお話も完結することが出来ましたー!!
もうホント、頭が上がりません……。こんな大したことのないお話で随分随分お待たせしてしまって本当にすみませんでした。
結ばれた二人のその後……ということで、幸せな二人をずっと追っていったつもりです。
無事に完結、ということで、私もホッとしています。

次回からは新しいパラレルのお話を始めるつもりです。
リクエストお応えで! いよいよ、最後のリクエストになりました!!
これでようやくすべてのリクエストを終えられる……と思うと感無量です!(って、まだ書いてもねぇ(爆)!!)
……そして、多分おそらく、相当長くなんじゃないですかね?(((((((^^;)(聞くな!)
↓↓↓
◆◆◆2017年サンキューリクエスト祭りから◆◆◆
みほ様
********************
学生時代の同級生が読みたいです。手塚は成績優秀、スポーツ万能の人気者。柴崎は成績優秀で美人だが、自信が無い目立たない女の子。少女漫画によくある設定の手柴版が読んでみたいです。
********************
↑↑↑
こちら。
というわけで、高校生ですよww
またまた青い手塚が見れるわけですよねww(笑)

以前からこちらに来ていた方にはチラリと漏らしましたが、『ちはやふる』みたいな感じのお話になる予定です。
なんで『ちはやふる』なの?! と文句が聞こえてきますが、男子も女子も同等に出来る部活なんですよ、かるたはww
そこに惹かれましたww
性別に関係なく体当たりして欲しいです! なんせ高校生……若いのですから!(←)
なので、ストーリーが『ちはやふる』をなぞるわけではないです…………って、これまでのリクエストお応えでもなぞった話は一つもないので、皆様ご承知のことか(笑)。
まだこちらに来て日の浅い方はご存知ないと思いますから、ツンデレラ、お話を踏襲することが出来ない体質ですので、その辺は申し訳ないのですが諦めて下さいませ。
素晴らしい『ちはやふる』のお話を図書戦で、というわけではございません。所詮、ツンデレラの書くものなので知れております……。(反省)
とはいえ、『ちはやふる』がモデルでありますので、今回は、堂郁、小毬も登場でガヤガヤと賑やかにいこうと思っています。
ちなみに、最初はどのカップルもくっついていない設定で(ああでも小牧さんと毬江ちゃんだけはくっついてるかもしれないけど)、ごちゃまぜ状態からそれぞれくっつけていきたいと思っております。
なので、途中は堂郁じゃなく堂柴(柴堂?)に見えたり、手郁(郁手?)に見えたりするかもしんない…………そういうの嫌いな方は、申し訳ないですが、そっと読むのをやめてひっそりと立ち去って下さいね。
最後はちゃんと王道のカップリングになることは、最初に宣言しておきますが。(ツンデレラはそれしか書けませんので)

というわけで、次回からの話の宣伝が長くなり過ぎましたが、『言の葉の空番外編』ついに完結です。
ここまでお付き合いくださいました皆様、本当にありがとうございました!!

もし気が向けば、もしなんでも読んでやるよって言う寛容な方は、よろしければまたお暇な時に覗きに来てください。
本当に亀更新で申し訳ないですが、ちまちまと頑張って書きたいと思います。
では、完結話は追記からどうぞ~♪




≪ 空駆ける靴~オマケ(完)~ ≫背中の靴跡シリーズ


「本当に大丈夫なのか?」
もう何度目の台詞だろう。
苦笑するしかない。
本当に壊れやすい宝物を扱うように、大事に大事に包むように、ずっとあたしに触れている優しい光の手。
「だぁーいじょーぶよう。あたし、後何回このセリフ言えばいいわけ?」
でも口を吐くのはこんな台詞。
「自分でも気付かなかったくらい、平気なのよ? 大体病気じゃないんだから」
「そうだけど。……けど、ほら、晃の時は、」
「晃の時は晃の時。この子はこの子でしょ? ――――そもそもあたしだって、晃の時のイメージに縛られてたから気付かなかったんじゃない。…………まさか他人(進藤)に気付かれるなんてね……羞恥の極みだわ」
言いながら本当に恥ずかしくなってきて――――自分の迂闊さ加減に情けなさすら覚える。
まさか、ここ最近の食欲不振や倦怠感の原因が『妊娠』とは思わなかった。
とはいえ、まだ全然初期も初期。妊娠2カ月目なのだから、むしろ進藤の方がよく気付いたと言うべきなのだろうか。夫婦としても家庭があるということでも大先輩である進藤ならではの着眼点だ。
