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2017.05.31 (Wed)

≪背中の靴跡シリーズ≫ 『ひとり寝る夜の明くる間は』~vol.62~

≪ ひとり寝る夜の明くる間は~vol.62~ ≫背中の靴跡シリーズ
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
  歎きつつ ひとり寝(ぬ)る夜の 明くる間は
   いかに久しき ものとかは知る
         右大将道綱母(53番) 『拾遺集』恋四・912
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



【More・・・】

≪ ひとり寝る夜の明くる間は~vol.62~ ≫背中の靴跡シリーズ


明るく日差しが差し込んで眩しい。
温かい。
寝起きにぼんやりする頭で部屋を見回した。
見覚えのある部屋――――、なんだかホッとする。
…………光……。
傍に居てくれていた。
暗闇の中で時折意識が浮上するたびに、光に包み込まれているのがわかって安心してまた意識を手放した。
最後に見たのは、もう部屋が明るくなっていて――――光の顔をハッキリと見て、ああ傍に居る、とまたホッと安心して眠ってしまったのだ。
……光……居ない……。
日差しの差し込む明るくて落ち着いた部屋。
頭がぼぉ…っとして、あまり考えられない。
窓を見る――――カーテンが引いてあって遮光されているけど、もう随分と日は高そうだった。
時計を見れば、11時を過ぎている…………起きなくちゃ、と思って上体を起こそうとしたけれど、身体が重くて、なのにフラフラする。なんとか起き上がったけれど、こんなことでも息が上がってしまう。
眩暈はないみたい…………。
…………光…………。
大きな部屋。
なんとかベッドから下りてみる。……時折、平衡感覚が揺れたようにふらりとするけれど、なんとか扉に辿り着いて廊下に出る。
廊下の向こうの部屋から、人の気配がした。何か話をする声も聞こえる。
…………光…………。
長い廊下――――時々縺れそうになる足を、なんとか踏ん張って歩いて――――だけど、もう少し、という所で膝が崩れた。無様に床に倒れる――――と、話し声が止んで、飛び出してきた人影。あたしの身体を抱え上げてくれて――――……
「マコさん…ッ!! もうまた無茶してっ!! 駄目じゃないですか、ベッドから抜け出したら…ッ!!」
「…………た……たかやま…さん……?」
驚いた。
高山さんだ。
いきなり怒られたと思ったら、次の瞬間には目に涙を浮かべていた。
「~~もう…………無茶ばっかするんですから…………どれだけ心配したと思ってるんですか…っ」
声を詰まらせて、ギュウッと抱き締められた。
あたしは、眩暈じゃないけど目が回りそうだった。
なにがどうなっているのかわからない。
少しの間抱き締められていたけれど、やがて、ひょいっと抱え上げられて慌てる。
「~~~~ちょ…っ……、なッ……、ヤ…ッやだっ…………」
「ヤダもクソもありません! 熱が高いんですから大人しくベッドに戻って下さいッ!!」
そう言いながら、あたしが時間をかけて歩いて来た廊下をスタスタと戻っていく。
「~~~~ちょちょ…っ、……だ、だい…じょ…ぶ……」
「全然大丈夫じゃありませんっ!! こうして抱いててもかなり身体が熱いのがわかりますっ!! とりあえずベッドに戻って――――食べられそうならお粥とか部屋までお持ちしますから…っ! ったく、ホントに無茶ばっかりして心配かけて…………私がどれだけ心配したと思ってるんですかッ!!!」
最後の方はまた少し涙声になった高山さんの言葉に返す言葉がない。
……代わりに、高山さんの首筋にしがみついた――――涙が出そうになって困る。
ふと、他にも人の気配がしてみれば、倉橋さんと――――
「……お、おと……さ……、…っ…、て、手、塚、かいちょ……」
思わず高山さんにしがみついた手に力が籠ってしまった。
また驚く――――手塚会長――――手塚のお父さんが居た。
慌てて周囲の様子に目を向け――――見慣れた感覚、というだけで全然認識出来てなかったけれど、ここが手塚家だと気付いた。……呆然とする。
どうしていいのかわからない。
高山に連れ戻されるあたしの後ろから、手塚会長は付いて来て――――ほわりと優しい笑みを浮かべながらあたしに話し掛けてきた。
「――――言い直されるとはショックだな。お父さんと呼んでくれないのかい」
「~~~~っ……」
答えられない。ぐるぐると頭の中で思考を巡らせようとして、それも上手くいかずにぼぉっとしてしまう。
…………手塚のお父さん…………。
婚約解消の書面に印を押してくれた筈だ――――あたしは死んだことになっていた。――――けど今の様子から見ると、あたしが生きていることに驚いてはいない――――手塚が話したのかしら…………。そりゃそうよね、あたしを連れてきたんだもん…………。――――手塚はなんて話したんだろう?
どんな風に話を聞いて、手塚会長は今のあたしの存在を、どんな風に捉えているのか――――……。
部屋に戻るとベッドにそっと下ろされた。
布団を掛けなおされながら、念のために熱を計っておきましょうと体温計を差し出され、高山さんが事情を話してくれた。――――正直、警察署で大槇さんと話し合いをしているところまでの記憶しかなくて、……後は手塚がずっと付いていてくれた感覚しか残ってなかった。
どうやら手塚はタクシーで自宅にあたしを運んだらしい。真っ青な顔で意識のないあたしを見て、高山さんは昨日から気が気じゃなかったそうだ。(今朝も早くから手塚家に顔を出していて、ようやく目を覚ましたあたしに会えて良かったと、嬉しそうだった)
――――あたしの予約していたホテルは手塚がキャンセルの連絡を入れてくれて、今、ホテルにあたしが金沢から送っていた荷物を取りに行ってくれてるんだそうだ。……後でキャンセル代はきちんと手塚に返さなくちゃ……。
