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2017.05.17 (Wed)

≪背中の靴跡シリーズ≫ 『ひとり寝る夜の明くる間は』~vol.60~

≪ ひとり寝る夜の明くる間は~vol.60~ ≫背中の靴跡シリーズ
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
  歎きつつ ひとり寝(ぬ)る夜の 明くる間は
   いかに久しき ものとかは知る
         右大将道綱母(53番) 『拾遺集』恋四・912
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



【More・・・】

≪ ひとり寝る夜の明くる間は~vol.60~ ≫背中の靴跡シリーズ


「……思ったより元気そうで何よりだ! 見た目は変えちまったが、手塚を顎で使う手腕は全然落ちてないようだしな!」
「隊長も相変わらずで何よりです。ですけどその言い草はあんまりじゃないですか? あたしは自力でここに来る予定だったのに、手塚が勝手に迎えに来たんですよ」
「そりゃ迎えに行くに決まってるじゃん! 今の柴崎見たらあたしでも心配で絶対迎えに行くよ! もうちょっとしっかり食べて、せめて元の体重くらいまで早く戻しなよ?」
元々だって、じゃれて小突いたら折れそうだなって思うくらい細かったんだしね、と笠原が口を挟んだ。
図書基地の小会議室をまた占拠して会議と言う名目の対面が行われていた。
隊長の正面に柴崎がソファに座っているのだが、あまりに痩せすぎていて、隊長がかける言葉の風圧にすら飛んでいかないかと心配になる程だった。腕、足、顔が殊に痩せているせいで(もちろん体幹も何もかもすべてが一回り細くなっているのだが、見えている部分は殊更目に付くのだ)以前にもまして柴崎が小さく見える。
笠原だけは少しだけマコとしての柴崎を(眠っている時だったが)見かけたことはあったので金髪ショートヘアなのは知っていたが、それでも起きて動く柴崎は初めてで、今日の柴崎は更にマコとしてのアイテムで使っていた赤い眼鏡までご丁寧に掛けているから、俯き加減で手塚に守られるように入って来た女を柴崎だと思った図書隊員は誰も居なかった。
会議に先立って柴崎と対面した笠原は、柴崎に抱き付いてさんざん泣いた。泣いて泣いて溶けるんじゃないかと思う程で、覆い被さられた柴崎が圧死しやしないかと手塚はハラハラしたりもしたが、柴崎は笠原のグチャグチャに語る声にずっと、謝ったり宥めたり優しく応えながら、柴崎も細すぎる腕を回して笠原をずっと抱き締めていた。
笠原がようやく少し落ち着いたところで会議室に隊長他事情を知るメンバーが揃ったという訳である。
入って来るメンバーを出迎えるのに起ち上がろうとした柴崎を制して隊長はドカリと座り、開口一番に軽口を叩いたのだった。
「――――で、どうする? こっち(図書基地)としてはお前さんの名誉の殉職はいつでも撤回する気はあるんだがな」
「ありがとうございます。ですがせっかくの二階級特進ですから、もうしばらくはこのままで居ようと思います」
軽口に混ぜた大事な内容に、柴崎は笑って受け流す。
――――内閣府での情報収集の際の殉職――――柴崎の死はそういう扱いになっており、稲嶺や隊長の口添えもあり二階級特進を受けていた(本当に死んだと思われていたからである)。死んでいる前提ではあるが今の柴崎麻子は一等図書正の扱いだった。
それから苦笑を交えて続けた。
「……それに、まだとても業務に復帰出来る体調ではありませんので」
「別にこっちとしても今すぐにとは思っとらん。少なくともお前さんの身の安全を確保するのが先だと認識してるし、それが出来てからの話だと思ってくれればいい。――――笠原の言うように、お前さんはそれまでに体調を回復しといてくれりゃあいいんだ」
「…………ありがとうございます」
――――微かに柴崎の声が揺れた。玄田の温かい言葉に柴崎自身の図書隊への想いもあったのだろう。眼鏡を整えるふりをして表情を隠すのを、皆は黙って温かく見守る。
柴崎はすぐに込み上げかけたものを抑え込むことに成功したらしい。
また顔を上げると話を始める。
「……ここに居るメンバーはもう周知だと思いますが、あたしを狙っていたのは杉谷内閣副官房長官ただ一人だったのではないかとの推察が色濃くなってきました。――――あたし自身もそう思います。
まだ手塚が記憶を失っていた時に、松和会の松山会長とは手塚慧の手を借りて対面したことがあるんですが、松山会長は『柴崎麻子』という人物について詳しいことはあまり知らないようでした。柴崎麻子という女が生きていようが死んでいようが自分達にはどうでもいいというようなことを言っていましたし、つまりは松和会が柴崎麻子をターゲットとして狙っていたわけではないということです。そこは間違いないと思います。
――――では、杉谷にいかに杭を打つか――――。内閣府での襲撃事件について杉谷を突いても無意味だとあたしは思います。だって杉谷はあたしの射殺を願っていたわけではないのですから」
「…………では、どこから突く?」
玄田が身を乗り出すのに、柴崎は以前の面影を髣髴させる人を食った顔でニコリと笑った。


