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2017.09.06 (Wed)

≪背中の靴跡シリーズ≫ 『ひとり寝る夜の明くる間は』~vol.76~

≪ ひとり寝る夜の明くる間は~vol.76~ ≫背中の靴跡シリーズ
※すみません、柴崎目線でのラスト、長すぎて終わりませんでした!
  今回は新米ママ・パパの育児話メイン。……次回最終回!(今度はホント(笑))

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
  歎きつつ ひとり寝(ぬ)る夜の 明くる間は
   いかに久しき ものとかは知る
         右大将道綱母(53番) 『拾遺集』恋四・912
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



【More・・・】

≪ ひとり寝る夜の明くる間は~vol.76~ ≫背中の靴跡シリーズ


「……ただいま」
静かに玄関の扉が開いて、光が帰って来た。
今日は公休だったあたしは、特別に出迎えてあげる。
「お帰り」
「めっちゃいい匂いが外にまで漂ってる――――パンでも焼いてるのか?」
「ううん、キッシュ。連絡くれてから焼き始めたから、もうちょっとで――――」
あたしの言葉が途切れたのは、光がキスをしてきたせい。
「…………ちょっと、話の途中――――」
「お帰りのキス、お前からくれなかったろ」
…………最近はすっかり、こういうスキンシップを躊躇わなくなった夫。
晃が生まれてから、光は少し変わった気がする。あたしに触れたがる気持ちを隠そうとしなくなった――――というか、前面に押し出してくることもしばしば。もちろん外では絶対にしない(させない)んだけど、こんな風に家で2人ってわかってる時はビックリするくらい素直にあたしに触れて来るようになった。
素直すぎてどうしていいかわからなくなる時もあって、ちょっと厄介で――――でも、本当は嬉しい。
母になったあたしだけど、光にとってはやっぱり妻で、愛されてるって思うもの――――でももちろん、嬉しいって絶対悟らせないけどね。
「~~毎日毎日、よくやるわよね」
わざと皮肉っぽく言ってやっても、しれっと笑って「幸せは噛み締めることにしたからな」なんて言うようになった。光がこんなにデレるタイプだったなんて本当に知らなかった。
「晃はもう寝てるのか?」
「ん。もう10時だもん――――遅番お疲れ」
「お前も一日、家事育児お疲れ」
ふふふ。
教育の賜かな。
光は育児で1日追われることの大変さもわかってくれる――――我ながら良く出来た夫だと心の中でだけ褒めてあげよう。今日は保育園が休みだったから(あたしの公休日だったから高山さんもお休みだったし)晃とずっと2人で過ごしててんやわんやだった――――けど、光からこうやって労いの言葉を貰うと、ちょっと1日が報われる気がするから不思議だ。
家事とか育児は仕事と違って報われ感のまるでない仕事なだけに、この一言がとっても大事なんだと、我が夫はわかってくれてる。本当に良く出来た夫であり父になったと心から思う――――と思ってたら、また不意にキスされて驚いた。
今度は触れるだけのキスじゃなくて、少し深くて――――危うく玄関で感じそうになっちゃうじゃない! と光の唇が離れた時に慌てて睨みつける。
そうでもしないと矜持が保てない。
「~~~~お帰りのキスはさっきしたわよね…っ?!」
「ん……今のはお疲れ様のキス」
そう言いながら、光の目があたしをジッと見るからドギマギしてしまう。
~~~~ちょ、ちょっと…………帰ってきていきなりキスの嵐とか…………帰宅したてとは思えない熱っぽいその目とか、ちょっとどうしたのよ! と詰りたいけど、下手に言うと本当にそのままそういうことになりそうで、口籠ってしまう――――最近は、この手のことは素直に求めて来る光で、あたしの方が対応に困って、らしくもなく戸惑ってしまうのだ。
もちろん、嫌なんじゃない。あたしが疲れてたりしてそういうのが嫌だなって本心で思ってる日は光にわかってしまうらしく、そんな日はそれ以上は近づいて来ない――――どうしてわかるんだろうって考えるとあたしのことを本当に全部見透かされてしそうで癪に障るけど、でもホントに良く出来た夫なのだ。
困るのは今日みたいな日で――――あたしも嫌な訳じゃない時の方こそ困ってしまうのだ。もう子供も出来たって言うのに、あたしときたら光に包まれるのが全然嫌じゃなくて――――むしろ、子供が生まれても相変わらずあたしに触れたがる夫が嬉しいというか、あたしも触れて欲しいとか包まれたいって思ってるってことを悟られたくなくてでもバレていそうで困るというか、本当にどう対処すればいいのかわからなくなって困ってしまうのだ……

と、チン、と可愛い音が鳴って救われる。
「~~っ、あ、キッシュ出来たみたい…………お腹空いたでしょ!」
そう言って少しだけ胸を押したら、素直に離れてゆく。
なんだ……とホッとする気持ちと、ガッカリする気持ちとがない交ぜになるとか、あたしも大概どうかしてるのかもしれない。
でも、なし崩しにこのまま、っていうのは今日は嫌だ。
だって、料理が冷めちゃうし――――結構頑張った、今日の晩御飯――――
「……すげぇ――――美味そう……」
ふふふ。
ほらね、その言葉がまた嬉しいのよ。
今日は結構頑張った、ちょっとだけ手の込んだ料理――――
「記念日じゃないよな? ってことはやっぱ……」
そう言って嬉しそうに笑う光に引き寄せられそうになるから、慌てて逃げる。
「せっかくの料理だもん、美味しく食べて欲しいの! 絶対、ご飯が先よ。食べてからでもゆっくり喋れるでしょ?」
そう言うと、またジッと見つめて来るあの少し熱っぽい目。でも素直に、少し照れたみたいに苦笑すると、うん、じゃあ、なんて子供みたいに従うところは可愛くて、あたしはいつまでも光にやられるのだ。
ホント、驚く――――。
笠原みたいに、結婚してもいつまでもお互いを大事にし合う夫婦がずっと羨ましいって思ってた。夫婦になってもお互いを認め合って、新しい発見なんかもしてはまた惚れ直しちゃうなんて、普通はないわよって思ってたのに。
――――まさか、このあたしが、そんな理想の夫婦を地でやることになるなんて、ホントらしくない。
らしくないのに、嬉しくて幸せで、光のことがどんどん好きになって――――ホント困る。
困るから八つ当たりしてやるのに、光ってば何もかもお見通しのように嬉しそうに笑って、あたしの悪態ごとあたしを受け入れて包み込んで――――触れて来たら後はもう、あたしは悪態も言えないくらいにトロトロに蕩けさせられるのだ。
~~~~こんなバカップル、堂上夫妻だけだと思ってたんだけど!
大体、もう子供も出来た夫婦――――晃だってもうすぐ3歳で――――普通、子供が出来たら夫婦ってモノは子供中心になっちゃって夫婦でベッタリなんてことにはならないって思ってたのに。