手塚は、あたしが目を覚ますまでは…と渋っていたそうだけれど、目を覚ましたらもっと行きたくなくなるでしょう、と高山さんや手塚会長が説得したんだそうだ。――――どうやら昨日から手塚はあたしに付きっきりだったらしい。まさか本当にこのピンポイントであたしが目を覚ますなんて、と可笑しそうに皆が笑った。
夜のうちに宮澤医師が様子を見に来てくれて、結局昨日は一食も食べられなかったあたしにまた点滴を施して帰って行ったそうだ。宮澤医師が『自業自得』と一蹴した発熱は昨日の夕方からで、昨夜の一番高い時には40度まで上がったと手塚から聞いているとのことで――――今もまだ38.8度で高山さんの顔を曇らせた。
「……かなり高い熱が続いてるんですよねェ…………無茶し過ぎなんですよ」
溜息と共にまた怒られた。
頭がぼぉっとして上手く考えられないのはそのせいのようだ。
「…………お粥……食べられます? 一応、お母さんにメールして、金沢では普通食を食べていたとは聞いてますけど、お医者様から今日は3分粥くらいから始めるようにと言われてるんです。――――昨日はまったく食べられなかったそうじゃないですか。せっかく私がこちらでマコさんが来るのかとずっとお待ちしていましたのに……。
上京してきていきなり行動するだなんて、無茶苦茶なんですよ。発熱はその代価で、無茶しすぎてる証拠です! 身体がこれ以上は無理ってシグナルを出してるんですよ。……マコさんはすぐ、精神力で体調不良を抑え込もうとしますけど、そういうのはそれだけの体力を付けてから出来るのであって、限界を超えたら自力回復は難しくなってまた入院しなくちゃいけなくなりますよっ! ……今は絶対に無茶したら駄目です。
…………ね、そろそろマコさんだってわかったでしょう…………もう……無茶ばっかして――――また痩せちゃって、ホントに…………」
また涙ぐまれて、本当に困る。
思わず「……ごめんなさい……」と口を突いた言葉は、あたしまで濡れそうな声になってて慌てる。
高山さんは泣き笑いのような顔をして「謝るくらいならしっかり食べて下さいよね! 自分の力で食べることは体力回復のための基本中の基本ですから。――――美味しく作りますから待っててくださいね!」と部屋を出た。
高山さんが出て行っても手塚会長はそのまま部屋に留まって――――枕元の椅子に腰かけると優しい目であたしを見た。
ゆっくりと口を開いて、穏やかに話し掛けてくる。
「…………こうして…………また麻子さんに会えて…………とても嬉しいよ」
そう話し掛けられて――――返事に困ってしまう。…………どんな風にあたしのことが手塚会長の耳に入っているのか、皆目見当もつかない。
言葉に困って――――居心地が悪くて、なんとか自分以外の話題を見つける。
「…………あ……あの…………。……あの…………退院、おめでとうございます…………その、今更……ですけど……」
「……ありがとう。――――その件では、麻子さんにも随分と世話をかけてしまったな…………妻の面倒をずっと見てくれていたことは聞いているよ。妻のことでは本当に麻子さんには感謝をしている――――私が生死を彷徨っている間、妻(あれ)を支えてくれたのは麻子さんだと聞いたよ。光からも、妻からも病院の看護婦達からもな。
…………妻にも、今の麻子さんを――――麻子さんが生きている姿を見せてやりたいな。――――妻はね……すっかり塞ぎ込んでしまって――――。麻子さんが来ない、と泣くんだよ。よほど麻子さんを気に入っていたようだ――――時々意識がしっかりする時には、麻子さんが自分のせいで死んでしまったとまた泣いてね…………寝ても覚めても鬱状態が酷くて――――まだとても退院出来ないんだよ……」
「~~ッ?! ~~ち、違いますッッ!! お義母さんのせいなんかじゃなくて…ッッ!!」
慌てて上体を起こそうとして、立ち眩みが起きてベッドに沈んでしまう。もがくように起きようとするあたしを、手塚会長は優しく押し留めて――――乱れた掛布団を掛け直してくれて、寝てなさい、と声をかけてくる。
「…………わかってるよ。けれど今の妻(あれ)には言葉が届かない――――思い込みがすべてなんだ――――事実がどうとかじゃなく妻(あれ)の心の問題で――――自分を責める心を自分で止めることが出来ないんだ…………そういう病気だからね。今の妻には、君の死を自分のせいだと自分を責めることでしか受け止めることが出来ない――――それだけのことだ」
「~~~~ち…違います…っ!! お義母さんのせいじゃないッ!! お義母さんが自分を責めて苦しむことなんか何もないんですッッ!! …………これは……あたしの撒いた種で…………あたしは自業自得で…っ」
言いながら、はぁはぁと呼吸が荒く、上手く口が回らない。
顔に血が昇ってくる気がして、頭が更にぼぉっとしてしまう。
手塚会長が困ったような顔をして――――ふと、あたしの額に手を置いた。
……はぁはぁ、と全然整わない息に少し息苦しさを覚えていたのが、僅かに落ち着いて来る。
――――手塚の手に似てる…………
まだ、耳元では自分の呼吸音が煩いけれど、少しだけ楽になる。
静かな手塚会長の声。
「…………今はこんな話をするつもりじゃなかった…………妻のことに関しては、少し置いておこう。麻子さんには、今は自分の体力を回復することだけに集中して欲しいからね。
…………光が留守の間にこんな話をして、君の熱を上げてしまっては、私が光に怒られるな。
――――そんなことを話したくて、私は今ここで、君と向き合ってるんじゃないんだ――――。
…………私が言いたいのはね、……光とのことだ。
麻子さんが実は生きているんじゃないかということは、薄々光の様子から察してはいたんだがね。――――光のことをずっと見て来たからこそ、君にお願いをしたくて、少し話をさせて貰ってるんだ。
――――麻子さん…………どうか…………どうかもう一度、光との婚約を受け入れてやってくれないかね?」

