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2017.09.13 (Wed)

≪背中の靴跡シリーズ≫ 『ひとり寝る夜の明くる間は』~vol.77(完)~

≪ ひとり寝る夜の明くる間は~vol.77(完)~ ≫背中の靴跡シリーズ
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  歎きつつ ひとり寝(ぬ)る夜の 明くる間は
   いかに久しき ものとかは知る
         右大将道綱母(53番) 『拾遺集』恋四・912
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【More・・・】

≪ ひとり寝る夜の明くる間は~vol.77~ ≫背中の靴跡シリーズ


「情報部副部長、『手塚麻子一等図書正』!」
「拝命致します」

組織大改革とあって、今回の人事異動での各部署の要人は玄田隊長――――ううん、玄田館長の後ろにズラリと並ぶ。敬礼と共に拝命し、情報部部長に任命された小牧の横に並んで振り返った。
呼ばれた名前に式典中とは思えないざわめきが広がっていたのだが、振り向いたあたしに、どよめきが一層大きくなった。
あたしの関東図書基地復帰は、一大センセーショナルを巻き起こしたらしい。
正直、上位階級の上司達や元タスクフォースメンバー(今回の改革で図書特殊部隊という組織は廃止された)、同期等、一部の人々にはあたしの生存や手塚との結婚は周知の事実だったけれど、それ以外の隊員には手塚との結婚のみならず、あたしの生存すらも寝耳に水だったようだ。もちろん、玄田隊長の懇意で既に以前の人事異動・昇格発表の際にはあたしの名前はしっかり復活していて、武蔵野第一図書館所属、業務部一等図書正としてのあたしの存在は既に明記されていた筈なんだけど。自分に関係しない他人のことまで注意して見てる奴なんて、あんまりいるわけもないか。
正直、1ヶ月以上は注目を浴び続けてた気がする――――まぁ気にしないようにしてはいたけど、こういう時は好意的な人達からの言葉よりもあたしに批判的な人達からのアプローチの方が圧倒的に多い。事あるごとに喋りかけられる言葉の端々に嫌味や妬みを滲ませながら根掘り葉掘りと聞いてくるし、あからさまな陰口をわざと聞こえるように言ってみせる(主に女子隊員の)幼稚な態度への対応とか、正直疲れた。もちろん上官となった小牧が全面的にフォローしてくれて(その辺りの気配りや配慮は最上級の上官だから本当に助かった)、業務部へのヘルプは最小限にしてくれた(ヘルプに着く時は必ずバディも付けてくれた)し、情報部としての現段階での最優先懸案事項は図書隊の武装解除に向けてのことだったために普段は後方支援部部長に就任した堂上(笠原も後方支援部所属だ――――後方支援部は武装解除に付随して組織解体となる為、商社との委託契約を破棄。堂上はこの面倒な手続きや処理を玄田からいつものように丸投げされたのだ)と一緒に仕事をすることが必然的に多かったことも助けられた。
恵まれた環境を整えてくれた玄田館長に感謝しなくちゃならないだろう。
皆が守ってくれるから、心無い陰口を囁く人も居たけれどそんなことは些細なことで、あたしは1ヶ月で情報部員としての地位を確立させてみせた。短期間で成果を上げて口を封じさせる――――それがあたしからの、玄田館長や小牧、堂上、笠原への恩返しのやり方だ。
元々、武装解除へ向けての道筋についてはいくつかの見当を案として立てていたので、防衛省や国家公安員会を相手に話を進めていく。これまでの人脈に加え、手塚慧という最大の味方も手に入れていたので、自分で想像していた以上に話をスムーズに進めることが出来た。見通しが付いて来るとそれらを元に武装解除に向けてのスケジュールを立てて図書基地内のマニュアル作りに取り掛かる。いつしか、あたしの仕事の手腕に一目を置いてくれる人々が増えていき、反比例のように、殉職という虚偽で二階級特進をせしめた卑劣な女だとか、手塚(手塚家)を踏み台にして権力を掴んだ女だとかいう悪意ある陰口を言う人々は少なくなっていった。少しくらいの妬みややっかみでそんなことを言う人も居るようだけれど、わかってくれる人々が増えたのでもう傷つかない。
――――光も全面的にサポートしてくれた。
光は、図書館協会の方が仕事の主体となってはいたけれど、図書隊もまだ除名ではなく情報部及び防衛部(防衛部は館長直轄の部署となり、現行ではまだしばらく組織として残るものの、そのうち解体する組織となっている)に所属は残っており、あたしの置かれている状況などは上官達(小牧はもちろんのこと、防衛部副部長の進藤あたりもお節介のようだ(ちなみに防衛部部長には緒形が就任している))から連絡が入っているようだった。
心無い罵倒を受けた日もあったが、決まってそんな日は必ず光が迎えに来る。そしてあたしの手をしっかり掴んでピッタリと寄り添って、並んで帰るのが常だった。――――まるでどっかのバカップルみたいじゃない――――そう思うと恥ずかしくて堪らないのに、光に文句を言おうとするたびに光がビックリするくらい優しい目であたしを見るから、喉の奥に何かが詰まって目の奥が熱くなって何も言えなくなって光の手をギュッと握る。すると光もグッと握り返してくれて――――晩御飯の話とか、晃の話とか、そんな他愛もない話をするのだ。
…………それだけで気持ちが落ち着いてくるんだから、ホント、光って不思議。
でも、悔しいから光に素直にお礼なんか言えないけど。

そうやって、あたしは皆に助けて貰いながら、あたしは図書隊の中で地位と実力を確立したのだ。
もう今ではあたしに悪態を吐くような人は居ないし、陰口もめっきり減ったし気にならなくなった。
むしろ皆がこぞって、あたしがデスクワークをしていたら仕事や相談を持ちかけてくる。
半年を過ぎれば、もうあたしは名実ともに情報部副部長として皆から認められていた。
あたしは、あたしの居るべき場所に、あたしの居場所をちゃんと確立した。

――――図書隊に帰って来た――――

あんな事件に巻き込まれて自らの人生を放棄しようとしていたあたしだったけれど、あたしはあたしとして、あたしらしく生きていく。
あたしとして生きていける。
それはどんなに幸せなことか――――あたしは幸せを噛み締めて生きてる。
大事な人達に囲まれて生きている。

こんな幸せなことってある?