「…………大丈夫か?」
まだ少し青い顔の柴崎を車に乗せる。
――――手塚はどん底だった時の柴崎の酷い状態を知っているだけに、今の回復ぶりに驚くのだが、でもやはりまだまだ健常人の日常生活には程遠いと思い知る。麻子自身が弱味を見せない性質(たち)であるだけに、周囲が理解して無理をしないように気を付けておかねばと心に誓う。
2時間弱の話し合いの最中、柴崎の表情に急に疲労が見え始めた。麻子の無茶な立案の元、皆が反論したり意見を出し合い、かなり熱心な会議と化していたのだ。
座って話をしていただけなのだが、柴崎の顔が急に蒼褪めてきて視点が揺れていることに気付いたのは手塚だった。話し合いの最中だったが柴崎の顔を覗き込んで小声で「大丈夫か?」と声をかけると、ハッとしたように無理矢理笑顔を作ろうとした柴崎の表情が固まって、焦点がズレた瞳にふらりと身体が傾いだ。それを見た隊長が即座に「今日はここまで」と話を切り上げてくれた。
医務室に行けとは言わず全員が俺達を残して退出してくれたのは、柴崎の性格上、自分の無様な姿を晒すことを良しとしないことを、暗黙の了解で皆が理解してくれているのだとわかる。笠原は残りたそうな目をこちらに向けていたが皆と一緒に何も言わずに出て行った。
――――いつもの意地っ張りな柴崎だったら皆が出て行く気配に、大丈夫、続けようと言い張るところだろう――――だがそんな言葉も出ない。かなりキツイのだとわかる。2人きりになった部屋で「少し横になるか?」と声を掛けた手塚に、こんな場所で珍しく縋るような目を向けた。体調だけでなく精神的にも限界な様子を見てとると、包み込むように柴崎を胸に抱いた。――――ぐったりと手塚に沈み込むように胸に顔を押し付けた柴崎の浅く速い呼吸を感じる。抱き締めて宥めるようにゆったりと背中を撫でていたら、しばらくしてからくぐもった声で、急に眩暈がしてきたの……と容体を教えてくれた。柴崎の鞄から薬を取り出して飲ませ、30分程すると寝息の混じった呼吸になったのでそのまま眠らせておく。
貧血も起こしているのだろう、真っ白な血の気の失せた頬だった。
しばらくして笠原が毛布を持って来てくれた。眠っている柴崎の顔を覗き込んで「……元気そうに見えたけど、やっぱりまだまだ気を付けてあげないといけないね」と顔を曇らせた。
「……無茶は絶対にさせたくない……」そう呟く笠原に溜息交じりに返す。
「…………無茶を承知で出てきたんだろうから、やっかいなんだ」
「柴崎は言い出したら聞かないからね」
「…………ああ……、困ったことにな」
「だからこそ、あたし達がちゃんとフォローしてあげよう」
「それはわかってる」
――――けど、自分の身体を最優先にして欲しいんだがな、とぼやいた俺に、そうだね、と笠原も相槌を打ち、2人で苦笑した。
「……そうそう、隊長から伝言。続きは一週間後にって。だからそれまでは大人しく体調管理に努めろって――――今の容体では絶対に無理だから許可はせんぞって柴崎に言っとけって言われた。……というわけだから手塚も一週間は柴崎の介助に当たれって」
「~~~~いやそれは!」
思わず飛び上がりそうになって、身じろいだ柴崎に慌てて腰を落ち着かせる。
幸い、柴崎は目を覚まさなかった。――――小声で異議を申し立てる。
「……いやそれは柴崎も嫌がるし…………ちゃんと仕事しろって俺が怒られる」
「柴崎の回復が最優先事項だからって。最優先事項を順守する為の必要な手立ては打っておくべきだって」
「…………いや…………けど…………」
「けどもへったくれもないよ、これは隊長命令なんだしね! あ、これ令状ね。これがないと手塚も柴崎も納得せんだろうから持って行けって言われた。――――だからちゃんと柴崎の体調を整えてあげてよ。今回は隊長の言うことも最もだと思う。
……さっきの話を決行するつもりなら、柴崎の体力回復は絶対に必須事項なんだから。柴崎にもそう言い聞かせて」
そう言うと、ジッと柴崎を見つめた。
しばらく見つめていた笠原が、泣き笑いのような顔をしてぼやいた。
「…………ホントにちっちゃくなっちゃったね…………人間って痩せると小さくなるんだね。…………昔だって細くてじゃれてる時とか『細くて怖いな』って思ったことはあったけど――――今はホントに触れるだけで折れそうな気がして見てるだけでも大丈夫かなって不安になるくらい…………」
頑張って生きてきたんだよね、本当によく頑張ってくれたよね、と声を詰まらせた。
――――柴崎の手にそっと触れて泣き出した笠原は、涙が落ち着くまでずっと柴崎の穏やかな寝顔に、もう無茶しないでよ、早く元気になりなよ、と語りかけていた。