そう考えると、やっぱり光は出来た夫で、出来た父親になった。
子供が嫌いだと思ってたけど――――率先して晃の世話はしてくれて、今では正直堂上教官以上のイクメンだとあたしも認めざるを得ないくらい。
……あたしの、産後の肥立ちがあんまりよくなかったからなー。
少し、申し訳ない気持ちもある。
でも、ほとんどあたしがそんな気持ちにならないくらい、光は出産後、本当に自ら進んでよく動いてくれたのだ。
出血が多めだったとは言われたけれど、そのせいで貧血があんなに長く続くなんて思ってもみなかった。体調が上手く回復出来なかったところにもってきて、晃の授乳も上手くいかなかったあたし。
胸はしっかりと大きくなっていたのに母乳はあんまり出なかったみたいで(早産児は吸う力が弱いから、と助産師さんは励ましてくれたけれど、一生懸命マッサージもしたのに1時間かけても晃はほとんど飲んでなくて、飲まないから間隔も空かずにまた泣き出す悪循環に、入院4日目であたしはもうフラフラでトイレのような場合でも1人で出歩かずにナースコールで看護師同行を言い渡されていた)、更に母体が疲れると余計に母乳が出なくなるから、母乳以外の手も考えた方がいいかもなんて言われているのを聞いてしまって、どうしていいのかわからなくなって――――光の顔を見るなり涙が零れたあたしを、光はしっかりと抱き締めて、ずっとあたしの背中を撫でてくれた。
今でも覚えてる。
「―――麻子はよく頑張ってる。頑張りすぎなくらい頑張ってるから――――ここらで少し頑張らないで、俺のことも頼ってくれないか? …………悔しいよ。俺に出来ることが何もないことが」
そう本当に悔しそうにそう言う光の言葉に、あたしは救われた。――――あたしの頑張りをちゃんとわかってくれてることだけでもあたしは救われたのに、光ときたら更に続けて言ったのだ。
「出産は代わってやれないことだった――――けど、生まれたら、俺にも何か出来るって思ってた――――なんで俺は麻子の力になってやれないんだ?」
…………ほんっと…………天然のイケメンってどうしたらいいんだろう。
ジリジリとした光の苛立ちをあの時初めて感じた。――――正直、光に育児を手伝って貰うなんて発想があたしの中にはなかった。そりゃ光が休みの時は抱っこして貰おうとかそういうことはあったけど、こんなに光が育児に参加しようと思ってくれてるとは思ってなかったのだ。
~~~~子供、苦手な癖に…………。
光に包まれながら、背中をあやすように撫でられながら、そんなことを思ったら笑えてきた。
ふ、と微笑む気持ちがそのまま気の緩みとなって、あたしは、すうっと眠りに落ちて行った。――――その日、あたしは出産で入院してから初めて、こんなにまでグッスリと夜明け近くまで眠り込んでしまった。
――――目覚めた時――――光の顔があんまりにも近くにあることに混乱したあたしの気持ち、わかってくれるかしら?
一瞬、何もかも夢で、出産したことすら夢だったんじゃないかと思うくらいで、上体を起こして――――ここが病院で、名前が『手塚麻子』となっていることを思わず確かめたくらい……。
あたしが起きた気配に光も目が覚めたようで、少し寝惚けた声で「起きたのか?」なんて間抜けなことを聞いて来るから頷きながら、「~~~~な…んで光もここで寝てんのよ?!」なんて詰ってしまう。
「ん……、宮澤医師の口添えもあって許可貰った。まぁ個室だしって――――」
「晃は?!」
この病院は産後は母子同室を掲げていて――――初日はあたしの体調不良と早産児である晃の検査もあってNICUに入ったが、晃も健康体であることも証明されて3日目から同室を許可されたのだ。
その日は手塚のお母さんや実母に抱かれてスヤスヤと眠っていた晃だったのに、2人が帰ってから――――あたしが抱いても授乳してもグズグズと泣きやまなくなった晃にどうしていいのかわからなくなってきて――――そんな時間が続いた挙句に晃の体重が日に日に減っている記録を見て看護師達が相談している話を聞いてしまって――――思わず光の顔を見て泣いてしまって――――あたしは――――……
「晃は、今晩は――――あ、いやもう昨晩だな、新生児室で預かってくれるって看護師さんが連れて行った。お前がグッスリ眠ってるのを見て――――看護師が良かった、って言ってたぞ。あんまり眠れてないような感じだったって心配だったって――――今はお母さんの体調を整えることの方が大事だからって――――」
途中から、光の言葉があんまり耳に入って来なくなった。
…………新生児室で預かり――――それって、あたしがちゃんと晃の世話が出来てないから…………と思うと、胸のあたりが重苦しい。
――――と。
スッと大きな手で両頬を包まれて、呼ばれた。
驚いて目を上げると、少し怖い顔をした光があたしを見つめてた。
「――――麻子は嫌だったかもしれないけど――――俺は良かったって思ってる。今は麻子の体調の方が晃の体調よりもずっと良くない。自分の体調が良くないってことを、お前がちゃんと自覚しなくちゃ駄目だ。お前が倒れたら晃も俺もどうしようもないんだよ。自分の体調を整えることが、今は何より大事だって、ちゃんと自分でわからなくちゃ駄目だ」
「…………そ…………大丈夫よ、寝てるか晃の世話しかしてないもの…………」