昨日は光が先に帰ってきてて、残業で遅くなったあたしを出迎えてくれた。
――――今日と反対のパターン。
晃は光が寝かしつけてくれていたので、もう夢の中だった。
晃を寝かしつけるために絵本を読んでやるようになって――――最近の光は昔の面影もないくらい読み聞かせが上手になった。
高山さんが作ってくれた夕飯を貰ってお風呂に入って、光と情報交換しながらなんとなくいい雰囲気になっていた。
ふふ…、晃が生まれてからの方が、光は素直にあたしに触れたがるようになったしスキンシップが多くなった。
――――母になっても夫から求められるって嬉しい。…………なんて思ってることは内緒だけど。
ソファに座って寛ぎながら喋っているうちに、光の長い腕があたしの腰に回った。優しく引き寄せるように動いた腕の力に笑いそうになるのを堪えながら、光に凭れかかるように体重を預ける。
晃ももう寝てるし、あたしは明日は公休――――今日はいいかな、なんて心の中で期待してしまう。
でも口は情報交換のことばかり続ける。
だって、あたしから誘ってるわけじゃないし――――光が抱き寄せて来たんだもん。
引き寄せた大きな手が、今度はあたしの髪を梳き始める――――すっかり元通りの黒髪に戻っている真っ直ぐな髪を撫でるように。
ふふ、いい雰囲気じゃない。
いつの間にかあたし達もすっかり夫婦になってるんだね――――こうして寄り添うことがとっても自然だ。
図書館協会の動きについて光に聞きながら、あたしはそんなことを思っていた。
光も答えながらも、あたしに触れる手を止めることはない。
だけど、なかなかそれ以上のことはして来なくて――――あらかた聞きたいことはすべて聞いて――――上目遣いに光を窺うと、ようやくキスをしてきた。触れるキスからすぐに濃厚なキス――――甘くて激しくて、あたしの意識を攫ってくの。
いつもだったらこのまま光の手が悪戯に動き始める――――なのに、今日の光は唇が離れるとあたしをジッと見つめて来たから見つめ返す――――。
「…………どうかしたの?」
何かあったんだろうか。
図書館協会の方の話の中では、特に不審なことや変わった感じはなかったけれど――――光には何か気掛かりなことでもあったんだろうか。
そんな感じの光の瞳の色。
「…………手塚会長から…………何か言われた?」
思い当たる節はそのあたり――――手塚会長(つまり手塚のお父さん)は少し前あたしに、ポソリと光にそろそろ会長職を譲ろうと思っているってことを漏らしていた(光にはまだ言わないでくれと言われている)。
そのことを会長から光は言われたんだろうか。
光は少し驚いたような顔をして――――それから苦笑した。
「…………お前って…………預言者か? ほんっと恐ろしいヤツ――――父さんには明日、少し時間をくれって言われてる――――ひょっとして、そういう話かな、とは思ってるけど…………」
「予想はしてるのね」
「まぁ……これまでも言葉尻に、冗談っぽくはずっと言われてることだしな」
「――――頑張ってね」
「……引き受けるって思ってんのか?」
「それ以外の選択はないでしょ」
「――――図書隊に居られなくなる」
ポツリと零した光の言葉に、光をそっと抱き締めてあげる。
――――光にとっても、図書隊がどれほど大事なのかわかるから――――
でも、あたしだから優しい言葉は掛けてあげられない。
「――――光はどうして図書隊に入ったの? 自由を守りたかったんでしょ? 本を守りたかったんでしょ? ――――それなら、これからはもうその戦いは図書隊にはない――――今必要なのは、全国の図書館を統率していく指導力よ。図書館が自由を手に入れた社会でこれからどんな風に存在していくのか――――全国の図書館の存在が問われて来るわ。それを守るのは――――守ることが出来るのは、手塚光だけよ」
大きな背中にあたしはいっぱいに手を伸ばす。
諭すような口調で言いながら、でも光の図書隊への想いも痛い程わかる。
だって、あたしも、図書隊に戻れたことが幸せだから――――。
光を抱き締めていたのに、いつの間にか光にすっぽりと抱き締められていた。
「~~~~散々発破かけておきながら、最後に褒めるとか――――んっとに…………敵わないな、お前には」
ギュッと抱き締めながら、クスッと笑ってしまう。
「あら、あたしに光が勝つなんて、一生ないわよ」
サラリと言えば、光が苦笑する気配。
だから強気のままに、誘ってみる。
「――――光が寂しくなったら…………慰めてあげるわね」
なんて。…………ノリで言ってみたけど、自分の台詞が恥ずかしくて抱き付きながら俯いてしまう。
光はますます苦笑する気配――――そして、ポソリと零した。
「――――まぁ……俺には、お前が居るから――――それに感傷に浸るのは、明日、父さんから正式に話を受けた後だよな。もし想像通りだったら、明日は慰めてくれる?」
「~~~~え…っ?! あ、明日……っ?!」
思わず声が上擦ってしまった。だって、明後日は通常勤務だし――――もしも光が激しかったらしんどいな、なんて思ってしまって…………と、光がクスクスと笑い出した。
赤面してしまう。
――――光は本当にあたしのことをよくわかってて――――こんな時、あたしの考えがお見通しなことが恥ずかしい。
思わず抱き締めていた手を拳に変えて、背中を思いっきり叩く。
「~~~~あ、甘えないでよね! 晃だって居るし、明日は明日の風よ! あんたの思い通りにうまくいくかなんてわかるか!」
「…………晃がまだ起きてたら俺が寝かしつけるから――――お前は体調だけ整えてくれれば」
「~~~~た、体調って……あたし、明後日は通常勤務なんだけど!」
ああもう……せっかくいい雰囲気になってたのに、台無し。
ガッカリする気持ちが湧いてるとか、ホント、こんな自分にもムカつく。
ムカつくから暴れて、光の身体から逃げようともがく。
――――と、光が少し身体を離して(あたしを逃がした訳じゃなく、距離を取っただけでしっかりと腕を回して)、ジッとあたしを見つめた。笑ってるのかと思ったら、意外に真剣な瞳の色だった。
「――――麻子。…………最近、体調崩してないか?」
言われて、言われた言葉に瞬く。
――――何を言ってるんだろう。
「…………なに…………」
「…………その、身体がしんどいなとか、気持ち悪いなとか…………お前、ずっと温い…………」
ぱちくり。
意識ごと瞬く。
意味が解んない。
「…………温いって…………人肌は温いモンでしょ? あんただって温いわよ」
――――言いながらも訝しむ。
――――あたし――――体調悪くないわよね?
…………正直、いろんなことがあったからか――――光の方があたしの体調に敏感に反応するのだ。
『夫婦のベッドに晃は入れないで欲しい』
出産後に言われた、珍しく光がどうしても譲らなかった『お願い』。
晃は早々にミルクの方が主体になったから、まぁいいか、とそれに関してはあたしが譲った。ベビーベッドは手塚家がお祝いでくれていたから、それを使ってあげる方が喜んでくれる筈、ということもあった。
だから、出産後も変わらず、ずっと光はあたしの隣で眠ってる。そして、悔しいことにあたし以上に敏感にあたしの体調に気付く。あたし自身が気付かない程度の些細な変化も光はなぜか気付いて、光が口出しして世話を焼き始める来る頃になるとあたし自身も気付く程度の不調になる。――――だけど光がその前から少し手を打ってくれているお蔭で、辛い状態になることはない。
…………ほんっと……悔しいくらい、よく出来た夫になった。
「……ん……そう……なんだけど、さ。…………その……ひょっとしないか?」
「ひょっとするって?」
「…………ん……、あ、いや、違うかもしんないけど…………」
――――なによ?
だんだんと腹が立ってくる。
大体、あたし以上にあたしの体調がわかるとかそれだけでも十分に恥ずかしい事実なのに(絶対に他人に言えないわ)、光は何を言いたいんだろう。
ハッキリ言わない態度もムカつく。
そもそもせっかくのいい雰囲気をぶち壊したのは光で――――それをあたしの体調のせいにされたりしたら、もっと癪に障るじゃない! 少なくとも今、あたし自身がわかるような不調は感じてないんだから。
「~~~~男らしくないんじゃないの? ハッキリ言いなさいよ!」
そう詰め寄ったら、困ったように視線を少し反らして――――だけどチラチラと視線を彷徨わせる。その視線が一番よく集まるのが、窺うようにあたしの胸元に注がれるのに気付いて――――顔が熱くなる。
~~~~な、なによ。……雰囲気ぶち壊しといて、今更どこ見てんのよ!
羞恥になんて言ってやろうかと思った矢先、意を決したように真剣な目を真っ直ぐにあたしに向けて来た。その光の真面目な顔に少したじろぐ。

「――――あの、さ……その、違うかもしんないけど――――、…………ひょっとして、お前…………妊娠してないか?」

……………………は?

思考が止まる。
言われた言葉を理解するのに時間がかかって――――理解しても理解出来なかった。

…………はぁ?!

呆気に取られる。

「~~~~っ……に、妊娠って…………、あたし、別に悪阻も…………」
言いかけて、ふと、先週だったか煮魚を作ろうとして匂いが気持ち悪くて戻したことを思い出す。あの時はなぜかとっても気持ちが悪かった。いやでもあれは、あの時たまたま気持ち悪かっただけで、吐いてしばらくしたら何もなくなったし――――。(とは言え、流石に煮魚は食べる気がしなくて、作ったけど自分では食べなかったのよね。……それ以後も煮魚を作るのはちょっと怖くて作ってない。――――だけど、煮魚は駄目だけど焼き魚は食べれるし、お刺身だって食べられるから――――本当にたまたまだと思うんだけど)
それ以外では特に思い当たるところはない。
ご飯の匂いも大丈夫だし、疲れると食欲が落ちるのはいつものことだし――――……。……少し乗り物酔いはしやすくなってるけど吐く程じゃないし、前みたいに横にならないと治らないこともない。流石に満員電車はこの前キツかったけど、満員電車は元々苦手で気分が悪くなることはあったし…………。
「…………その、……生理とかは…………」
とても言い難そうに光が言うから、また顔を顰めてしまう。
「…………生理は…………あたし、不順になってしまってるから…………わかんないのよ」
情けないけれど、晃を出産後も相変わらず生理は安定していなかった。晃を出産して半年くらいで、事件後初めて生理が来た時は正直慌てたくらいだ(すっかりそんなモノが来るって意識がなくなっていた)。それも普通じゃなくて、少量の出血がダラダラと10日以上続いて――――正直、病気かな? と思って婦人科に診て貰った。
その後1ヶ月くらいでちゃんと来たんだけど、その次は4カ月以上空いて――――その時は流石に慌てて「ひょっとして妊娠してたり?!」なんて焦って妊娠検査薬を自分でしてみたけど何もなくて――――結局、なんでそんなに間が空いたのかはわからない。その後も1ヶ月くらいで来ることもあれば、3ヶ月とか平気で空くこともあって――――あたし自身、生理は気にしないことにした。
元々、晃を身籠ったこと自体が奇跡のようなもので、生殖器はいろいろと傷めてるからまともにはいかないんだろうって勝手に納得してた。
だから生理がしばらく来なくても全然気にしてなかったし――――よくあるいつものことと思ってる。

――――っていう状態なのよ?
――――なんでいきなり、光が妊娠とか言い出すのよ?!

癪に触って睨み付けた。
「~~~~大体、あたし自身がわからないのになんで…………何でそう思う訳?!」
言えば、光は言葉に詰まりながらまたあたしの胸元に視線を向けて――――だからそれ、止めてってば!!
まったく顔に血が昇る。
そんなあたしを見て光も、あー…、と言い難そうに口籠って照れたように鼻の頭を掻くと、ボソリと爆弾を投下した。
「…………その、お前の胸、デカくなったなぁって…………」
~~~~~~~~ッ?!
気付けば思いっきり叩きつけていた。光ときたらあたしのされるままに受け止めている。
「~~あ、いやその……っ、それだけじゃなくて、体温もずっと高めなのも気になってたから、ひょっとしてって…………晃の時、お前、結構な巨乳になっただろ?」
「~~~~巨乳言うなッ!!!」
「……いやけど、あれは……」
「もういいから黙れっ!!! それ以上言うなッ!!!」
ポカポカ殴りながらそう言うと、大人しく言うことを聞いて黙るから余計に腹が立つ。
黙って受け止める光をしばし、気が済むまで叩く。
――――そう――――晃を出産前後、あたし…………ブラによってはFカップだったのだ。
あんなに胸は大きくなったのにお乳はからっきしで、その後晃が飲まなくなったら急に縮んだのに我ながらビックリした。母体って凄いって自分でも思った。幸い、あまり飲ませなかったからか乳房の形もあまり崩れなくて――――女としてのあたしは内心ホッとしたりもしてたのよね。 
~~~~まさか、そんな所を光に指摘されるとは思ってなかった。
確かにちょっと最近ブラがきつくて――――やだ、太ってきたかなって、体重は変わってないのに体型が変わったのかしらって思う時はあったのだ。
腰回りとかはまだ変わってない――――ホントに胸だけなのに、そんなとこにも気付くなんて!
ポカポカと殴ることにも疲れて――――光の胸に頭頂を付けた。俯いたら光に顔を見られなくて済む。
光に八つ当たりして――――少し落ち着いたあたしは、ポツリと零した。
「…………そんなこと言われたら、期待しちゃうじゃない…………」
――――妊娠。晃が生まれてくれたことだけでも奇跡だと思ってる。
――――なのに2人目とか――――期待して期待が敗れた時の落胆が怖い。
「…………ごめん。…………いや、俺も気のせいかなって思って言わずに居たんだけど――――けど、やっぱり胸は明らかにデカくなってると思うし、お前ずっと体温高いし、それに最近お前の眠りがいつもより深いから――――やっぱり何かしら体調は少し崩してるんだと思うし、もしそうなら、それと気付かずに無理してるのはよくないと思って…………けど、晃の時みたいにあからさまに体調崩してる訳じゃないから俺も確信があんまり持てなくて――――晃の時はホント酷かったから――――今はあんなことはないって俺もわかってるんだけど、この前、ひょっとして――――って思い付いたらもう、その考えが頭から離れなくなって――――けど晃の時と違い過ぎて俺も確証が持てなくて、なかなか言い出せなかったんだ」
光の言いたいことはよくわかった。
確かに今のあたしは普通に生活出来ていて――――晃を妊娠した時とは全然違う。
悪阻らしい悪阻はない。
けど、1人目と2人目では違うって聞くけど――――だからってこんなに違うもの?