とくん、と鼓動が変なリズムで跳ねた。

…………耳元で木霊する、自分の呼吸音と拍動音――――……。
言葉も何も思い浮かばず――――ただただ、手塚会長を見つめることしか出来なかった。
はぁはぁ、と口を突くのは呼吸だけ…………。
でも、目は目一杯見開いて手塚会長を見つめ――――頬は更に熱くなった気がする。

額に置いた手で、そっと髪を撫でられた。
…………光と同じ、優しい手だ。
「――――君を失った時の光は――――生きながら死んでいたよ。魂が死んでしまったように――――あんな空虚な目をした光を私は見たことがなかった。寝ても覚めても光の目はここに居ない君を探していたんだろうな…………この世界に生きているのに、光の目は何一つこの世を映してなかった。食事を取っても眠っても、光の身体や心が休まることは何一つなくて――――みるみる消耗して…………私にはどうしてやることも出来なかった。
――――なぁ……麻子さん。
ありきたりな言葉だが――――光は本当に、君を愛している。
光から君を奪ったら、光は生き方すらわからなくなるだろう――――それ程、君のことだけを想っているよ。
光には、君が必要なんだ。
麻子さんの存在こそが、光の生きる場所なんだと思う。
麻子さんが生きていることが解って――――金沢から帰ってきてからは、嘘のように精力的に毎日を過ごしてるよ――――。もちろん、上手くいくことばかりではなさそうな感じだがね…………。だけど、君が生きていて、君が君として生きて行く為にどうしても事件を終わらせたいんだと胸を張って真っ直ぐに私にそう言ったよ――――正直、あれ程光を眩しく思ったことはないな。
君を取り戻すことが、今の光の一番の生き甲斐なんだろう。
…………昨夜もね、私になんだかんだと言い訳してはいたが、君の傍から離れられないんだ。発作が起こるかもしれないからとか、目覚めた時に不安になるだろうしと言い訳を付けて、夜通し君の部屋にずっと籠っていたよ。――――ああ、光のことだから決して君に手は出していないと思う。そういう息子じゃないことは私が保証する。――――そうじゃなくて、片時も君から目を離したくなかったんだろうな。今朝も随分とホテルに行って帰って来るだけのことでも渋っていたよ――――光が帰ってきたら怒られるだろうな。言った通り目を離した隙に麻子さんが起きてしまったじゃないかと、どれだけ詰られるか…………。まぁ、久しぶりにあんな子供っぽい光を見せて貰ったよ。
おっと、話が逸れたな。
とにかく――――私からも頭を下げてお願いしたい。
光ともう一度――――やり直してやってくれないだろうか」
…………途中から、涙が出そうになって困った。
――――ううん……堪えきれずに、涙が零れてしまった。
ぼぉっとする頭に手塚会長の言葉が木霊して、堪えようとしても涙を止めることが出来なかった。
「~~~~っ……、~~け、け…ど…っ……、あ、あたし、は……っ……こ、こんな…………っ……」
こんな……まともな身体でもなくて――――……
気が昂り過ぎて、まともに話も出来なくなる。……はぁ…っ、はぁっ…と熱い息だけが喉を通り過ぎて言葉すら出なくなる。
慌てたように手塚会長が、「……今すぐ麻子さんに返事を迫るつもりはない…………いきなりすまなかったが…………その、……やはり息子には幸せになって欲しくて――――……すまん、勝手なことばかり言ってしまったが、ただ光は本当に君を愛してるとそれだけは言っておきたくて――――」