「無自覚に無茶してるのが一番やっかいなんだよ。――――貧血だってずっと続いてるんだろ? 立ち眩みが凄くて昨日もトイレで倒れかけたんだってな。――――正直、お前、顔色良くないよ。…………血圧もずっと低いしずっと微熱も続いてるしって看護婦が心配してた。全然体調が万全じゃないんだ――――そうだろ? 頼っていいんだよ。他人に甘えろよ――――少なくとも体調が回復するまでは、俺や晃の為に甘えてくれよ。な?」
怖い顔してるくせに、酷く優しい声――――思わず、また目の奥が熱くなって来て、光にしがみ付いた。
光にはきっと泣いてるってバレてるんだけど、でもだからって泣き顔を素直に晒すことは出来ないから、ただただ光にしがみ付いて抱き締めた。
そうして、また少し眠ってしまって――――朝の授乳時間に晃が連れて来られた気配に目が覚めた。
きっと看護師さんにも、泣き腫らしたってわかる顔をみられたんだろうな。
だけど、何も言われなくてホッとした。
晃は珍しくとっても大きな声で泣いていて――――抱いてやると、ふにゃふにゃと泣き止みながら口をパクパクさせた。小さな小さな手で一生懸命あたしの胸元にしがみ付こうとでも言うような仕草をするのが愛おしくて堪らなくなった。
――――あたしがお母さんって、わかるのかな?
思わずそう思えるような表情や仕草――――愛おしい。
母乳が出るのならすぐにでもやりたいけど、まだあんまり出が悪いあたしはキチンとマッサージしてから、晃に咥えさせる。
いつにも増して必死に吸い付いて来るような気がして――――愛おしい。いつもよりも長い時間、晃は吸ってくれていた。両乳を終えるのに30分以上もかかる授乳――――それでもまだ晃が飲んでくれた量は20gにもならない(晃の体重から、母乳量がわかるのだ)。
…………今日はもうちょっと吸ってくれたと思ったけどな…………。
がっかりした気持ちが湧くけれど、晃はもう疲れたのか眠ってしまってる。もう吸うことはないだろう。
あたしの落胆に拍車をかけるように看護師が口を開く。
「……手塚さん。赤ちゃんの体重が減って来てるし晃ちゃんは眠りも浅目みたいだから、今日から少しミルクも足していこうってことになりました」
――――正直、わかってるんだけど、やっぱりショック…………と思ったら、横から声が割り込んだ。
「~~あの…っ、ミルクって――――ミルクだったら俺がしてもいいですか?!」
驚いて顔を上げると(それであたしは俯いてしまってたんだと気付いた)、光が真剣な顔で看護師にそう詰め寄っていた。詰め寄られた看護師は、頬を赤らめてドギマギしながら「い、いいですよ」なんて…………ああもうこいつったら今絶対、この看護師をトキメかしたわよー! なんて思ったら、なんだか授乳が上手く出来ない自分に気落ちしていた気持ちが少し軽くなった気がした。
必死な形相で、真剣にミルクの調整方法を聞いている光を見てたら、なんだかおかしくなってきた。
ホント、光ってば――――挙句に、眠っちゃってるんだから飲む訳ないのに、相変わらずぎこちなく晃を抱き上げて、哺乳瓶に吸い付きもしない晃相手に「…………ほら……ミルクだぞ。ほら、晃…………ミルク……飲んでみろよ、な?」なんて必死に話し掛けたりして――――ああもう、ホントに笑っちゃう。
その光景見てたら、ミルクで育てるのも悪くないかなって気持ちまで湧いてきたくらい――――光のお蔭であたしは、あたしの母乳の出が悪い自分自身のことも、素直に認めてあげることが出来たのだった。
――――考えてみれば、そこから、光のイクメン生活は始まったと言っていいのかもしれない。
結局その日は、10分程格闘していたけど寝る子に勝てるわけもなく、飲ませることなく終わった光は、看護師さんが去った後、あたしにボソリと「…………麻子の気持ち、すげぇわかった…………自分が一生懸命やってんのに見向きもされないとか――――本気で自信なくなるよな、確かに…………」なんて言ってあたしを笑わせた。
ああもう、光ったら…………。
でも、わかってくれる人が居るって言うのは、こんなにもあたしの気持ちが変わる。
一生懸命な光の姿が見れるから――――本当は笠原みたいに母乳で育ててみたいって思っていたけど(それがあたしの理想だったけど)――――ミルクとの混合でもいいかなって思えるようになった。
その後も光は、自ら進んで積極的にミルクをあげてくれるようになった。
初めてほんの少し、晃が自分の手からミルクを飲んだ時は感動したらしく、ジーンとした顔で晃を見つめ続けたもんだから、またあたしは笑ってしまった。
――――光と一緒に育児をし始めてから、あたし、育児が楽しくて仕方がなくなってきた。

…………光のお蔭。

でも、素直じゃないあたしは、それを光に伝えることが上手く出来ない。
だけど、言ってあげられないけけど、光はどんどん育児に参加してくれる。元々根が真面目だから育児だってどんどん上達していく。
もちろん、上達すればちゃんと褒めてあげるしそれは出来るの。失敗したら? 光のこと散々からかって、ちょっと弄って――――2人で笑う。
例えば、あたし以上に赤ちゃんのことをよく知らない光は、最初の頃は赤ちゃんが泣けばミルクって条件反射みたいになっちゃってて、ようやく退院して自宅に帰ってきた頃だったかなぁ、さっきミルクあげたばかりだっていうのに晃が泣き出したらまたミルクを調整しようとするもんだから、「オムツよ、オムツ!」と光にオムツの変え方まで教えた。