当事者すら『まさか』と思う事実を見抜くとは。
進藤の指摘はまさしく現実のものとなり、病院で胎児の心拍を確認した時には、思わず涙ぐみそうになって必死に堪えた。
晃の時も、まさかあたしに子供が宿るなんて、と驚いたのだが、そんな奇跡が二度も――――正直、今は精神疾患の薬や眠剤なんかは飲んでいないし、体調だって大丈夫なのだから、セックスの頻度からすれば『ようやく』といったところなのかもしれないが、如何せん昔の自分の病んだ身体を思えば、あたし自身にとっては奇跡としか思えないことなのだ。
しかも、晃の時と比較すれば、妊娠2カ月とは思えない元気さ。
普通に日常生活を過ごしていたのだから、本当に驚く。
晃の時には妊娠発覚前から貧血だとか体調不良になっていて、心音が聞けた頃にはもはや酷い悪阻でトイレから離れられず、2日に1回は点滴に病院通いの日々だった(医者には入院した方がいいと勧められたけれど、病院恐怖症のような過去歴を持つあたしは光から離れることが不安で、かなり無理を言って通院生活を送っていた)。……結局安定期になっても悪阻は治まらなくて8カ月の頃まで続き、あたしの身体も体力もガタガタで――――それでも光が少しでもあたしが食べられる料理を工夫してくれたり、出来るだけ傍について看病してくれたお陰で精神的には強く支えられていたので、晃を無事に出産することが出来た。もっとも、自然分娩は出来たものの出血が多くて予後も悪くて――――本当に、1年半以上、光には酷い迷惑をかけ通しだった。
そんな散々な晃の時と比べれば、今の体調は天と地だ。
本当に順調で、怖いくらい……。
「本当に大丈夫だってば。――――ねぇ、お腹空いちゃった。とーっくにお昼も過ぎたもんね」
心配そうな光に笑いながらそう言えば、時計に目をやった光の目が見開く。
「……ホントだな。もうこんな時間か」
「あんただってお腹空いたでしょ?」
「……いや、気が気じゃなくて……そういえば、腹減ったな」
言った途端にお腹を鳴らすもんだから、可愛くて笑っちゃう。
「でしょ? せっかくだから、このあたしがなんか作ったげよーか?」
「それこそ気が気じゃないから止めてくれ」
あたしの声に被さる程の光の即答。
思わず、むうっと唇を突き出す。
……そりゃ、あたしは料理音痴だけど。
「とりあえず、即席で出来るモンにするから、そっちで座って待ってろ」
「ふーんだ! ったく失礼よねー。あたしだって卵焼きくらいは出来るようになったのに」
「……あの、バームクーヘンみたいに焦げ模様の入った、持ち上げると解けて帯になる激甘のヤツな。――――赤ん坊の胎教や栄養に悪そうだから止めといた方がいいと思うぞ」
「ほぉんと、失礼!!!」
「事実だろ。――――ほら、座っとけって。すぐ作るから」
そう言いながら、光の足がキッチンへと向かう。
触れていた光の手が離れてゆく。
さっきまで傍にあった温もりがなくなって、妙にスースーする気がした。
「……なに作んの?」
気を紛らわすように、冷蔵庫を覗いてる光に声を掛ける。
あたしからは光の背が邪魔をして、冷蔵庫の中身までは見えない。
「んー…、パスタかな」
「パスタ! いーわねぇ、トマトの?」
「いや、豆乳が残ってるし、クリームにしようかと思ったんだが……トマトがいいか?」
「ううん。豆乳でいい」
「トマト缶あるし、両方作るか」
「豆乳で良いってば。光の豆乳パスタ、美味しいもん」
「ありがとな。けど、やっぱ両方作ろう。俺も食うし」
「手間でしょ? ホントにいいわよ。あたし、光の豆乳パスタ本気で好きだもん」
そんな言い合いをしながら、冷蔵庫前からキッチン台に向かう光の後を追う。
おもむろに置かれる残り物の野菜達。
ふと付いて来たあたしを一瞬見たものの、何も言わずに調理準備を始める。
鍋やフライパンの準備に、まな板と包丁。
無駄のない動きであっと言う間だ。だってもう、鍋には水が入って沸かし始めてる。
ガサガサと袋から取り出される野菜に、何を入れるんだろう、と覗き込む。
見えないから光の傍まで――――
「~~っ、…ホントにお前、可愛いよな」
急にかけられた言葉。
言葉を理解するものの、意味がわからず、ぱちくり、と目を瞬かせた。
小首を傾げるようにして光を見上げると、目が合って、光が掌で顔を覆った。
耳が赤い。
…………なに?