…………はぁ…っ……はッ……ハァ…っ、……ッ……、はっ、はぁ…ッ……っ…………

涙が零れる。
――――嬉しくて――――胸がいっぱいで――――息も出来なくて…………。
でも。
だけど。
…………あたしの身体は…………
今だって、思うようには動けない。
少し無理をしただけで、こんな状態で。
皆に心配かけるばかりで。

…………こんな…………あたしで…………

それ、だけ、じゃなく。

――――あたし…………あたし、は…………
…………あたしじゃ…………手塚家の将来が…………望めないんです。

…………言わなくちゃ。
お父さんに優しい言葉をかけてもらっても――――……あたしは…………手塚家に何も返せない…………
あたしを気に掛けてくれる優しい人達に、何も返すことが出来ない…………
貴方の愛息子の、血を分けた、手塚家の血筋を残すことは出来ないと…………

醜くなって。
病気ばかりで。
しかも、不生女(うまずめ)で。

…………そんなあたし…………。
そんな、あたしで…………でも……でも、…………それでも…………

…………それ、でも…………
――――お義父さん……お義母さん…………それでも…………そんなあたしでも、…………あたしを…………許して、くれ…ま…す…か…………?

意識が遠のく。
いつの間にか、視界は真っ暗だった。
――――闇、だ…………。
あたしに付き纏う、闇――――……

明るい光を呑み込んでしまって、絶望しか生み出さない。

…………あたし…は…………いつも…………闇、を、呼び…込む………

手塚会長が血相を変えて部屋の外に向かって叫ぶ。
「~~~~た…っ、高山ッ!! 倉橋ッ!! ~~誰か…ッ!! 麻子さんがッ!!」
遠くで扉の音――――大きな足音――――飛び込んで来る気配――――……
「麻子ッッ!!! 麻子ッ、どう――――ゆっくり息しろ…ッ!!! 大丈夫だからッ、ゆっくり――――くそ…っ……!!!」

…………は……ぁ…っ…………

…………ん……っ…………

温かいものが胸に入り込んで来る。
息が止まる。
でも、苦しくない。

…………あったかい…………

止まる時間。
ただ温もりだけに包まれて、温もりが身体に入り込んで、温もりに満たされる。
あたたかい。

――――そっと離れてゆく。

唇に風を感じて、冷たさに震える。
温もりはどこに行ったのだろうと目を開けば、柔らかな日差しの中、怖いくらい心配そうな色をした光の顔が見える。
……ど……した、の……
そんな、こわい、かお、して…………
そう言おうとして、肺に入り込む空気の冷たさに震える。