光の大きな手がおっかなビックリ晃の小さな足を摘まんでオムツを変える。それだけでも笑っちゃうのに、光ったら晃の小さな小さなおちんちんを見て、「――――赤ん坊って…………こんななのか? なんかオモチャみたいで――――これがちゃんとおっきくなるもんなのかな?」なんて真面目な顔してあたしに聞いて来たから拳骨も落としてやった。

――――光と一緒で、ホントに良かった。

新米ママのあたしと、新米パパの光。
2人ともよくわからないことがいっぱいあって上手く出来ないこともいっぱいあって、悩んだりもするけど、2人ならいつしか笑ってなんとかなっていく。

そろそろ離乳食の話が出始める4カ月頃には、あたしはすっかり母乳が出なくなっていた。
笠原なんか、まだ由ちゃんにあげてるってのに――――ってちょっとだけショックだったから、ある時光に零してしまった。「――――最近はもう、晃ったら、母乳を飲みたがりもしなくなっちゃった」って。
苦笑して慰めてくれるかと思ったのに、光は全然気にもしてないように、さも当たり前のような口調で答えた。
「晃はちゃんと育ってるんだ。ミルクで何の問題もないだろ」ってサラリと言われて、しかもちょっとだけ光の口元が嬉しそうに見えたからあたしは思いっきり剥れた。
「…………そうだけど、母乳の方が免疫とかスキンシップとか、いろいろいいって言われてるのに…………」
「晃は別に病気もしてないし、スキンシップに関しては、麻子は晃のこと構い過ぎってくらい構ってやってるんだからミルクでも十分してると思うぞ」
「…………なんか光、ミルクで育てたこと、喜んでる?」
「――――喜んでるって訳じゃないけど――――、ほら、母乳だと俺は替わってやれないけど、ミルクだったら俺でも出来るだろ。…………俺は、俺も育児の経験が出来て良かったな、とは確かに思ってる」
「…………ふーん…………」
その時は、なんか面白くなかった。
光の言ってることは間違ってないんだけど――――けど、なんとなく、光の方があたしより大人な意見をしたことが面白くなくて、ちょっとだけ不貞腐れたあたしは寝ている晃の横で一緒にゴロゴロしていたら、光までやってきてあたしのことを抱き締めて来たから驚いた。
纏わり付くような、悪戯な手の動き――――
――――そう言えば、産後の肥立ちが悪くて体調の回復が遅かったあたしは、光にこんな風に熱っぽく触れられてなかったことに、不意に気付いた。
ううん、出産後だけじゃない――――妊娠中もずっと調子が悪かったから、こんな風に光から触れて来られるのは――――下手をすれば結婚式以後、初めてだったかもしれない。
「~~~~ちょ…っ……、……ひ…………」
意識してしまって、戸惑いながら光の名を呼ぼうとして、甘く甘く耳朶を甘噛みされて震えてしまった。
隣で晃はすーすーと眠ってる。
眠ってるけど、すぐ隣でこんなこと――――起きたらどうするの、と詰りたいのに、久しぶりの甘さにあたしの身体の芯が予感に震えてしまう。
耳朶から頬へと辿る、光の熱い唇の感触――――ダメ、と思うのに、あたしの最奥からトロリと滴るものを感じた。息を殺すのに、甘い吐息が鼻から抜けてしまうのが恥ずかしい。
器用にも、口付けながら囁くように光が「…………身体…………まだしんどい?」なんて聞いて来る。
光の声に晃が起きたらどうしよう、なんて、自分で自分がどうしたいのかもわからなくなってくる。
顔が異常に熱い――――光に触れられているだけなのに、心臓までドキドキしてくる。
「…………うっかりしてたな、って……ずっと思ってたんだ……」
光の唇がなかなかあたしの肌から離れていかない。
あたしの肌を這いながら囁くから、ぞくぞくと快感が身体を駆け抜けてゆく。
あたしの意識はすっかり光の唇の感触に夢中になってて――――光が口付るたびに、歓びに身体が震えてしまうのが恥ずかしくて堪らない。恥ずかしいのに、喘ぐかのように吐息を零しそうになる自分が信じられない。
「…………いつから…………麻子に触れてもいいか、教えて貰ってなかったなって…………」
そう言うと、光の手が優しく触れるだけの感触で――――あたしの胸に触れて来た。
ドキン…ッ、とまた更に鼓動が跳ねて、思わず息を潜めるようにして身体を縮めてしまう。
あろうことか、まだ何もされてもないのに――――視界まで潤んで来そうな自分が居る。
「…………そろそろ…………ここも、晃から俺に返して貰えるのかな?」
服の上から乳房を柔らかく撫で上げられただけ。なのに、予感に震えてあたしときたら、身体の芯が蠢くのがわかった。
~~~~恥ずかしい……。
「……なぁ……俺――――麻子が欲しい…………」
コメカミ辺りに、熱い吐息と共に口付られながら、そんなことを囁かれる。抱き締められながら囁かれているだけなのに、キュウウ…ッとあたしの芯が蠢いて蜜がまた零れ落ちる感覚がした。
~~~~信じられない……っ。
また熱が跳ね上がるのに、光ってば気付いてるのか気付いていないのか、また囁く。
「…………身体…………どうなんだ? 産後って――――どれくらいで回復するもんなんだろうな?」
~~~~ああもう…ッ!!
頭に来て、拳を振り上げた。
暴れ出したあたしに、光が驚いた顔をして離れようとしたから、殴りつけた拳を今度は首に回して引き寄せた。