~~~~いや待てあたし。
期待しちゃいけないわ。
そもそも、晃だって奇跡なんだし――――実はただの子宮とか女性関係の病気かもしれないじゃない?

だからと言って確かめる術を、昨日のあたしは持ってなかった。
「…………期待させないで」
そうもう一度言うと、光は優しく抱き締めてくれた。
「ん、ごめん……。もしもっていう可能性の話だ。――――けど、もし……もし妊娠してたら――――お前は生むって言うんだろうな」
「だから期待させるなって……、…………けど……もし……もしそうだったら…………生むなって光は言いたいの?」
そう言うと、返事より前にグッと抱き締めた腕に力を籠められた。
離さない、というような力具合。
「…………また…………お前が苦しむのは見たくない…………」
思った通りの言葉があたしに注ぎ込む。少しだけ弱気な光の声――――労わりたくて、あたしもそっと光を抱き締める。
「……苦しんだんじゃないわ、痛かったけど――――それももう忘れちゃった」
「――――俺は忘れられないよ。産むときもだけど、産む前も、産んでからも、お前フラフラで……見てんのが辛かった」
少し震える光の吐息を感じて、愛おしくなる。
「――――あたしが覚えてるのはね――――初めて晃を抱いた時の光の幸せそうな顔なの」
「……………………」
「それと、痛みとかはあんまり覚えてないけど――――ずっと傍に光が居てくれて、一生懸命傍で励ましてくれたことは覚えてる。…………晃の時は光がずっと傍に居てくれたからあたし、出産を怖いって思わないのかもね」
そう言って、ポンポンと優しく背中を叩くと――――光の顔を見ようと少し距離を取るように身じろぐ。
あたしの視線から逃げた光の視線――――少し顔が赤くて――――ヤダ、可愛い。
はにかむような照れた顔。
少し拗ねたような口元から、子供みたいな言葉が零れる。
「~~~~さっきまで人のこと叱ってたみたいだったのに、急に持ち上げんなよ」
「あら、叱られっぱなしの方が良かった?」
「~~~~そうじゃないけど……」
くすくすくす。
まったく――――まだ今でもこうして、夫が可愛いと思って愛おしくなるとか――――どこかのバカップルみたいじゃないの!
そうは思っても、光が可愛くて仕方がないんだから、あたしも本当にどうかしちゃったのかもしれない。
その気持ちが、妊娠が違ってたら怖いって思ってた気持ちを溶かしてゆく。