あたしのどこに、可愛い気があった?
――――と思ったら、引き寄せられて、背中から包まれる。
あ、と思う間もなく、光の中に閉じ込められる。
「……そんなに俺の傍に居たい?」
ゾクリとする低音で耳元で囁かれた言葉に、一気に顔の熱が上がったのがわかった。
「~~なななっ…、そそんなわけ…ッ」
「じゃあなんでここに居るんだ?」
「~~~~っ、なななに作んのか、気になっただけ…っ」
「パスタっつっただろ、しかも豆乳のとまで。大体、座ってろって俺は言ったぞ」
「~~きき気になっただけって言ってるじゃないの!」
「俺も気になる……俺の後を付いてくるお前が。傍に寄ってくるお前が」
「~~~~~~~~っ…!」
そう言いながら、耳縁を食んで来るから、全身に電流が駆け巡るような気がした。
熱くてゾクゾクする感覚。
「~~~~な…っ、……そんっ……な、こと、…っ……」
頬が熱い。
耳朶も。
あたしの血液の全部が光が触れている部分へと集まってゆく。
光の吐息が、あたしの全神経を奪ってゆく――――と、膝が笑いそうになった時点で、重力がおかしくなった。
軽々とあたしを抱えた光は、キッチンを回ると椅子にそっとあたしを下した。
「ここで待ってろ。――――いくら俺が鉄の自制心でも、もたん」
「~~~~なな、なに…っ」
「俺の料理が本気で好きとか有頂天にさせといて付き纏われたら…………煽ってるとしか思えないだろ」
「~~! なななん…っ…、ちがッ…!」
「ハイハイ。違うっつーんなら、大人しくしてろ」
そう言うと離れてゆく――――。
今度は明らかに隙間風が吹いたような気がした。
光が、離れてゆく。
思わず光を見つめたら、一歩踏み出した筈の光が、ガックリとまた一歩戻ってあたしを抱きしめた。
「…………だから、そーゆー可愛い顔すんなって…………ホント、もう……お前ヤバイ」
そう言うと、呼吸も飲み込む勢いで唇を貪られる。
甘く激しく長く……、やがて、身体中の力が抜き取られてクタリと机に突っ伏すくらいまで。
熱くて熱くて、とても顔を上げられない。
身体も蕩けたように力が抜けて、動くことも出来なかった。

~~~~どこが鉄の自制心よっ!!

光がパスタを作ってくれてる間中ずっと、あたしは悪態を心の中で並べながら、さっきの深いキスの感触に身を焦がしていた。


     *


「やっぱ、ご懐妊だとさ。――――残念ながらオニーサンの目論見はご破算ですぜ」
愉快そうに笑う進藤の想像とは裏腹に、手塚の兄慧の表情もまた楽しげだった。
「彼女はいつだって俺の予想の上をいって楽しませてくれる。吐くほど嫌がられるようなことをした記憶はなかったから、そうだったのかと納得だ」
「そりゃどうなんだろうなぁ、柴崎サンはああ見えて手塚以外の男は受け付けない体質だからな。いくら手塚にそっくりな兄とはいえ、あんたに対して吐き気を覚えなかったとは言い切れないと思うぜ」
意外にフランクな慧の言葉に、進藤もいつもの口調で返し始める。
「いくらあんたでも、柴崎さんは思い通りにゃならんと思うね」
「それはどうかな。彼女は頭のいい女性だ。条件次第じゃ家族の為に引き受けることもあるだろう」
「だーから無理だって。に・ん・し・んしてるんだぜ? モデルなんざ絶対出来ねぇだろう」
「なぜかね、むしろ好都合じゃないか」
爽やかな笑顔を浮かべる慧に、進藤の眉間に皺が寄る。
「…………なにが好都合なんだよ?」
「なにって――――考えてみたまえ。そもそも最初の百貨店のポスターは結婚式の1シーンだったんだ。次は妊娠、そして出産と続いていけば、むしろストーリー性まで付いて完璧だとは思わないか。しかもノンフィクションで追うんだぞ。こんな得難いチャンス、むしろ他にはないだろう」
慧の言葉に、進藤の頬が引き攣った。
「……おいおいおい……身重の女性にモデルをさせるってか。――――無理だろ。柴崎さんは体力がない……今回は自覚症状はまだないみてぇだが、晃の時はかなり体力を奪われて大変だったんだ! 手塚の献身的なサポートがなかったら柴崎さんの身体が妊娠に耐えられたかどうかわからねぇくらいによ…」