~~~~ああもう、ホントにこいつ……どうしてやろうかしらッ?!
こんなにその気にさせといて、結局はヤらないなんてこともあるとか、訳わかんないッ!!!
噛み付く勢いでキスを仕掛けたら、驚いたように最初は竦んだ光の舌。
だけどあたしが絡み付ければ、一転して今度は濃厚に口付けて来る。あまりに執拗で深くて、あたしは鼻から喘ぐような息しか出来なくなっていく。
なのに、唇を離したら、少しだけ心配そうな気配を滲ませる瞳で熱っぽく「…………大丈夫なのか?」なんて念を押すから癪に障るのよ。
もうその気だってお互いにわかってるんだから、あたしのことなんかほっといて押し倒したっていいじゃないの! と理不尽な怒りが湧いてくるのだ。
だから、光を睨みつけたままで業と冷たい口調で言い放つ。
「~~~~あたしのこと、バカにしてんの? 老婆でもあるまいし、どんだけ身体の回復が遅いって思ってんのよ?!」
とっくに大丈夫に決まってるじゃないの! と吐き捨てるように言い切れば、叱られてるのに光ってば褒められた子供みたいにパアッと顔を明るくした。まるで宝物を発見したみたい。
…………悪いけど産後の肥立ちが悪かったことなんかは棚に上げさせて貰うわよ。だってもう4カ月も経ってる。普通に日常生活が送れていることは光だってわかってることなんだから。
――――と、不意にドキッとするくらい男臭い笑顔を見せた光。ドキリとあたしの鼓動が跳ね上がった時にはもうあたしを抱き上げていて――――何が何だかわからなくて、光に付いて行けなくて、ただただ焦る。
「~~~~っ…?! …………な……っ……」
「――――じゃあ、あっちで」
「~~~~ッ、ちょ、ちょ…ッ……、……待っ…………」
「俺、もう十分過ぎるくらい待ったし――――ここでだとお前が晃のこと気にしながらとか…………それは、嫌だから」
「~~~~ちょっ…とッ……!」

思えば、この頃にはもう光は、こういうスキンシップを隠そうとしなくなっていたのよね。
産後のあたしの体調にずっと気を遣っていたらしい光は、あたしの身体に触れることをずっと我慢していたらしく、大丈夫だってわかった途端、嬉しそうに隙があればあたしに擦り寄るようになってきた。(それも、晃が寝てる時とか、あたしが断る理由が見つけられない時ばっかりで、悔しいけどあたしは光の意のままになってしまうことがほとんどだった)
――――産後のえっちはこれまでのようにはいかない、なんて情報は頭に入れていたあたしだけれど、まさか産後の初えっちであまりに気持ち良すぎてあたしの意識が飛びまくるなんてことになるとは思ってもみなかった。
~~~~普通、産後のえっちは女性の濡れ具合がイマイチで痛みもあったりして、それが原因でセックスレスになる夫婦も居るって聞いたことすらあったっていうのに、どういうことよ?!
その日のセックスは、いつにも増して光の愛撫が執拗で丁寧で――――絆されまくったあたしの身体は熱でトロトロに蕩けたようになってしまって、正直光と繋がる頃にはもうあたしの意識は朦朧状態になっててよく覚えてないくらいだった。起きた時に芯の疼きが凄くて(正直翌日はほとんど晃と一緒に寝て過ごしたくらい、あたしの身体はヘトヘトになって動けなかった)、ああちゃんと光と繋がったんだなってわかったけど――――ったく、どれだけ光があたしの身体を弄ったのか、羞恥の極みだ。
なのに、光ったらしれっとして、翌日はあまり動けないあたしに代わってイクメンぶりを発揮して、晃の世話は率先して行ういいパパ振りを発揮するもんだからまた癪に障る。
ホント、光は変わったと思う。
晃が2歳を過ぎた頃――――手塚慧が推し進めていた良化法の一部改案が正式に法案化して国会を通過。良化隊の武装解除が正式に決まった。それに伴って、図書隊の武装解除も同時に決まったのだった。3年以内に撤廃しなければならなくなった。
晃が1歳前後の頃からあたしも少しずつ仕事を再開し始めていた。主にお兄さんの扱っている中の事務的なことや書類関係の仕事を託されていたのだが、お兄さんが実家だけでなく我が家の方にも出入りするようになって、出入りするお兄さんを見るたびに光の機嫌がすこぶる悪くなった。お兄さんは、光似の晃を異常に可愛がってくれたんだけど、光には面白くないことばかりだったみたい。晃を見て「光の小さい頃、そっくりだ――――光も小さい頃は……」と楽しげにあたしに話をするのが一番嫌なんだそうだ。笑っちゃうわよね。あたしとしては光の小さい頃の話も聞けて晃も可愛がってもらえて一石二鳥と嬉しかったんだけど――――光はとにかく頑なだから仕方ない。でもそのくせ、お兄さんがしばらく来ないと「……最近、なにやってんだあいつ……」なんてブツブツ拗ねたみたいに言うんだから失笑する。
ホント、いつまで経ってもブラコン兄弟はブラコンのまま。
武装解除が決まって、あたしは社会復帰することを決意した。――――晃が2歳を過ぎた頃だ。
丁度、晃を預かってくれる保育所も見つかり(手塚のお母さんはとても残念がっていたけど(自分が面倒をみてあげようとしきりと言っていたから))――――あたしも可愛い盛りの晃を保育所に預けるのはとても残念な気もしたけれど、それでもあたしは――――図書隊に戻るならば今しかない、と感じだのだ。