……はぁ……はぁ……はぁ……

気付いた。
ちゃんと息が出来てる。
はぁはぁと煩いけれど、でも、ちゃんと息が出来てる。
途端に、光の顔がホッと安堵した顔になった。
それも一瞬で顔を曇らせると、顔を近付けて――――……
「~~~~っ……?!」
額と額を寄せ合う。
額しか触れてない。
でも、距離ゼロの感覚。
光の吐息があたしの顔にかかる。
…………な……っ……
混乱する。
思考が真っ白になって――――しばらくジッとして、顔を離すと、溜息を吐く。――――やだ、まだ顔が近いじゃない…っ! 光の吐息がかかる距離。
それで、ようやく、熱を計られていたんだと気付いた。
~~~~ああもうっ! ……だからこれ、止めてってば…ッ……!!
「――――熱……まだ高いな…………大丈夫か? 苦しいのか?」
~~~~っ……
~~~~大丈夫なわけないじゃない…っ!! 早く離れなさいよ…ッ!!!
言いたいのに、呼吸音しか口から吐き出せないあたし。
絶対今、熱が上がったのは光のせいだと詰りたいのに。

と、こほん、と下手な咳払いが聞こえて、あたしは縮み上がった。
~~~~やだ…ッ……だ、誰…か、に…………み、見られ…………っ
頬が燃えるように熱い。
「~~~~い、意外に……大胆だな…………いきなりの、その……キス、とか…………あ、焦った…………。いや、まさか、光にこんな甲斐性があったとは…………あ、いや、そうじゃなくて、だな…………その、すまんな、麻子さん…………。……光は大丈夫と言ったが…………その、意外に…………、予想外の手の早さというか、その、油断ならないというか…………いやでも、いくらなんでも、今の麻子さんに…………ああでも光も男か…………お前、……昨晩麻子さんに何もしなかっただろうな?」
~~~~お、おお、お義父…さんッ……!
クラクラする。
頭がぼお…っとして、何も考えられない。
今確実に、あたしの熱は上がっているに違いなかった。
父の言葉に、光も狼狽えたように慌てて上体を起こした――――光の手はまだあたしに触れたままで。
あたしに覆い被さるような体勢の光。――――羞恥のあまり消えてなくなりたいくらいだ。
「~~~~な…っ……、ち、ち違ッ……!! ~~~~いやそのこれはッ!! ~~か、過呼吸でッ!! ――――過呼吸なんだよッ!! 麻子は発作を起こすと息が出来なく――――吸えなくなって……、~~~~だからそのッ、こ、こうやって…………その、息を吹き込んでやればリズムを取り戻せるから――――それだけだから…ッ!!! ~~~~や…やましい気持ちとかは全然ないからッ!!! ~~~~ホ、ホントに、それだけでっ……ッ!!!」
焦りまくって言葉も噛んだりどもったりながら、必死に手塚は主張したが、手塚の父はニヤリと意味深な笑みを口端に乗せた――――そんな表情をすると、手塚慧に似てる、とぼぉ…っとする頭にふと過った。
――――親子なんだ…………。
「…………なるほど…………初めてじゃないわけだ。道理で妙に慣れて――――麻子さんに触れることにまったく迷いもなかったものな」
「~~~~そ……っ、それは……その……、…………麻子が身体を患ってから………その、ずっと見てきたし…………ほ、ほら…………やっぱいろいろ…………その都度、対処とか、その……処置、とか…………」
どんどんと手塚の言葉が尻すぼみになる。
「……なるほど。――――麻子さんに何かあるたびに、こんな風に処置して来た、と……。……いやはや……お前のことだから、こんな風に弱っている麻子さんを前にどう接したらいいか困ってるんじゃないかと危惧していたが…………杞憂だったようだな。病弱な麻子さんを目の前にして、手を拱いて、なんにも言えずに居るんじゃないかと思って――――だけど、もう光には麻子さん以外はおらんと思ったから、親として麻子さんに光のことをお願いしようと思ったが…………案外、大丈夫だったのかもしれんな。
…………麻子さん…………本当に君のことしか頭にないこんな息子だが、親馬鹿ながら、麻子さんのことは絶対に一生大事にすると私が保証するよ。光は『麻子さんの回復を待って、麻子さんの気持ちを聞くから』と言っているが――――もはや離れられなくなっているのは明らかだ。回復を待つと言うより、君の体調を回復する為に光は誠心誠意君に尽くすと思う。…………どうかな……回復を待たずとも、光を認めてやって貰えんかな。光と一緒に生きてやって貰えないだろうか。
――――どうか、手塚家(ここ)に居て欲しい…………。
麻子さんの体調が回復するまで――――回復してからも、ずっと手塚家(ここ)に居てやってはくれないだろうか。――――私からも頼みたいんだ。
――――光と、もう一度、婚約してやってくれないかな…………」
「~~父さんッッ!!! よ、余計お世話だッッ!!! 麻子にはちゃんと俺から話をしてるし……麻子がこんな状態の時に、そんな話すんなよッッ!!!」
「――――だが、お前、未婚の女性の部屋に息子が入り浸りとか…………将来の約束をしているならともかく、――――親としては、麻子さんに、麻子さんのご両親にも、申し訳がないだろうが…………」
「~~~~なに勘繰ってんだよ…ッ!!! 看病してるだけだッッ!!! それ以外の何もあるわけないだろ…ッッ!!!」