「――――自分じゃわかんなかった。…………明日、公休だから検査してみるわ。もしそうだったら――――喜んでくれるわよね?」

     *

あたしが張り切って作った晩御飯を食べながら、チラチラと話を振ろうとしてくる光をあたしは綺麗に交わす。
だってせっかく少し手の込んだ料理も作ったんだもん、美味しく味わって欲しいじゃない?
それに、あたしのことよりも先に、光の方の話も聞きたかった。やっぱりお父さんからの話は、正式に会長職を譲りたいって話で――――今すぐではないけれど、図書隊の方の光の仕事の都合なんかも加味しつつ時期を見て、正式に発表したいというものだった。
予想はしていた話だけれど、やっぱり正式に話があると身が引き締まる。
そんな話をあたしに教えてくれながら、舌鼓を打ちつつペロリと綺麗に平らげてくれる光の食欲が気持ち良かった。食べ終わって、今度はなんとかあたしのことへと口火を切ろうとする光を往なして、そのままお風呂を勧める。「光がお風呂に入ってる間に片付けとくから上がったらゆっくり話しましょ」なんて言って。
お前ってヤツは、と光は零したけど、いそいそとお風呂に入ったと思ったらあたしがビックリするくらいいつもよりも早くに出てきた。
まだ片付けをしてるあたしに纏わり付いて来る。
もうっ、邪魔よ、あんたはデカいんだから! って言っても、離れようとしなくて、終わるや否やあたしを抱きかかえそうな勢いに、あたしが慌てる。

~~~~ったくもう……!

「忙しないじゃない」
ソファーに座らされてそう詰れば、「~~~~お前がはぐらかすからだろ」と拗ねた子供のような顔をする。
「で…どうだったんだよ?」なんて待ちきれないように単刀直入に斬り込んできた。
本当に忙しない。
「やっぱ……妊娠……してるんだよな?」
言いながら光の顔が複雑な顔になる。
喜びたいけど、けど心配で、心配だけど嬉しい、みたいな。
ふふふ。
「……そうじゃなかったら、今日、あんな料理作って待ってたりするわけないでしょ」
ツン、とわざとそう言って見せると、更に光の顔が百面相みたいにくるくると変わった。
パッと喜んで、でも顔を引き締めるように眉間を寄せて、心配そうにあたしを見て、でもしばらくあたしの様子を見て表情を和らげる。
「…………今回は、本当にしんどくなくて……大丈夫なのか?」
声音まで優しく穏やかだ。
昨日の時点で、あたし自身はまったく気付いてなかった。それが何よりの証拠だろう。気付いてみれば確かに妊娠のせいかもしれない体調の変化は少しあったけれど、だけどそれも、あたし自身が自覚出来ない程度の不調でしかなかったのだ。
「ん……、1人目の時とは体調も変わるって言うけど、こんなに違うとか思ってなかった。全然普通なの――――そりゃ、少しいつもと違うなって今から考えれば思うこともあるにはあったけど、でも、それも疲れてるんだなって流せる程度のことで――――きっと笠原ってこんな感じだったのね」
――――そう――――笠原が由ちゃんを妊娠した時は悪阻も何もなくて、ケロッとしてた。あたしは教えて貰ってたから知ってたけど、知らない人はお腹が大きくなるまで気付かなかったくらい元気な妊婦だったのだ――――
「…………こんな時まで笠原を持ち出すな」
ぼやかれて見れば、光の鼻の頭に皺が寄っていた。笑いそうになってしまう。
「いいじゃない。笠原みたいにピンピンした妊婦でスポーンって産めたら最高だもの」
そう言えばますますしかめっ面になる。
「…………お前な。…………その言い方も笠原みたいでバカっぽいぞ」
「いーのよ。今回の妊娠は、あたしも大概バカだったんだから」
「……………………どういう意味だ?」
あたしの言葉に、光が訝しげに問う。瞳はまた心配そうな色になった。――――心配性で優しい光――――思えば口元に微笑みが浮かぶ。

「――――あのね、もう――――妊娠4カ月くらいだろうって」

言われて光が瞬いた。
どうやら意味が飲み込めていないらしい。
そういう顔は幼く見えて――――本当に可愛いんだから。
「つまりね、後数週間もすればもう安定期なの。――――すっごい元気みたいで、もうすっかり赤ちゃんの形になってたわ。晃も一緒に見て――――これが赤ちゃんだよって言われてわかるくらいで「すごいすごい!」って大興奮だったわよ。――――『こんなになるまで本当に気付かなかったの?』ってお医者さんにも言われちゃった」
そう言ったあたしの言葉に、また更に目を丸くして瞬く。
言葉も思い付かないらしい――――くすくすとあたしは笑ってしまう。
恥ずかしかったけど――――本当に気付かなかった。
気付かなかったけどお腹の中では着実に赤ちゃんは1人で大きく育ってくれていて――――あたしや晃に負担がないようにって、身を潜めてくれていたのかもしれない。お蔭であたし達はずっと今まで通りの生活を続けていて――――それでも気付けばもうすぐ安定期なんだから、本当に良く出来た2人目になりそうだ。
「…………この前、毬江ちゃんが妊娠ってわかったじゃない? 毬江ちゃんは今妊娠2カ月なのよ。つまり、順調にいけば毬江ちゃんよりあたしの方が2カ月先に出産になるワケ――――小牧教官からいろいろ教えてあげて欲しいって頼まれたけど、教えなくてもあたしの方が常に毬江ちゃんより少しだけ先行く感じで進むから、丁度いいことになったわね」
それでようやく光もわかったらしい。
驚いた顔で、マジマジとお腹を見つめてくるから恥ずかしい。
「…………ほんとに?」
「嘘吐いたって仕方ないじゃない。――――あたしもビックリした…………本当に悪阻らしい悪阻も感じなかったし…………光が言ってくれなかったら、お腹が膨らんで来る頃になって『太った?!』って焦ってダイエットしてたかもしれないわ」
くすくすくす。――――自分で言うのもなんだけど満更有り得ない話じゃなかったかも。考えたら可笑しい。
あたしを見て、ようやく光の顔から心配そうな色が消える。
優しくて幸せそうな微笑みを浮かべて――――その顔が近づいてくる。
目を閉じれば唇に唇の感触。
優しくて甘い、触れるだけだけど長いキスをゆっくりと落としてくる。
名残惜しそうに唇が離れると同時に抱き包められる。
「――――ありがとう。……いや、おめでとう、だな。――――もしかしてって思ったけど、本当にもしかするなんて――――けど、決して無理だけはするなよ」
「だーいじょーぶ。……ホントにしんどくないの。びっくりするくらい……ホントにビックリしちゃった」
「それは何よりだけど、気付かないくらいなら余計に気を付けなきゃな――――ホントに良かった…………」
言いながら、少しまた離してあたしをジッと見て――――それからまた、キスを仕掛けてくる。
何度も。
何度も。
くすぐったくてこそばゆい。
何度もキスはしてくるくせに、だけどそれ以上は悪戯して来なくて――――そのうち、あたしの方から軽く睨み付けながら居丈高に誘う。
「…………そろそろ――――慰めてあげようか?」
昨日はいい雰囲気だったのを光があたしの体調を気遣って止めた。止めた時にそんな会話をした筈だ。
言われた光は軽く瞬いて、思い出したのか苦笑する。
「……………いや…………キツイだろ、妊娠してるんだから」
今日はアッサリと正面から遠慮して来た――――まったくムカつく良く出来た夫だ。
「……気付かないくらいだったのよ。キツイなんてないわ」
「~~~~いやけど……、やっぱり、無理させたくないし……」
「無理させるくらいヤリたい訳?」
「~~~~っ?! いや、そそういう訳じゃ…っ……」
「妊婦のあたしから誘ってんのよ? 慰めて欲しくないワケ? それとも一方的にヤったげようか」
言いながら、パジャマの上から下腹部を撫でると光が一瞬固まった。既に硬化し始めてるソレがそそり立っていて……光もその気はあるんじゃない、と嬉しくなる。
だけど、光は慌ててあたしの手首を掴んで引き剥がす。――――赤く染まった頬が可愛い。
「~~~~そ…ッ、じじ、自分で出来るからっ!! ~~なにも麻子が…っ」
「なによ、あたしがヤってあげるの、嫌なの? 実はあたしって下手クソで気持ち良くない?」
「~~そんなわけあるかッ!!! ~~じゃなくてッ!!! ~~~~そそ、そんな……一方的、とか…………」
「あたしに一方的にされるのは屈辱?」
「~~~~だから、そういう意味じゃなくてッ!!! ~~そのっ……お前にされてんのに俺は出来ないとか……触れられないって拷問なんだよッ!!!」