丁度、図書隊も武装解除に向けて動きだし――――関東図書基地の組織大改革を玄田司令が敢行したタイミングでの復帰となった。

あたしに声を掛けてくれたのは、玄田隊長(現、関東図書基地司令である)自らだ。
「そろそろ、お前も図書隊が懐かしくなってきたんじゃないかと思ってな」
なんて、始めは軽い口調で話を切り出して。
でも話の中で「お前さんの力が、これからの図書隊には必要だ」って言われた時は、グッと身が引き締まる思いがした。
…………こんな嬉しいことってある?
望郷の念、というのはこんな感じなんだろうか。あたしの中で、ずっとずっと恋焦がれていた図書隊への想いが急に湧き上がって止まらなくなった。
――――帰りたい。
帰れるとは思っていなかった、あの場所へ――――
それは晃を保育所に入れてもいいと思えるくらいの想いだった。
だけど、まだ小さい我が子――――晃を思うと少しだけ揺らぐあたしの気持ち。だけど光は、晃を保育所に入れることも、図書隊に復帰することも、どちらもアッサリと受け入れてくれた。
「確かに、今の図書隊にはお前の力が必要だろうからな」って。
光は晃へのあたしの想いもわかってくれてて、「どっちもお前にとって大事にしたいんだってわかってるよ。どっちを選んだって、お前はどっちも大事にするってこともわかってる。だから俺は、どちらでもお前のしたいようにしたらいいって思うよ」そう言って、俺も手伝うからお前のしたいようにしてくれたらいい、なんてあたしの頭を撫でたんだ。
――――良く出来た夫過ぎない? なんて癪に障る気持ちもあったけど、でも揺らぐ気持ちは光の言葉でいとも簡単に決まった。
図書隊に求められている今だったらあたし、胸を張って図書隊に戻れると思えたのだ。
以前のようにあたしの全力を注いで、新生武蔵野第一図書館を立ち上げるために。
…………いくらあたしでも、少し不安はあった。図書隊から離れている間、図書館協会や手塚慧の手伝いをしていたから政府の動きや全国の図書館の状況については把握してるつもりだけど、だけど図書隊の現場を離れて何年も経つあたし。
だけど、光はまったく問題なさそうに、仕事に関しては大丈夫だよ、と太鼓判を押してくれたのだ。――――光にそう言われることがどれだけ誇らしかったか、わかる? お前はきっと新しい図書隊を作り上げるんだろって確信を持って言われたんだから。
そういう光は、あたしの仕事を引き継いでからは、図書館協会の仕事からもう離れることが出来なくなっていた。今は図書館協会の方がメインで図書隊の方は出向で週に1、2回顔を出している形だ。
図書館協会会長の仕事はどんどんと光の仕事になっていってるのを、あたしは知ってる。手塚会長は近々引退も考えてらっしゃることをこの前こっそりと打ち明けられた(光にはまだ内緒なんだけどね)。だから余計に、あたしは図書館協会ではなく図書隊に戻りたかったのかもしれない――――光の秘書をすればという話はあちこちから出たけれど、それはあたしが嫌だったし(というと、光は思いっきり剥れたんだけど)、光がいつか離れなくちゃならない図書隊にあたしが戻れるなら、こんなに嬉しいことはないって思った。
図書隊に戻ったらやることは山積みだ――――
玄田隊長が苦笑しながら少し聞かせてくれた話では、現在関東図書基地では、武装解除に伴う武器弾薬の処理や、後方支援部の解体等、頭の痛い時間のかかる仕事の処理の為に、まずは旧体制からの脱却を図ることを目論んでいるらしかった。新体制の発表において表面的には誰も声高に批判できないような、それでいて図書隊が新たな時代に突入するのだと一目瞭然な体勢作り――――新たな部署の配置の一方で廃止になる部署も当然あり、新設する組織においても廃止する組織においても人員移動・人員配置に頭を抱えているらしい。
人事異動――――しかも新たな体勢作りともなれば、新しい組織の内規も作らねばならず、より適材適所が求められる――――玄田隊長から「……お前さんはそういうの、得意だろう。――――正直今は流石に藁にも縋りたいくらいこっちもこの難題に頭を抱えとるんだ」と言われ、誇らしさもあるけれど素直にもなれず、「つまりあたしは、今の隊長にとっては『藁』ってことですか? 少なくとも浮き輪くらいにはなれるかと思ってましたけど」なんて大言を吐いて見せたけれど、隊長は笑って許してくれた。
「柴崎らしい言い草だな。言ったからには掴まらせて貰うぞ?」なんて。
あの玄田隊長に言われたんだから誇らしい。あたしはあたしの持てるすべての情報を使って、隊長の期待に報いてみせると背筋を伸ばした。もちろんあたし自身、防衛省や公安の伝手を最大限に利用して、手塚慧と二人三脚で来た政府の動きもすべて利用して、図書隊を新しい図書隊に生まれ変わらせてみせる――――。