2時間弱程眠っていた柴崎だったが、目が覚めると、自分の状態を失態だと思ったらしい。
バツの悪そうな顔で溜息を何度も零した。
「…………話しをしてる最中だったわよね……」
「話し合いの続きは一週間後だそうだ。それまではゆっくりして体調を万全にしといてくれって隊長からの伝言」
「もう大丈夫なのに――――」
「一週間後だそうだ。…………それに、今のお前の顔を見せてそう言ったところで通用しないと思うぞ。まだ顔色が悪い」
そう言い切れば言葉を詰まらせた。大きな溜息を吐く
「…………醜態を見せちゃったからね……」
「誰も醜態なんて思ってない。けど、話していた内容を本気で決行するつもりなら、今のお前では許可されないぞ。柴崎にそう伝えて、今はこっちの生活に慣れて体調を整えることが優先だと言われてる。――――俺も一週間お前の監視役でお前を付きっきりで見張ることになってる」
「~~~~ッ?! な…っ、なにそれッ! いいわよそんなのッ!! 仕事しなさいよッ!!」
「仕事だ。隊長命令のな」
言いながら令状(重要人物への護衛令)を見せると(柴崎の性格も顧みてのこのアイテムに手塚もほとほと感心する)、柴崎は絶句した。
「――――そんなわけで一週間でお前の体調を回復させる使命を与えられたからな…………とりあえず帰って休もう。倉橋と高山には連絡を入れてあるから、お前の食べられそうな物も作ってくれてると思う」
そう言うと今度は麻子が慄いた。
「~~~~っ…、ちょ、ちょっと待って!! なんであんたの家なのよッ?!」
「なんでって……いやそれ以外ないだろ? 病院に入院するつもりなのか?」
「~~~~違うわよッ!! ちゃんとホテルの予約してるから…ッ!!」
言われて手塚が瞬いた。
「…………なんでホテルの……? ああ……俺と2人で眠る所を父さんに見られるのが恥ずかしいからか」
一瞬の逡巡の後、理由を見つけて合点すると、柴崎が真っ赤になって怒鳴った。
「~~ちち、違うわよッッ!!! ななななんであんたと2人なのよっ、1人に決まってるじゃないのッ!!」
言いつつ、せっかく落ち着いたのに気が昂り過ぎたのだろう、はぁはぁと荒い息になって来る。
柴崎の言葉に、即座に「駄目」と怖い顔をして手塚が返した。
呼吸が整わない柴崎は睨むように手塚を見たけれど即座には言い返せない。
「――――駄目だ、1人にはさせない。自分では大丈夫なつもりかもしれないが、まだまだ体調が回復しきれてないのはお前だって今の状況でよくわかっただろ。
――――それにお前を1人にさせるなんて俺が無理だから。柴崎のお母さんに頼まれたからじゃない、俺が無理なんだ。だから来なくていいって言われたって今朝は金沢まで飛んで行った。1人にするなんて絶対ない。お前がホテルに泊まるって言うなら俺も泊まる。それは――――それだけは絶対譲れないから」
そう告げると柴崎の目が泣き出しそうに揺れた。手塚の視線から逃げるように俯く。
静かに言い聞かせるように手塚が話し掛ける。
「…………お前、眩暈だって言ってたけど顔色も真っ青だった。誰の目から見てもあれ以上は話を続けられないと思うような状態だった。今だってまだ顔色が戻ってない――――。
俺だけじゃない、お前の身体を皆が心配してる。笠原を筆頭に、玄田一監ですら令状を出してまで今は静養して体調を整えろと言ってくれてる。――――そんな気持ちに応えるためにも今は絶対に無理したら駄目だ、わかるだろ? 俺達はお前を取り戻す為にずっと手立てを考えて来たんだ。肝心なお前が体調を崩したら本末転倒なんだよ。笠原もその毛布を持って来てくれて泣きそうな顔しながらお前の手をずっと握ってた――――無理するなってお前にずっと語り掛けてた――――。笠原にそんな顔させるのはお前の本望じゃないだろ? 笠原だけじゃない、皆がそう思ってるんだ。お前の回復は皆の望みでもある。わかるよな?
――――そしてそれだけじゃなく、わかれよ――――お前を1人にするとか俺自身が無理。…………俺がどれだけ我慢してると思ってんだ…………金沢に残って家族と居る方が安全だと思ったから歯を食いしばってお前を残して俺は戻って来た。――――正直、こっちに戻ってくるのは辛かった。仕事も立場も何もかも捨ててお前の傍に居たいと思ったくらいだ…………。
もう無理。お前がここに居るのに、離れて過ごすとか絶対無理。――――俺が無理なんだ……」
柴崎の中で大きなうねりが生まれているのがわかる。泣くのを堪えて必死に耐えてる。俯いたまま、麻子の身体の芯が震えている――――あまりに大きなうねりに呑み込まれて、その波が去って落ち着くのに随分と時間がかかった。
手塚は抱き締めるようにして、ずっと静かに包み込んでいた。
やがて、ポツリと柴崎が零した。
「…………大槇さんと…………夜に会うことにしてるの。…………それまで待って…………」
その言葉に手塚の表情が固くなる。
「……麗華と? …………お前何を……俺はもう麗華とは」
言いかけた俺の言葉に畳み掛けるように、弱々しいけれど意志の籠った麻子の言葉が被る。
「光――――お願いだから待って……」
「……………………」