「あら、触れたらいいじゃないの」
「~~~~触れたら我慢出来なくなるだろッッ!!!」
言い放つと、言ったことに真っ赤になる光。――――やだもう、本当に、この可愛い夫をどうしてやればいいんだろう。
両手で挟み込んでキスをすれば、恍惚とした光からもすぐに深く甘いキスに変わる。
キスだけでお互いを溶かそうとでもするかのように、熱く纏わりついて互いに離れられない。
熱くて甘くて、呼吸すらままならないくらい――――と気付いたのか慌てたように光が離れて、熱が去ってしまうのが残念だった。
ああもう……じれったい。
あたしもシたいって思ってるってこと、なんでわかんないのかな?
ジロリと半眼で睨みつける。
「…………あたしのこと、大切?」
「~~当たり前だろ…っ!」
「あたしが大事?」
「当たり前だっ!」
「あたしのこと、愛してる?」
「当たり…っ…………あ、あい、し…てる…に、決まってる…」
「なんでそこで、ドモるかなぁ」
「愛してる!」
「ふーん。……なんか言わせたみたいでヤダなぁ」
「~~お前なぁっ! 今明らかに言わ…………」
「――――態度では、愛してくれないんだ?」
「~~~~っ!!」
ズバリと切り込んだら、予想通りの絶句。でも顔は赤くて――――初心な反応が可愛い。
「~~だから…っ!! 妊娠してんのにそんなこと……お前にキツ過ぎるだろッ?!」
やっぱり予想通りの言葉が返ってくる。
「あたしがヘトヘトになるまでヤりたいわけ?」
「~~~~じゃなくて…ッ!! ああもう、揚げ足ばっか取るな!! お前の身体に障るような可能性があることを俺はしたくないんだよ!!」
「あたしがシたいのに?」
じれったくなって、遂にズバリと切り込んだ。
また光は絶句する。
「……あのね、妊娠初期と臨月近くはそれなりに控えた方がいいみたいだけど……妊娠中だってセックスはしてもいいんだよ? 晃の時はあたしが体調を完全に崩してたから夫婦生活なんかとても出来る状態じゃなくていろいろ申し訳なかったけど――――けどね、今回は本当に全然大丈夫なの。むしろ指摘されるまで妊娠に気付かなかったくらい――――あたしね、今、すっごく嬉しくて――――だからね、今日は光と繋がりたいの」
ここまで妻が明け透けに誘うとか――――情緒なさ過ぎ? なんて思って、最後は少しだけ甘えた口調で言って見ると、驚く程に光の顔が赤くなった。
「…………お前…………その顔で誘うな」
そう言うなり、いきなり激しく唇を奪われた。
あまりの光の豹変ぶりに付いて行けなくて、身体も舌も一瞬竦んでしまったのに、光ったら躊躇なく大胆に踏み込んで来る。――――呼吸も奪われそうな程、深い――――でも激しいのに丁寧で執拗に弱いところを責めてくるから、口付けだけであたしの体温がみるみる上がる。
ようやく離れた時には汗ばむほどに熱くて、身体に力が入らなくて光に身を任せてしまうような状態になってしまっていた。…………恥ずかしい…………あたしから誘ったのに、なによこの体たらく…………。
そう思った矢先には、ひょい、と光に荷物のように別のソファに移された。光ってばテキパキとソファベッドをベッド仕様に換えると(我が家のリビングは晃が生まれた後、光はここのソファーをこのソファーベッドに変えたのだ。晃が寝ているベビーベッドの隣で……その、こういうことをすると、あたしがとても晃を気にして(そんな意識は全然ないんだけど)嫌だと言ってどうしても譲らなかった)、ソファーカバーも交換する。
――――手塚家にあったソファーカバー。どうしても光が貰いたいと言って(手塚のお母さんは新調しろ言い張ったので、普段は新調したものを掛けている)譲って貰ったもので――――最近はすっかりこんな時のシーツ代わりに使っていた。
準備を整えて、さっきまでとは打って変わって意気揚々とあたしを抱きかかえて元の場所へ――――すっかり形勢逆転していて、あたしの方が焦ってしまう。
「~~~~ぁ……っ……」
「お前が楽な体勢でするつもりだけど――――ちょっとでもキツかったらすぐに言えよ?」
「~~~~あ、あの…っ……」
「…………なに? 体勢のリクエスト?」
「~~~~っ……」
さっきまでと全然態度が違うじゃないのよっ!
詰りたいのに睨み付けたら、あくまで気遣うような瞳の色は変わってなくて――――結局あたしが絆される。
良く出来た困った夫だ。
結局悔しげに唸るようにこんなことしか言えなくなる。
「…………優しく、シて…………」
ああもう、どんなバカップルよ。
このあたしが、こんなに万年新婚夫婦みたいになるなんて、信じられない!
あたしの言葉に光は瞬くと、ほわりと笑った。
その顔があんまりにも優しくて、またドキンとしちゃう。更に熱くなった顔に、追い打ちを掛けるように光の甘い口付けが降ってくる……。
無意識に震えてしまう身体が恥ずかしい……。
何度も降って来たキスの雨。最後に耳元で甘く低く「――――当たり前だ」なんて囁かれたら、それだけで甘い蜜が奥から蕩けて落ちてくる。――――大好きな光の声。
あたしってばどんな顔、してるんだろう……。自信がなくて見られない為に更にキスをせがむように身じろげば、光から深く返して来るから止まらない。
…………と、更にビクリと震えた。
光の手が胸元を弄り始める――――酷く優しく愛おしそうに撫で上げるのに、始まる予感にゾクゾクして手の動きに合わせて身じろいで震えてしまう。
「ここも――――今はまだ俺だけのだよな」
囁いて来る声まで愛おしそうで、少し甘えた低音なんてズルイ。
また芯が疼いて、蜜が流れる感触がする。
「~~~~っ、~~ひかる、ンじゃ、ない…っ……あたし、の……」
「赤ん坊が生まれたら、赤ん坊がここを独り占めするんだ。――――もちろんわかってる、授乳だって。けど――――こんな風に大きくなる胸は赤ん坊の為で、生まれたら赤ん坊のモノで――――こうして俺が触れられるのは今だけしかないんだよな――――」
「~~~~なによ…っ、~~赤ん坊にヤキモチ?!」
あたしの言葉に光は瞳を瞬かせて―――― 一瞬、言葉に詰まった。そして、バツが悪そうに苦笑を交えながら肯定したから、今度はあたしが驚く。
「――――そう…かもな。…………母体ってお腹が膨らむだけじゃなく変化するんだって晃の時は驚いて――――正直、お前の授乳の時とか――――めちゃめちゃデカくなってる胸にかなりドキドキして、俺の知らないお前の身体に触れる赤ん坊が少し羨ましかった……」
「~~~~この…っ、エロ親父ッ!!! 実は巨乳好き? ……普段は貧相で悪うゴザイましたねっ!!」
「~~違うって!! 普段だって貧相じゃないだろ、すげぇ綺麗で……。そうじゃなくて、変化するお前も――――お前のすべては何もかも知っておきたいって言うか…………しかも『母体』でいるお前なんてほんの一瞬で――――そんなお前も全部俺は知っておきたいって言うか…………だから――――」
アッサリと胸元を肌蹴させられて、ブラジャーのホックも外された。――――ズレてはみ出そうな乳房の感覚に恥ずかしくなる。さっさと取ってしまえばいいのに――――光ったらゴクッと息を呑んであたしのそんな胸を見つめるから堪らない。
――――中途半端に乱れた格好なんて、恥ずかし過ぎる――――
胸元を隠そうとした腕は光の手に阻まれて、そのまま包み込むように優しく、だけど形が変わる程に揉み上げられて――――確かにいつもよりも大きくなっている乳房を自覚する。光の掌では余る程の膨らみ――――揺れ方が大きくて恥ずかしい。恥ずかしいのに熱い唇が敏感に尖った蕾に吸い付いて来たから堪らない。
震える身体が一気に熱くなる――――
赤ん坊が吸い付く力よりも随分と緩く優しいのに、どうしてこんなに刺激が伝わるんだろう。
まだ少し触れられ始めただけなのに、乱れた呼吸に喘ぎが乗りそうになって必死に声を堪える。あたしが堪えてるって言うのに角度を変えてリズムを変えて刺激を送り続けてくるから本当に大変だ。
手で口元を押さえようと動かしたのに、光の手によって恋人繋ぎで絡め取られる。
「~~~~ぁ…っ……、んんっ…!」
必死に唇を閉じて声を殺す――――。
胸への刺激だけで今日の光は執拗に責めてきて――――ようやく離れた時にはあたしはもう乱れきって、はぁはぁと荒い息を繰り返すだけだった。
スッとあたしから離れた光を見れば、まだ何一つ乱れてない――――。悔しいじゃない……。
ふ、と笑った目は、だけど男の眼をしてた。見慣れた筈のその目だけど、今でもドキドキしてしまう……。