――――こうしてあたしは、図書隊に帰ることが出来たのだ。



……To be continued.



********************



すみません、最後のターンになるのですが、この最後のターンがあまりに長すぎるので切りました★
今回の最初のシーン(手塚帰宅のち晩御飯…キッシュが丁度焼けましたよ!笑)に戻るのに、まだまだかかりそうで…………すみません!
いよいよラストが近づいてきました!!!
ラストが近づいて回想録口調での話の進みが多くて申し訳ありませんが、一番スムーズにどうなったかを解って貰えるかな、と思ってこの形にしました。
最後まで丁寧に書きたいので、ここまで付いて来て下さった方は最後まで読んでくれると嬉しいです。

それからお知らせです。
1年半に渡る、超長編(苦笑)『ひとり寝る夜の明くる間は』の完結ということで、私の中でも何か1つの区切りと言うか、ああ終わるなって気分が凄い状態です(笑)
ずっと書き続けて来たものが終わる……この区切りに『総集編Ⅲ』を出そうと思っています。内容は『キジョウ』メインです(『ひとり~』じゃありません(笑))
また、それに伴い、以前に1人の方から問い合わせがあった『総集編Ⅰ』『総集編Ⅱ』の再販について希望を聞きたいと思います。
共に10人の希望が集まらないと再販はありませんのでご了承ください(なんせ、完売しているので新たに印刷しなきゃいけないんです…)
詳細は来週、完結話と共にあげられたらと思っています。興味のある方は完結話と共に『オフ本お知らせ』をご覧ください。





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05:10  |  *『図書館戦争』二次小説  |  TB(0)  |  CM(3)  |  EDIT  |  Top↑

★ありがとうございました!

yikumi 様

更新があるたびに読んで下さっていて嬉しいです!
ありがとうございます!
このお話は、記憶喪失というリクエストがなかったら生まれてこなかった話でした。つまりyikumi様はこのお話の生みの親です(笑)
ですけど、今になって思えば、「記憶喪失リクエスト」と言われて普通だったらそれだけをテーマに書くのだろうし、記憶喪失だけをテーマにしてたら「記憶が戻ってハッピーエンド」を求めてたのだろうって今更気付きました……(大汗)
このお話では、手塚の記憶が戻っても、柴崎の方が受け入れなかったので「記憶が戻る=ハッピーエンド」では到底なかったな……と本当に今頃ですが気付きましたです……ごめんなさいね。
でも、回りに回った擦れ違いの2人が、ようやくちゃんと向き合ってこれる過程は思う存分書いてきた感じがあるので、手柴のくっつきそうなのにくっつかない感は、私の中では相当満喫でした(苦笑……話的には暗くて辛い内容でしたけどね……)

お待たせしましたが、ようやく、ようやく、何の曇りもなく幸せになっていく2人です!
夫婦になっていく様子とか(結婚届とかじゃなくて、精神的にっていうか、分かち合う感じっていうか)、考えるととても楽しくて長くなりました(笑)
> どのような道のりでも、手塚と柴崎が二人で一緒に幸せを築きあげているところがやっぱり好きだなと感じました。
ありがとうございます!
そう言って貰えると本当に嬉しいです!
私も、どのような道のりでも、2人が一緒に歩めれば、そこには幸せへと続く道があるんだと思います。1人じゃダメな2人だと思うんですよね!
次回、最終回です!
最後まで、手柴らしく、でも幸せになっていく2人を書きたいなって思っています(*^^*)
長々と1年半にも渡る長編に、最初からずっとお付き合い下さって、本当にありがとうございました!
まだ次回がありますけど、先にお礼をいっぱい言わせて下さい!
こちらこそ、リクエストから読んで下さってるコメントやら、本当に本当にありがとうございました!