「なに、光が居れば大丈夫ってことだろう」
「~~~~?! なんだぁ…手塚も一緒にさせるつもりかよ!」
「ポスターの撮影の時に学習したのさ。彼女の美しさはフィルター越しでも変わりはしないが、美しいお人形さんでしかない。――――彼女が善人をも魅了する表情になるのは、光がを絡む時だけ――――つまり光もセットで起用しないといけない、とね」
「……お前さんなぁ! 手塚はウチの主要戦力なんだよ!! 簡単に引き抜かれて堪るか!!」
「何を言ってるんだね? 別に光を引き抜こうなんて思っちゃいない。あいつは靴を作ることにしか秀でたものはないからな――――あいつがモデルとして通用すると言うのならむしろ、俺自身がモデルになる方がよほど売れるだろう。……柴崎さんの撮影の日だけ、光を貸してくれればいいだけの話だ」
「~~~~…、いやいやいや。根本的にあんたは間違ってるね」
「何がかね?」
「柴崎さんは絶対『モデル』は引き受けねぇよ」
「なぁに、『モデル』だと言わずに撮ればいいだけの話だ――――別に彼女の仕事意識は必要のない話だからね」
「~~~~っ?! 嘘ついてまた、ポスターに起用するつもりか!」
「人聞きの悪い……余計なことを言わないだけの話だ。わざわざ嘘を吐く必要がどこにある? ……大体、私はね、彼女の作った綺麗な笑顔を写真に撮りたいわけじゃない。光の横で自然に動く彼女の表情こそが万人を魅了するんだ。ポスターに相応しい衣装だけ着せておけば、後はいつも通りのことを彼女にはしてもらうだけ――――それが最高の1枚を生む」
「~~お前さんなぁ……」
慧のやり口を想像して、頭が痛い。
恐らくはまた、本人の預かり知らぬところで撮影が行われるということなのだろう。
「…………人の迷惑も考えろよ…………」
「おや、迷惑かな? 彼女ほどの人が、このまま埋もれることの方が損失だと思わないか? 少しずつ社会復帰を始めた彼女は、もっと羽ばたいていける人だ。そうだろう?」
「――――羽ばたくにも、普通はそこに『本人の意思』ってものが必要だと思うがな」
「別に彼女を有名にしようというつもりはない。ただ、これから彼女が普通の生活を送る上において、過去を払拭するくらいの良い印象も身につけておく方がいいんじゃないかと思うだけだ」
サラリと言い放つ慧に、進藤は訝し気な視線を送ることしか出来ない。
最近まで、進藤自身も知らなかった柴崎の過去の事件。
果たして慧はどこまでそれを知っているのか――――やはり油断ならない相手なのだと気を引き締める。
「…………それこそ、いらん世話だろう」
「まぁ、どうなるかは今後を見てくれたまえ。俺には、光が幸せになっていく様が世間の記憶に残っていくという未来は、すこぶる愉快なんだがね」
心底嬉しそうに言う慧の言葉に、進藤が顎を撫でた。
慧の言葉を咀嚼する。
やがて、おもむろに口を開いた。
「…………あんた、ブラコンだろ」
「おやおや、またいきなりだな」
「…………お前さん、柴崎さんを餌にしときながら、実は弟にちょっかい出したいだけなんだろ」
「いやいや、こう見えて柴崎サンのことも本気で気に入ってるよ――――彼女に接触するたびに、光が凄い勢いて噛みついてくるんだ。子供みたいに素のままでね。それを彼女に華麗に宥められて悔しそうな顔をする光がまた可愛くて……まぁ、弟なんてものはいくつになっても可愛く思うものなんだろうな」
「要するにブラコンなんだな」
そう断言しても、
「解釈は好きにすればいい」
気にも留めずに爽やかに笑う慧に、溜息を零す。
……やれやれ、とんだヤツを兄に持ったもんだ。
手塚を労わる気持ちが湧くが、一方で確かに慧の言葉もわかる気がした。
手塚という人間は、真面目で頑固で融通が利かないが、一途で一生懸命なところは時に揶揄いたくなるのだ。
殊更、一番大切にしている愛妻が絡む時の態度は腸が捩れる程笑いを誘う。

幸せになっていく1シーンか。

確かに……俺達の作る靴と共に、彼らの幸せを追えるのは、粋なもんだ。