「声も聞かせて――――お前の声が聞きたい」
「~~~~っ! ~~そ、そんなこと……っ!」
「体調によってはしばらくまた出来ないかもしれないし――――今日は、これまでで一番気持ち良かったってお前が思って貰えるようにシたいし、お前の身体に俺のことも刻んでおきたい。しばらく出来なくなっても、出来るようになった時に今日のこと思い出してお前がまた俺を求めてくれるように――――。
声聞けば、お前が気持ち良くなってくれてるかどうか、すげぇわかるんだ。無理させないためにも今日は特に知っときたいし――――それに、感じてくれてるお前の声って……声だけでイケるくらいすげぇイイ。だから――――。
けど、もちろん途中でしんどくなったり辛くなったら言えよ。優しくするつもりだし、お前の身体に負担の掛からないように出来るだけ気を付けて抱くつもりだけど――――けど、妊娠してる時のお前を抱くのは初めてだし――――やっぱいつもとは体調も違うだろうしな」
「~~~~~~~~っ」
ああもう! この出来過ぎた夫をどうしてやろう。答えられなくて、今の顔を見られたくなくて逸らした顔――――すると首筋に熱い唇が降って、来て甘いしびれにまたぞくぞくする。
首筋から辿るように喉仏のあたりまで、ゆっくり辿られる――――堪らずに震えてしまう。
「~~~~ぁ…っ……、~~んっ……」
声を上げそうになって慌てて口を塞ごうとするのに、光の手があたしのてを取って許さない。呼吸がまた乱れる。
丹念に喉仏を甘噛みした唇は、首筋を通って耳朶へ。
――――熱い――――たったこれだけで、あたしの身体は敏感に反応して下着を濡らしてる。
なのに、追い打ちを掛けるように耳元で囁かれるから堪らない。
「扉、閉めとくから――――声、聞かせて」
甘い低音でそんなことを囁いたと思ったら、本当にスッとあたしから離れて扉を静かに閉めた。
すぐに戻ってくるとあたしの上に乗って来た光は、男の眼で、だけど本当に優しい目であたしをジッと見つめる。
――――大切で、大事で、大好き――――
口に出さなくたって想いが共鳴して伝わる。
恥ずかしくて嬉しくて幸せで、どうしていいのかわからなくなって、見られない為に光を引き寄せて口付けた。すぐに光から深くて熱くて甘いキスが襲ってくる。
――――大好き――――
閉じた部屋の中でその言葉は何十回何百回何千回と木霊して、あたし達を溶かし尽くす。

2人で過ごす夜。
これまでも、これからも。
身体を重ねる夜も、重ねない夜も――――あたし達はいつでも寄り添って抱き締め合って眠りにつく。

――――そして、優しい太陽の光に照らされて毎朝、その瞳に大切な宝物を映しながら目を覚ますのだ。



 < Fin >







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★実は私もそう思います(笑)

しおしお様

ありがとうございますー!
ずっとお付き合い下さっていたんですねー(*≧▽≦*)!!
嬉しいです、ホントに嬉しいです♪
なんせ、このお話、、、書き始めて1年半なので本当に長かったので。
最後までお付き合い下さった方々には本当に感謝しかありません!

> 読み終わってみると、終盤のベタ甘な二人の印象で、「幸せになってよかったね♥」というのが残っています。
うわぁ…それこそ、そういう終わりにしたかったので、しおしお様がそんな風に思って読み終わって貰えたことが本当に嬉しいです!!
実はまさしく私もしおしお様と同じような想いを抱いていまして……。
> 体も心も傷ついた二人でしたが、乗り越えた試練のおかげで、より近づくことができたんでしょうね。……(略)……壁を一気に両側から崩しましたよね~。そのおかげで、あの甘さ。
もうまさしく私がそう書きたかったことで……そんな風に思って貰える人が1人でもいたことに本当にありがたく堪らなく嬉しいです!!
柴崎の方は、このお話の中であれだけ(柴崎自身からすれば)無様な姿を手塚を筆頭に、手塚家の人々にも見せてしまった訳です。もちろん見せたくはなかったと思うけど、身体が自分の意思通りに動いてくれないほどに弱りすぎて、どうしようもなかっただけなんですけれど、そういう自分を晒しても、手塚のご両親を始め、お手伝いさんに至るまでも、みんながそんな柴崎も受け止めて受け入れてくれたことで、このお話の柴崎は、ある意味原作の柴崎よりもより自分を晒すことが出来るようになった柴崎なんじゃないかなって思います。
手塚が好きって気持ちも、途中からはもうガッツリと自覚していたので、認めて、そして自分が手塚の隣に居ることを自分で許せるようになってからは、もう柴崎の態度の端々に「好き」が溢れてて、傍に居る手塚はもう大変だったんじゃないかなって思います。
手塚はずっと柴崎を守らなきゃ、守らなきゃ、で来たわけですけど、最後の最後で、「息子」という最大のライバルが現れたことで、柴崎の身体を思って柴崎に触れることをセーブしてきた堰が切れてしまった感じです(笑)
だって、生まれたての赤ん坊は、柴崎の身体がフラフラだからって遠慮なんかすることなく、泣けば柴崎に抱かれるわけですし、ずっとずっと1日の大半を柴崎と共に過ごすわけです。手塚の嫉妬は半端なかったと思います(笑)
俺は我慢してるのに……って、心に秘めてはいたでしょうけれど、やっぱりこれまでよりは「触れたい」って想いを出すようになったんじゃないかなぁって(笑)
それが、後半にあのゲロ甘夫婦となって表れていましたが(笑)
何なの一体、これまでのあの、「どうなるの、この二人は?!」っていうハラハラ感は何処へ?!って感じだったでしょう?(笑)
それもこれも、あのどうなるんだろうって心配になる月日を経た二人だからこそのゲロ甘なんだと思っています。
そういうところを、しおしお様も感じてくれていたので、本当に嬉しかったです!!!
ありがとうございます!!!
今はゆっくり読み返して下さっているようなので、これまた本当にありがたいです!!
いろいろと辛い想いをさせた前半~中盤の手柴シーンも、すべてがわかってもう一度読んで貰えたら、それはそれでお互いの想いが全然ブレてなくて、むしろ互いを思い過ぎて引いてしまっていたり、辛い想いをしてるんだってことがわかってくるのではないでしょうか。
ウチの手柴は、本当に、お互いの為に、とそれだけを想ってお互いが行動するので、そのせいで時にはすれ違って辛いお話になったりもしますけれど、絶対にお互いを想う気持ちにブレはない安定の手柴なんです。
…………と、今読み返して貰うと、わかって貰えるかな~~~なんて厚かましく期待したりなんかして(笑)
私の次のお話は、とりあえずまだ先になりそうなので、ゆっくりと読み返して貰えればと思います。
総集編Ⅲの案内が出来るくらいには、総集編Ⅲの形が出来てからでないと、始められないので…………前振りをしておきながら、もう少し先になると思います。
次のお話もまた、前半はちっとも手柴じゃないやん!って感じになりそうなんですけれど…………最後はしっかり手柴です、とだけは確実ですので。
「ひとり寝る夜~」ほどの長編にはならないと思いますし(苦笑)
まぁ連載にはなるので(短くはならないので)、また始まりましたら、陰からそっと見守って下されば(笑)

とりあえず、今は何はともあれ、総集編Ⅲを頑張ります!!!

今日は、せっかく総集編Ⅲに集中できる時間が取れると思っていたのに、なんと末チビが発熱で学校から呼び出しが……orz.
今週末は運動会なんで、なんとか体調を復活させてやりたいとは思うんですけれど、どうなるやら★
しおしお様も体調管理にはお気を付け下さいね!!!
季節の変わり目、いろいろと崩しがちな頃なので…………ご自愛くださいませです(*^^*)

ツンデレラ |  2017年09月27日(水) 23:16 | URL 【コメント編集】

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 |  2017年09月27日(水) 00:14 |  【コメント編集】

★その後の図書隊……

ママ様

その後の図書隊についての、さらなる考察、ありがとうございます!!
そうなんですよね。
武装解除って言っても、簡単に武装解除は出来ないんですよね。
武装解除もやっぱり良化隊と均衡を保ってのモノであらねばならず……ですから。