「――――いやしかし、看病と言って、お前、何度も麻子さんにキスしてると言ってたじゃないか」
「~~~~キ、キスじゃなくて…っ、人工呼吸だっつってるだろ…ッッ!!! ~~~~そ、それ以外の何も…………」
「…………何もって…………キスだけでも、麻子さんの貞操に相当触れてると思うがな」

――――ふふ……っ

お父さんとお兄さん…………言い方とか、似てる……。
光のやり込められ方が、そっくり――――。
そう思うと、笑いが零れた。
――――同時に、涙も零れ落ちる。

…………家族、なんだなぁ…………

手塚とお父さんのやり取りを聞いてたら――――家族なんだなぁって思えたの。
あったかい。
あったかい、家族の雰囲気だ。
手塚家の――――光の、家族…………。
家族、だ…………。

温かさに胸がいっぱいで、次から次に涙が零れる。
光が驚いたようにあたしを見る。
「~~~~っ……、大丈夫か? 苦しいのか?」
…………ぼおっとする…………
身体が熱くて、頭も熱くて、あんまり考えられない。
…………でも、苦しいわけじゃないの。

…………あったかいね…………

…………光の家族…………とっても、あったかい…………

ここはとっても優しくて、柔らかな日差しの差し込む場所なんだ。

…………あたし…………

…………あたし…………あたしは…………

…………ここ、に…………居て…………いい、の、……か、な…?

…………あたしは、ここに……居ても、いい……の……?

…………はぁ…っ………はぁっ……、……はぁ…っ…………はぁっ…………

呟いたつもりが、声になってなかった。
呼吸音だけが声帯を霞めて、みっともなく、はぁはぁと言う音しか出て来ない。
光の指先が優しく涙を拭いてくれるのに、涙が止まらない。
…………あたし…………ここに…………
「~~~~っ……、父さん、話は後だ……っ! ……麻子の熱をなんとか下げてやらないと…………」
そっと抱き起されて、また、そっと寝かされる。――――身体に力が入らない……。
ぼぉ…っとする頭で見ると、光の手に水枕があって「……中を入れ替えて、補水液も持ってくるから……水分も取らないと――――脱水を起こしてるのかも……医者も呼んだ方がいいな。麻子、すぐ戻るから…………父さん、ちょっとだけ麻子見てて」と心配で堪らないって顔して光があたしに言う。
…………大丈夫よ…………
ぼおっとしてしまうけど、苦しくはないの。
むしろ、あったかくて――――ここは、優しくて…………
あたしを、優しく包み込んでくれる。

みんなが優しくて。

…………あたし…………ここに居て…………いいのかな…………

光が飛び出していく気配。
――――そんなに慌てなくたって、あたしは大丈夫なのに――――
そう思うと、ふ、と笑みが浮かぶのに、身体はベッドに沈むような感覚。
――――重い――――重い、身体…………

…………と、手が握られた。
…………光の……手……? ……と、ふと見れば、お父さんの手だった。

…………ふふ…っ…………手の感触……光と似てる…………。

…………親子、なんだ…………

そっと頬に触れられる気配。
さっきの手塚と同じで、涙を拭ってくれたのだった。
――――まだ涙……止まってなかったんだ…………。
…………あたし…………泣いて…………
気付いても涙が止められず、今もまた、お父さんの手の方へと、流れ落ちてゆく。

「…………辛い思いをさせてすまない…………麻子さん…………光を頼むよ。…………今のこんな麻子さんに頼むのは卑怯かもしれないが…………光は本当に君がすべてなんだよ…………ここに居てやってくれ。ずっと傍に居てやってくれないか…………」

…………はぁ…………はぁ…っ………、……はぁ…………

…………あたし…………こんなあたしで…………、こんな、あたし、で、…………それでも、……それでも、いいん…ですか?

涙が溢れる。
驚く程、止まらない。

ぐっと手に力が籠った。
見れば、お父さんまで泣き笑いのような顔をしていた。
「…………麻子さんでないと、駄目なんだよ…………」

…………
…………ああ…………あったかい…………

胸が熱い。

「…………麻子さん…………」

「…………麻子さん、どうか手塚家(ここ)に…………」

…………あったかい…………

あったかい、お父さんの、…………手…………ううん、気持ち。
優しくて。
明るくて。
温かくて。

…………あたしで…………本当に……?

「――――麻子さんが必要なんだよ」

身体は重いのに、心が軽い。
温かい日差しがあたしに降り注いでる。
…………嬉しい…………
…………こんなに、嬉しくて…………
嬉しいのに、ボロボロと涙が零れる。
泣き顔を晒すなんて情けない姿を見せてるのに――――お父さんが困ったように優しく微笑みながら、ずっと、あたしにここに居てって言い続けてくれてる。

…………あたし…………

…………あたし…………ここに居ても…………いいんだ。

その後のことは、あんまり覚えてない。
光が水枕を手に飛んで戻ってきて、ずっと付いててくれたそうだ。