思い出す。
柴崎を、モデルとして使用し始めたのは、柴崎本人の申し出からだった。
手塚の作る靴を世間に広めたいと、自分が靴を履いて動いているところをホームページにアップしてはどうかとアイデアをくれたのだ。
こじんまりと人伝手だけで靴の受注をしていて俺達は、柴崎の案のお陰で『ネット』という新たな受注の場を手に入れた。
ネットの世界は広く、わざわざ店にまで採寸に来てくれる客も手に入れ、店は軌道に乗り始めた。
広がった人の輪から、また更に人伝手に評判が広がり、手塚の兄の目に留まる程になったのだ。
そして、この百貨店に出店することになってからは鰻上り。
まったく、二人の力には敵わない。

天使の靴、か――――。

我ながら最高の命名だと思う。
靴というのは右と左で1足だ。どちらが欠けても売ることは出来ない。
手塚と柴崎さんは二人で一つ――――まさに左右の靴だ。
片方を見失って歩けなくなっていた二人が、ようやくお互いを見つけ、二人で手を取って歩き始めた。
覚束ないながらも、支え合いながらゆっくりと進み始めたんだ。
どちらかが欠けても歩けない二人。
そんな二人をずっと守って支えてくれた靴。
手塚が柴崎さんの為に心を込めて作った靴は、二人の靴だったんだ。
やがて、地面をゆっくりと歩いていた二人は、1つずつ、少しずつ、幸福を掴みながら、いつしか二人は軽々と地を蹴って、手を繋いで羽ばたくようになったのだ。
大空を翔るように、その足にはやはり、手塚の作った天使の靴を履いて。
互いが右と左の翼となり、力強く羽ばたいて。

まったく、どこまで飛んでいくんだろうな。
虹の向こうまで、空の彼方まで飛んでいくんだろうか。

…………けど、当面は手塚が大変だろうな。
ふと現実に立ち返り、ニヤリと笑みが浮かぶ。
晃の時は、ずっと手塚は夫婦の時間がなくて辛そうだった。男の悲しい性だ。
恐らくはあいつのことだから、昨日までヤッてたとしても、妊娠がわかったとなっては安定期に入るまでは絶対控えるに違いない。

愛妻を目の前にして、ムラムラすんだろーなー。

思わず手塚の百面相が目に浮かび、シシシと笑い声をあげてしまう進藤だった。



 < Fin >






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Comment

意外な組み合わせでしたがw 

ママ様

最後までお付き合い、いつもありがとうございます!(笑)
そうなんですよねー、意外な組み合わせとなりました、最後の進藤さんと慧の会話w
でも、なんだかとっても楽しかった!!(笑)
進藤さんなので、結構慧相手でもズケズケと発言するだろう、という予想でしたが、予想を裏切らない喋りっぷりでした(笑)
まぁでも、終始慧が主導権を握ってたのは、致し方ないですけど(苦笑)
進藤さんでは、流石に慧をやり込めるトコロまではいけないかな、と。
けどまぁ「ブラコン」という弱味を握ったあたり、やはりただでは済まない進藤さんのいいトコロです♪
今後は慧相手でも時折「ブラコン」と突っ込んでくれることでしょう!!(笑)

進藤さんは、実は堂上さんよりも手塚のことをよく見てると思うんですよねー、原作でも。
まぁ原作の堂上さんは、郁ちゃんにハラハラしてるので、手塚の方まではよっぽど危ないことがない限りは安心して放置出来る、という感じなのかもしれませんが(笑)
殊更郁ちゃんが絡むと、危なくないことでも手を掛け世話を焼いちゃう堂上さんだからなぁ…(笑)
まぁ、手塚のことを一番わかってる小牧さんに次いで進藤さんかな、と思ってます(笑)
なんで、「言の葉の空」でも、「その頻度で夫婦の営みやってんのに、こいつら、なかなか二人目できねーなぁ」と実は心の中ではずっと思ってたかもしれない(笑)
進藤さんちは何人家族なんだろう? 子供何人いるんでしょうね?? 妥当なところだと2人かな……3人とかいいなww
考えて見ると、私って、結構進藤さん贔屓なのかもしれない?(笑)