ツンデレラ |  2017年09月07日(木) 06:42 | URL 【コメント編集】

★いやぁ…私もそう思います!(笑)

ママ様

> 柴崎は[…される]事に慣れて無いんですよね。
私もそう思います。
まぁ、買い物で荷物を持って貰う、とか、歩幅を合わせて貰う、とかそういうことはして貰うわけなんですけど、基本的には「…される」ことには慣れてなくて自分が「…する、…してあげる」方向に思考はすぐに傾くタイプかな、と。
なので、育児って自分の思うようにはいかないことも多いし、もちろんこの話の柴崎は身体の方が気持ちに付いていけない場合も多いので余計に「…あたしって駄目だ」って気分になりがちかなって思ったんですよね。
でも、自分の仕事だと思ってるから、育児が出来ない=自分が母親として出来てない、になっちゃうと柴崎の性格上自分を更に追い込むことになるかなァ……だから手塚でちょうどいいんだと思います。
手塚が言葉でくれたり、態度で示してくれたり、自分以上に育児についてわかってなかったり……そんな手塚が傍に居るから、少し肩の力が抜けてくれたんじゃないかなって。
手塚がもし手際よくパパパーッと育児が出来ちゃう人だったら、きっと、柴崎はまた落ち込んだと思うし(自分は出来ないって…(苦笑))手塚が傍でオタオタしながらも育児も手伝いたいんだ!と頑張ってくれる姿を見せてくれたから、柴崎も笑いながら手伝って貰うことを受け入れられたかなァって。
そのあたりは柴崎の性格の難しいトコロだけど、だから手塚で丁度いいのかなって思うトコロです(笑)
堂郁のところは、郁ちゃんはギャーギャー言いながらも結構肝っ玉母さんだと思うし、細かいトコロは堂上さんがしっかりフォロー入れてそうだから、堂郁は堂郁だからいい夫婦なんでしょうしね(笑)

> 手塚は小さい子供が嫌いだって云うより慣れてない故の苦手意識でしょうね。
いやもう、私、まったく同意見ですね~~(笑)
親戚の中でも雰囲気的に一番下だったんじゃね? 的な(笑)
元々、慧が相当甘えさせてそうだし(もちろん表面的にはそんな素振りは見せないだろうけど(笑))、小さい時には慧の友達とかと遊ぶことも多くて自分は常に相当下だと相手から思われて育ってたことの方が多いのかもって。(そして手塚は、相当上の友達たちに追いつこうと必死に遊ぶ(笑))

我が子になると、生まれた時から知ってる訳で、もちろん訳の分からない生物なんですが(赤ちゃんってホントわけわからないですからねぇ)無性に可愛いんですよね~~~~。
まぁ手塚は可愛いからっていうよりは、麻子の力になりたいから、で育児を手伝いたい気持ちの方が強いかなって思いますが、それでも我が子は可愛いと思うと思うし、慣れてきて自分が寝かせたりしたらもう、ジーン…と感極まってそう(笑★ そして柴崎はその姿を見てまた笑うのです(笑))

> pixiv
そうなのですね!
鋭いコメントや上手すぎる言葉の使いまわしとか、やはり書いてる方だったのですねぇ!
> [図書館協会に就職してたら俺は何もしない亭主になってた(要約)]
ああわかります、そうだと思う!
もちろん、仕事はバリバリしてしっかり稼いでくれる亭主にはなるんだけど、家の事は嫁に任せたってなってそう!
育児や家事も、もちろん文句は言わないけど任せてしまって、奥さんからの愚痴とかには一般論で返したりして奥さんをシュンとさせる亭主になっていそうです。
図書隊に入って、郁ちゃんに出会って、タスクフォースに入って揉まれて、柴崎に鼻っ柱を見事にへし折られ続けて本当によかったね(笑)。そんな手塚がとてもいい男になったと思います(笑)

> 手塚の子供なら絶対可愛がってるでしょう。それを嫌そうに見てる手塚が居るんだけど、来なかったら来なかったで寂しそうにしてるのを見ると笑っちゃう柴崎がいると思います。
いやもうまさしく!
めちゃめちゃ可愛がってると思う!
手塚家の溺愛振りは凄そうです。お母さんも溺愛してそうだから(笑)
お姑さんと叔父さん2人からのプレゼントの嵐(笑)
大変だわー(笑)
けど、柴崎なら上手く、欲しいものをちゃんと伝えてゲットしてそうですけどね! そのあたりも柴崎の手腕があって良かった(笑)
手塚は、多分ずっとお兄さんとはこんな感じの対応をするんだけど、心の中はもうちゃんと「お兄さん」って家族を認めてると思いますね♪そういうトコロは柴崎同様素直じゃないから(笑)


ツンデレラ |  2017年09月07日(木) 06:31 | URL 【コメント編集】

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 |  2017年09月06日(水) 12:53 |  【コメント編集】

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