甲斐甲斐しく世話してくれて、熱を下げるための手立てや、薬や水分を飲ませてくれたり、汗を拭ってくれたりと、ベッタリ過ぎて恥ずかしいくらいだった、と、熱が下がった後、こっそり高山さんとお父さんがあたしに教えてくれて――――あたしは居た堪れない程恥ずかしくて、手塚に八つ当たりした。
…………だって、あたしのせいじゃない。
…………あたしはよく覚えてないし――――動けなかったんだもん。
全部、光のせい。

…………けど、覚えてる…………

光がずっと傍に居てくれたこと。
光の手。
光の匂い。
光の温もり。
あたしが少しでも楽なように――――あたし以上にあたしのことをわかって、ずっと介抱してくれていた。
光の手に触れられるたび。
光の香りに包まれるたび。
光の温もりが触れるたび。
あたしは心から安堵して身を委ねて――――心も身体も安らいだ。
光に任せているだけで、身体がどんどん楽になる。
意識も朦朧としてあまり覚えてないけど、光がずっと傍に居てくれたことだけは覚えている。

熱は3日程続いたけれど、回復し始めると、自分でもビックリするくらい回復が早かった。

光だけじゃない。
皆があたしを甘やかす。
あんまりにも皆が優しくて、甘やかされて申し訳ない気持ちになるけれど――――、だけど不思議なことに、甘えると皆が嬉しそうに喜ぶから…………困ってしまう。

甘えても…………いいの?

――――お義父さんは、あたしが不生女(うまづめ)なことも知ってた。他にもいろいろ身体や気持ちも患っていることも。
「…………ごめん…………麻子に断りなく先に言うべきじゃないって思ってはいたんだけど…………お前が一番気にするのはソコだと思って――――そのことに触れずに父さんに、お前と一緒になりたいって思ってる話をしても意味がないと思ったから……」
謝りながら、心から申し訳なさそうに光から告白された。
――――あたしは、言葉もなかった。
…………また、涙が出そうになって、堪えるのが精一杯だった。

こんなあたしでも、いいって言ってくれてたんだ。

お父さんの優しい手。優しい言葉。
あれは、なにもかも知ってて――――それでも、あたしでいいと言ってくれた言葉だったのだ。

……人間って、熱がある状態だと、涙腺は緩むものなのかもしれない。
すぐに涙が出そうになって、本当に困った。

皆が優しくて、涙が出そうになる。

3日間、……ううん、熱が下がっても、あたしはずっと甘やかされてる。

ようやく熱も下がって、少しずつ、食欲も出てきた。
毎日、高山さんが本当に嬉しそうに料理を作ってくれる。――――あたしの身体が欲する物ばかりなのだろう、どれもこれも本当に美味しかった。
少しずつ食べられる量も増えて来ているのに、高山さんには毎回のように「……もっと食べれるようになるといいんですけどねェ…」と困ったような顔をする。――――2人目のお母さんみたい……。
自分でも、みるみる回復するのがわかる。
身体に力が入るようになり、足元のふらつきがなくなってくる。
1週間経って、随分と普通の生活に戻って来つつあった。でも、まだ図書隊に出向く程の力はなくて――――もう少し回復してから出向く旨を電話で伝えた。(……以前のあたしだったら、意地でも無理して強行したのだろうけど――――今のあたしは、そんなことをしても誰の為にもならないことを学んでいた)
玄田隊長は笑って、俺達と戦えるようになってからで十分だ! 言っとくがお前さんの意見はこっちは聞けないってことで話がまとまってるからな。覚悟して話し合いに来てくれ! なんて言うから――――電話を切った後、泣きそうになった。
…………図書隊に迷惑をかけるつもりなんかなかったのに、あたしの為にあの人達は動こうとしてくれてる――――
上京した日、あたしが計画を話して――――図書基地での話し合いが揉めたのは、そういうことだったのだ。
図書隊には関係なく、あたしは、あたしで決着をつけるつもりだったのに――――図書隊の皆は、あたしを守ろうとしてくれてる。

――――あたし…………

あたしの、居場所。

手塚家(ここ)でお世話になって、少し他人に甘えることを学んだ。
あたしが甘えることを喜んでくれる人達。
光。お父さん。高山さん。倉橋さん。
あたしが頼ることを、とても喜んでくれる。
――――それは、図書隊の人達も同じだった。
みんな、あたしを大事にしてくれている。
こんなあたしのことを――――大事に想ってくれている。

そのことに、随分、あたしは気付けなかった…………。

あたしを受け入れてくれる人達が居る。

あたしを大事に想ってくれている人達が居る。

――――あたしの居場所…………。

今頃になって、ようやく、あたしは気付いたのだ。
情けないことに、あたしはちっとも見えてなかった――――見ようとしなかったから、気付けなかったのだ。
手を伸ばせばいつでも、あたしの手を取ってくれる人が居ることに。
あたしをずっと待ってくれている人が居ることに。
大切なものは、いつもすぐ傍にあったのに。

あたしが目を背けていたせいで、大事な人達をたくさん傷つけていた…………

ずっとずっと…………あたしを待ってくれてたのに。
ずっとずっと…………あたしのすぐ傍に居てくれたのに。

ごめんなさい。

でも、もう気付いたから。
もう、教えて貰ったから。

あたしは、ここで生きていく。