手塚はもう、麻子さん可愛くて可愛くてww
自分の傍をうろうろする麻子さん、自分の後を付いてくる麻子さん、いやもう、手塚じゃなくてもヤラレル!!!(笑)
しかも本人無自覚とか止めて!!! 余計可愛いから!!!(笑)
妊娠発覚で余計に可愛くなっちゃった愛妻を前に、刻々とムラムラが増していくんだろうなー手塚は。
大変だ!!(笑)
というわけで、更に手塚は弄られキャラになることは間違いない(笑)。
でも、それも幸せだからなんですよねーw そういう感じが大好きですww
ママ様も仰ってるように、慧も、二人のことをとても応援してるんですが、応援してるように見えない性(笑)。
でも、慧だからそれを気にすることもなく、楽しみながら、弟可愛くて付き纏うww(笑)
しばらく離れていた兄弟の溝も、こうやって埋められていくんでしょうね。
この「言の葉の空」の二人も、もっともっと幸せになっていくんだろうと思います♪
周りの人達も巻き込んで、ねww

次回は、初の高校生パラレルww
私も初なので頑張ります!!
高校生の頃は、いろんなものに憧れたり、体当たりして挫折したりしますよねー。
そんなことも、ちょっとだけ盛り込みながら(頭でいろいろ妄想は出来るのだけど、書くとなると、所詮ちょっとしか盛り込めないんだろうなぁ…(((((((^^;))お話を書いていければと思っています。
また次回のお話も見に来て下さるようなので、嬉しいですww
ママ様も楽しめるようなお話が書けますように……(神頼み(笑))!!!



  • posted by ツンデレラ 
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  • 2019.04/16 10:36分 
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天に舞っちゃいます~♪ 

だいずまめ様

ありがとうございます!
ちょくちょく訪問して下さってるんですねー!
すっごく嬉しいです♪
そんな風に、覗いてくれてる人が居るんだと思うと、嬉しくて天まで昇る気持ちです♪

> 実は過去に「言の葉の空」を読んで、原作を読みたくなり、「言の葉の庭」を読みました。今では、空も庭もどちらのお話も大好きです。
うわあああww
そんな風に言って貰ったら、もう感激で前が見ません!(笑)
「言の葉の庭」…すっごく映像の美しい(アニメだけど)いいお話ですよねー!!
私も知らなくて、リクエストで教えていただきましたが、知れて良かったと思いました!!!
「庭」の方は、心は寄り添ったけれど傍には居られるという終わり方でなかったので、私の方では大捏造で二人が一緒になれるまでを追わせてもらう形を取りました。
なので、最後はベタ甘に…(笑)
「庭」と並べられるととてもとても恐縮ですけれど、「空」も気に入って下さってるとのことで、本当に嬉しいです!
ありがとうございます!!!
幸せを掴んだ二人ですけど、幸せはこれだけでは終わらずに増えてゆくもの……そんなオマケになってくれていたら、と願いますw
まぁ手柴の方は、勝手に幸せになっちゃう二人なんですけどねー(笑)
最後まで見守ってくださって本当にありがとうございました!!!

これからも覗きに来て下さるようで、今後ともどうぞよろしくお願いしますね?(笑)
高校生のわちゃわちゃ図書戦メンバー……妄想ではとっても楽しいのですが、ちゃんとそれが表現できるように書けるかどうか……。
まぁでもショボンとしてても始まらないので、楽しく書いていきたいと思いますー!!!


  • posted by ツンデレラ 
  • URL 
  • 2019.04/16 10:04分 
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  • 2019.04/15 22:25分 
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