そして、これまでのこともあるように、ある程度は自分達で利用客の安全等はこれまで通り守っていかねばならないので、やはり防衛部ゼロということにはならない(ママ様も仰るように、名称を警備部とかに変える可能性はありますけどねー)
なので、本当にややこしいと思います。
確かに、進藤さんの簡易銃はその為の試作品の可能性もあったかも?!(笑)
タダモノではない一般市民ですから(笑)

郁ちゃんは、やっぱり女性ですから、これから育児、また二人目とかの妊娠出産もあるかもしれないので、旦那さんにしっかり守って貰いましょう!!!(笑)
堂上家は武装解除になればなるほど、子供が増えていくのかもしれない?(笑)

未来の想像って楽しいですよねー。想像だけなら自由で、いろんなパターンも考えられますねー(笑)

ツンデレラ |  2017年09月17日(日) 07:53 | URL 【コメント編集】

★こちらこそ、ありがとうございました!

ゆく様

> 完走、おめでとうございます!
労いのお言葉、ありがとうございます~~!
確かに軽く燃え尽き症候群のようになっております(笑)
まさしく、全力疾走で走って走って、ゴールになんとか辿り着いた感じ(笑)
ちょっと頭が今はブログから離れておりますです(苦笑)
ただ、総集編Ⅲを作ろう!と急に決めたために、ブログの方は放置でお話も考えてないのですが、総集編Ⅲの作業にかかりきりになっているので、相変わらず私の頭の中は手柴一色です(笑)
でも、時間に追われているわけではないので、やっぱり少しボーッとはしているかもしれません(笑)
覗きに来て下さったり、「いいね」下さったりすることで、本当に励みになりました!
連載中も本当にありがとうございます!!
最後の方は、水曜日になると多くなるカウンター(笑)に、拍手は激減していましたが覗きに来てるってことは待っててくれてる人がいるのかなぁ…なんて思ったりして、なんとか週一でアップ続けられればと頑張っていました(笑)
やっぱり、誰も読んでくれてないな……って思うと、書く気持ちはきっと途中で失せてしまったと思います。
ありがとうございます!!!

> なんというか、途中、……
そうですね、このお話は、仰るように手柴がつらい時期が本当に長くて、別に手柴を虐げたくて書いている訳ではない筈なのに、なんでこういう話になっていくかなぁ…と思うことはありました。
特に手塚視線だと、柴崎の気持ちがまったく見えないので(朴念仁め!!)、読んでる方はきっと私以上にそうだったんじゃないかなぁ。。。
私の方は、一応、柴崎の行動を書くにあたって、「この時の柴崎はきっとこんな気持ちだからこういうことをする」と考えながら書くわけで、柴崎の冷たい行動のすべては手塚の為に、と思ってのことばかりだったので、実は私はずっと二人はお互いを想い合いながら長い辛い試練の時間を過ごしていたことを知っていたので、読んで下さっている皆様よりはずっと気持ち的にはマシだったと思います。
敢えて手塚視点でしか書かなかった試練時期は、読んでいる皆様が一番辛い時期だったのでは……と想い、なので、まぁ「なんて話を書いてるんだ!」というお叱り(?)罵倒のコメントを貰ったんだろうなァ…とは、こうして完結してみてわかります。
私の中で手柴は、手柴らしく表面には出ないですけれど互いの事をずっと想い合ってて揺るぐことがなかったので、どうして柴崎が手塚を苦しめる、とか柴崎が手塚以外と、とかいう発想になるのかがその時は理解も出来なくて、別に二人を苦しめたくて書いてる訳じゃないー! と叫びたかったですけれど、今になって思えば、敢えて手塚視点でしか書いてなかったから読んでいる皆様も柴崎の気持ちが少し見えなくなってて辛かったんだなァ……と。。。
すみませんが、ツンデレラの書くものは、手柴のハッピーエンドしかないのですけれど(それしか書けないんで)、そこを信じて貰えたか貰えなかったかで、ああいうコメントが来たんだなって、今になればわかりました。
反省しつつ、でも、手塚視点だけであの場面は書くことで、後になって柴崎がどんなに手塚のことが好きだったか手塚にもようやくわかって安心したと思うので、やっぱり私にはあんな風にしか書けないということで、そこはご容赦願うしかない……と思います(長っ! 言い訳、長っ!!)
まぁ、とにもかくにも、ハッピーエンドでちゃんと完結出来たと自負しているので、今となれば「そんなつもりで書いてたんじゃない」ということも、最後まで私の手柴でハッピーエンドを信じて下さっていた方には伝わってくれたかな……と願ってます(苦笑)
なかなか、柴崎並みにわかりにくいお話だったのですよねぇ。。。終わってみればそういう結論なんですけど(苦笑)

ゆく様も仰るように、手柴がお互いを求め始めてからは、ほんっとーに書きやすくて(笑)
最後の方は、長々と本当に長々と、幸せエピソードを盛り込みつつの話で、楽しかったです!!
やっぱり幸せな2人のエピソードを考えると、モリモリと手が動きますね(笑)
もちろん、妊娠・出産では柴崎は相変わらず体調を崩してるんですけど、やっぱり2人で寄り添ってさえいたら、体調を崩してもこんなに違うんですよね!!!(と私も驚きながら書いておりました(笑))
手塚が傍に居てくれるから、柴崎の軸もブレないから、体調がしんどくても(もちろん手塚が相当お世話をしていたことも、身体が楽になる秘訣でもありますが)気持ちが前向きのまましっかり安定出来てるんだと思うんですよね。
もし、妊娠発覚で手塚と別れよう、ってあの時に柴崎が想っちゃったら、多分、「……やっぱりこんな身体じゃ産めない、産んだ後も赤ちゃんが可哀想……」なんて悲観的思考に柴崎は捕らわれちゃったんじゃないかなって思います。
手塚が居るから、「大丈夫、産める。ちゃんと育てられる」って自分を信じることが出来たんじゃないかなって。
妊娠発覚で手塚が弱い気持ちになった時(もしものことが麻子にあったら……ってヤツです)、柴崎が涙ながらに「一緒に産んで!」と言えたのは、これまでの辛い辛い離れ離れの時間を乗り越えたからだとも私は思ってます。天邪鬼の柴崎なので、普通ならなかなかそんな風に素直に求められないですもん。
でも、これまで、自分がいかに体調がガタガタで駄目な時でも手塚はずっとそれを見てたし、見た上でそれでも傍に居たいと想ってくれていることを感じていたから、どうしても生みたい、と思ったあの瞬間は、産むためには手塚の力が必要なんだってわかったんじゃないかなぁって。
柴崎は難しいので、上手くは言えないですが、そういうことかなって思ってます(苦笑)
なので、このお話の最後の方の2人は、原作の最後の2人以上にベタ甘でしたよね(笑)
ニヤニヤしながら読んでいただけていたら、もう、書いた人間の本望ですよ!!!ありがとうございます!!!

> 図書隊の解体は大きな大きな事業だし、良化隊は武装解除しても良化隊の支持団体は武器を持ってそうだから、図書隊は武装解除はしないといけないけど、ある程度防衛はできないといけないみたいな時代を超えないといけなさそうですよね。
> 玄田隊長が程よく丸投げできそうな布陣ですごいです。
ありがとうございますー!!
結構悩んで悩んで決めた布陣でした(笑)
きっと玄田隊長とはいえ、頭が禿そうなくらい考えに考えて出した布陣だろうと思うので(笑)それなりにインパクトのあるものにしないといけないとも思っていましたし。
そうなんですよね、武装解除はしないといけないけど、良化隊の出方を見ながら良化隊とは均衡を取りながらの武装解除なんで、本当に難しいと思うんですよ!!!
なので、後方支援の解体が一番のネック、と私は見ていて(しかもアウトソーイングにしていたので、まずは図書隊の手に戻すことから始めないといけないよなって)、そのやっかいな部署はもちろん堂上さんに丸投げしました(笑)
堂上さんは、その大変な仕事の中、郁ちゃんに癒しを求めつつ頑張って貰いたいと(笑)
堂上さんが縮小していく武装ですが、防衛部として残っている緒形さん・進藤さんあたりとも当然連携をして、必要なものの選別はキチンとしなくちゃいけないわけですからね~~~そのあたりの連携も上手く出来ると思うし(笑★本当に堂上さんに丸投げだな!)

> でも女の子とか生まれて柴崎そっくりだったらそれはそれで大変そう。
> 囲いそうです(笑) 今度は柴崎が呆れるやら嫉妬するやらだったりして。
うわ…www