――――生きたい。
大事な人達に囲まれて、大事な人達と共に。
一緒に。
あたしは、あたしとして。
あたしは、ここで、生きていたい。

ここが、あたしの居場所なのだ。

ここが、あたしの、生きる場所なのだ。



……To be continued.







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05:10  |  *『図書館戦争』二次小説  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

★ぱっかーん♪

Sauly様

ありがとうございます、そうです~~~麻子さんの心が溶かされた回でした!!!
まさに、の表現、ありがとうございます!!!

> 麻子さんの殻も割れて、光くんに救われて行くのでしょう
ですよね~~~♪
ぱっかーん! です(笑)
優しさに包まれて温められて、ようやく麻子サンの心が生まれました!(笑)
ぱっかーん!(笑)

というわけで、また少し話を進められそうです!

ところで今回のソプラノズは、これまた随分とセクシー(*^^*)な場面でしたねェ!!!
いやもうFBIも仕事そっちのけで目の保養目の保養!!!(笑)
ウハウハで釘付けじゃん!と突っ込んでしまいましたー!!!
いやもう、あれは堪らんですわ~~~~♪
所詮、FBIっつっても、中身はただの男。と証明するような回でしたね!!(見るべきところは、そこじゃないだろ★笑)
ただのウェイトレスからのし上がったのも頷ける、セクシーなシーン♪
今回はめちゃめちゃ楽しく私も見ておりましたですー!!!(笑)

ツンデレラ |  2017年06月01日(木) 06:28 | URL 【コメント編集】

★タスクは懐が広いから♪

ママ様

いつもありがとうございます!
ですよねー、そう思いますよねー♪
やっぱり手塚は手塚家でもオモチャ(笑)
いやもう小さい頃から慧と光のやり取りを温かく見守り続けたご両親ですから、もちろん光はオモチャです(笑)
一番弄りたくなる可愛い末子ですしね~~~(笑)
まぁお母さんが体を悪くしてからは、一生懸命「俺が家族を守らなきゃ」って頑張ってた光君だったと思うので、そうやって頑張り続けた手塚の事ももちろん見てきたお父さんではあると思いますが、柴崎と一緒の時の手塚は昔からの素の顔が親から見てもいっぱい見れて嬉しいんじゃないでしょうか(笑)
そういう意味でも、柴崎と一緒の光はいい! と思っていたのかも?(笑)

いやー、柴崎は柴崎なので、手塚が一生懸命それこそ全身全霊をかけて「好きだー好きだー」オーラを全開にしてても、なかなか今の自分を振り返って二の足を踏んでたんじゃないかなァって思うので…………手塚のご両親から「いいんだよ、大丈夫だよ」と言って貰えることで、心からホッとしたのではないかなと思います。
まぁ…………ちゃんと考えれば、やっぱり手塚は次男だし、慧が結婚して子供が出来たら、いくら家を出たっていったってやっぱり長男の子供だし、手塚家としては未来はあるわけですしねー。
まぁこれだけ気に入られている麻子サンなので、そりゃ、両親としては麻子サンが孫を産んでくれたらメチャメチャ可愛いとは思うけど(苦笑)
まぁ、未来のことはわからない~~~~というわけで、一先ずは現実に戻って、手塚のお父さんから結婚のお許しが出たということで、柴崎の心がほぐれていく回でした♪
柴崎は、手塚から見ても、タスクの隠れ要員と言われてるくらいですからね。
タスクメンバーは柴崎の事をちゃんと末子のうちの1人と思って、可愛がってはいたと思うんですよね。
もちろん、柴崎の性格上、郁ちゃんのように露骨に可愛がることはないし、手塚のように目に見えてバリバリと仕事を熟させるというポジションでもないから関係性としては前面に出すことはまずないでしょうが(業務部からの批判の目を生むようなヘマはしないでしょうし)、でも、タスクの部屋に自由に出入りさせていたりとか、ここって会議の時に顔を出していることにも何も言わなかったりとか、可愛がってたと思いますね~~~(*^^*)
そこを全面に出さないところが、タスクの大人なところの1つだと思います!
そして、そこがまた、図書戦ファンを密かに魅了しているすべてのキャラが魅力的♪ってところなんでしょうね!

ようやく、ようやく柴崎の気持ちが落ち着いてくれたので、またお話が少し進めそうです!
今日から6月~~~~!夏が終わるまでに終われるのか?!(えええええええっ)

ツンデレラ |  2017年06月01日(木) 06:23 | URL 【コメント編集】

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 |  2017年05月31日(水) 23:27 |  【コメント編集】

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 |  2017年05月31日(水) 13:11 |  【コメント編集】

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