柴崎の嫉妬ー!(笑)
レアですね、考えてもみなかった!!!
でも、自分そっくりの娘に溺愛の手塚…………ヤキモチ焼くかも?!
「パパはあたしとママと、どっちが好き?」
なんて娘に聞かれて「~~~~え…っ……」ってなってる手塚を見て、柴崎に角が生えてそうです(笑)
(……そこはママだよって即答じゃないの?!)って(爆笑)
いやもう、楽しいですね~~~~
で、厭味ったらしく「ママは晃が一番好きよ」とか言って、手塚にヤキモチを焼かせたりとか(笑)
晃君はとてもよく出来た子供なので、「…………ママ、パパと喧嘩してるの?」とかコッソリ柴崎に聞いてそう(笑)
そんで妹に、「めっ」って怒りそうな良いお兄ちゃん(笑)
でも妹は実はブラコンで、パパより兄が好きだったりとか(笑)
複雑な手塚家、ここに誕生!(んなわけない(笑))
なーんて、手塚家は本当に幸せな家庭になると思います。
番外編では、手柴のいちゃこら系のお話中心で(?)楽しみたいとは思っているのですが、忘れないうちにこっちも書かないと忘れそう…………(苦笑)

そうそう、ゆく様からもリクエストいただいていましたねー((((((^^;)
もう、皆様からのリクエストにお応え出来なさ過ぎてて申し訳なさ過ぎ…………
また、お話が降ってくることを祈りつつ……。

ずっと見守って下さり、本当にありがとうございました!!!



ツンデレラ |  2017年09月17日(日) 07:45 | URL 【コメント編集】

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 |  2017年09月15日(金) 01:34 |  【コメント編集】

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 |  2017年09月15日(金) 00:18 |  【コメント編集】

★細かな分析を…!

ママ様

まず初めに、最初からずっと、丁寧にコメント頂き、本当にありがとうございましたー!!
いやもう、自分がアップした後にママ様が寄せて下さるコメントを読むのが楽しみで(笑)
ずっとここまで書き続けて来れました! 本当に本当にありがとうございました!!

そして最終回もまた、細かな分析をありがとうございます!
実は新部署の配置については、ものっすごーく考えたところだったので、こんな細かくて、あんまり本文に影響しないようなところまで細かく見て下さって本当に頭が下がります!!!
でも嬉しいです~~~♪
しかも、めちゃめちゃ考えた配置だったので、批判的なことじゃなくて肯定的に受け入れて下さって本当に嬉しかったです!!
柴崎は情報部立ち上げでの復帰、と思っていたので問題なかった(?)んですが、検閲撤廃が決まった後の図書隊はどうなるのか……と自分なりにめちゃめちゃ(それこそ頭が禿そうなくらい(笑))考えましたよ!
まず、アウトソーイングしてた後方支援。こちらは別会社になっているわけで、でも武装解除ということになればこちらの契約は破棄になるわけで、実は武装解除になると一番ややこしいのはこの部署じゃないの?(部署って言っても外部だけど……でも確か、上は図書隊の方で繋がっていた筈だけど)と思ったんですよねー。
で、一番難しい部署には堂上さんを配置(笑)
緒形さんも考えたんですけど……緒形さんは玄田隊長は自分が引退したら緒形に館長を、と思ってそうだし、と思うと後方支援部の問題処理じゃなくてもう少し近くに置くかな~~と思いまして。
なので、緒形さんと進藤さんで、防衛部の解体に向けての基盤作りを丸投げかな、と思ったんですよね(笑)
しばらくはまだ何があるかわからないから、完全に解体というわけではないと思うし、ママ様も仰ってるように【警備部】という形にして精鋭部隊(要するに特殊部隊)だけは残しておく可能性は高いですよね。
なんせ、良化隊とはずっと武装対立してきたわけですから、いきなり両方が丸裸ってことにはまずならないでしょうから。
後方支援部の解体が、恐らくは一番ややこしいところなので、そこら辺の堂上さんの苛々対応に郁ちゃん配置でしょうか(笑)
外部の人間に苛々してる堂上さんの唯一の癒し(笑)
でも、意外に郁ちゃんの人柄が後方支援の人達に受けたりして、郁ちゃんのお蔭で人間関係が丸くなるようなところもあるんじゃないかなァと思ったりもします。郁ちゃんも由ちゃんを生んでママなので、これまで同様特殊部隊の鍛錬……ってわけにはいかなくなったこともあるかな?とか。
そんなこんなでの、新部署の配置を、本当に本当に考えましたよー!いやもう、玄田隊長の頭が禿るんじゃないかと思うくらい、武装解除になると問題山積みですよ(笑)

> 口さがないのは……
そう思います、私も。
いきなりの爆弾ではあった柴崎の復帰ですからねー。いろいろとやっかみは多いと思って……。
まさしくママ様も仰るように、手塚姓になってる事、出来る女が帰ってきたこと、手塚狙いの方々の落胆故の罵倒……等々いりまじじってのことでしょうね。そして、そういう奴らは仕事で成果を上げれば自然と少なくなるものだと思います!
「実力」の前にはやはり黙るしかないですものね。

> 原作が続いてるとしたら特殊部隊が解体されない限り協会の方に行く事はないかな。
そうですね、そう思います!
完全に武装解除の方向になってきたからこその、『ひとり寝る夜の~』での手塚の転職ですね★この未来は完全捏造ですが、お話から言えば、手塚が図書館協会に行くことはむしろ自然な流れになったのではと思っています(あくまでもこのパラレルの中でのお話です)
原作だと、まだまだ武装解除には至っていないので、手塚は図書隊に残ると思いますね!
図書館協会の方は、図書館協会の方で新たな人事になると思います(世襲制ではないと思います)
まぁ、そのあたりがパラレルはパラレルとして、やはり独立した話になってる訳ですので、少しずつ未来も違う訳かなァ…と。

> 祝)二人目。
ありがとうございますー!(って私が言うんかい!(笑))
そうなんです、結局は話の途中からは麻子サンの中でずっと引っ掛かっていたのは「妊娠できない身体になった」ことだったので、どうしてもそこは大丈夫にしてあげたかったんですよね。
でも、自分で気付くんじゃなくて、手塚に気付いて貰う…………ママ様も仰るように、その事実がまた麻子サンの非情な喜びになったのでは、と思っています!(私はやはり柴崎贔屓(笑))
手塚にとっては、麻子サンの体調がもうトラウマですから、毎晩毎晩隣で麻子サンを抱きながら(セックスという意味だけではなく寄り添うという意味を含めて)麻子サンの体調は大丈夫だよなって確認しながら眠りについていたと思います(笑)
まぁ……手塚が麻子サンの胸を「デカくなった」と表現していましたが、間違っても「お前太ったか?」って言わなかったことは褒めてあげなくては!(苦笑★でも手塚なら言いかねないから…(笑))
胸だったから良かったんですよ、胸だったから!(…そうなのか?笑)
女性に「太ったか?」は厳禁ですからね! まぁ…2人目とはいえ、妊娠4カ月では麻子サンのお腹はまだペッタンコだったので「太ったか?」という表現にならなかったことが手塚にとって幸いでしたw(笑)

> 確定するその4ヶ月の間に何回か致してるとは思うんだけど、妊娠が告げられると途端に気持ちがすくむのは大事に思ってるからだよね。
笑!
そう思います!!!
そして、ママ様も予感しているように、私も、この報告を聞いて郁ちゃんも「私も!」ってなって堂上さんに抱き潰されるのではないかと思っております!!(爆)
でも新部署から少し時間が経って落ち着いてきた頃だとは思うので、案外丁度時期的にもいいのかもしれませんね。
堂上班揃っての同級生…………子供達の関係含めて気になるところですよね!(笑)

本当に最後まで細かく読んで下さって、本当にいつも楽しいコメントを下さって、本当にありがとうございました!!!

ツンデレラ |  2017年09月14日(木) 04:58 | URL 【コメント編集】

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 |  2017年09月13日(水) 13:19 |  【コメント編集】

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