蒼褪めながら固く真剣な麻子の表情にそれ以上の反論は出来ず――――ただし頑として譲らずに付き添うことだけは了承させた。

昼飯を受け付けない麻子の身体に(俺の実家でお粥を食べるくらいはと説得したけれど、頑なに麻子は実家を拒否し、仕方なく食べられそうなうどん屋で素うどんを食べようとして――――結局ほんの少し食べたところで嘔吐き始めて食べられなくなった)、宮澤医師に連絡をとって病院で点滴を入れて貰い、宮澤からも無茶するなと言われていた。
点滴を受けながら眠った麻子の傍で、宮澤医師には事情を説明して溜息を吐かれた。
「……そりゃ身体も限界だ。いきなり金沢から出て来て、横になることもなく半日ってわけでしょう、無茶苦茶だ。家の中で家事をするのと外出するのでは訳が違う。何かあったらすぐに休める環境なのとそうでないのとではただ座ってるだけだとしても心構えがまるで違う――――それだけでも精神的に苦痛なモンなんですよ。まして金沢から東京へ――――環境の変化だけでも身体は敏感に感じてストレスを受けてるんです。……特にサイキさんの場合はこれまでの状況から考えても不特定多数の見知らぬ人に対するストレスが相当掛かる筈だ――――不特定多数と接する駅や新幹線での精神的苦痛は目に見えなくても深層心理に積み重なってくるものだと思ってあげて下さい――――そりゃすぐに限界が来ますよ。身体が何も受け付けなくなってるのはそういう訳です。これ以上の負担を拒否してしまうんでしょう。とにかくこうやって出来るだけ安心出来る場所で休ませてあげて――――そうですね、2、3日すれば身体も慣れて来ますから、活動するのはそれからですよ。明日辺りは今日無理した代償で発熱とか体調を崩すかもしれません。まぁ俺の空いてる時間で良ければ家まで診に行ってあげますよ。その時にあまりに体調が崩れているようなら強制入院させますがね。
え? 今日はホテルに? …………うーん……勧めませんねェ。出来ればサイキさんの慣れている場所で休ませてあげた方がいい。点滴して今少し回復してもあくまで一時的ですからねェ。安心できる場所で2、3日は目を離さずにしっかり見てあげて身体を休ませてあげることが先決です。金沢から出て来ただけでも環境の変化に身体はストレスを受けてますからね、くれぐれも無理はしないで」

宮澤医師にそう言われたと説得し(宮澤医師も目を覚ました麻子に会いに来て、俺から伝えたことと同じことを口にして『これ以上無茶するようなら強制入院させますよ』とまで言ってくれた)、麻子は悔しそうにまだ蒼い顔で唇を噛み締めた。一応、不承不承という態で頷きはしたものの、病院を出ると麻子はすぐに麗華に連絡を入れた。
元々本当にアポは取ってあったらしく会話は簡単だった。時間は随分と早いけれど今から行っても大丈夫だろうかと、そんな内容。…………気になるのは携帯を持つ手すら震えている麻子の消耗振りだ。点滴を受けても蒼褪めた顔色は戻りきってはいないし、足取りも頼りない。
明日とかじゃ駄目なのか? と繰り返す俺の言葉に、強い意志の籠った目で「駄目」とそれだけ。
梃子でも動かないだろう麻子に溜息だ。
何度も「…………大丈夫か?」とその言葉が口を突く。
「――――大丈夫。それに――――これだけはちゃんとケリをつけたいの――――そうじゃないと、あたしが動けない……」
怖いくらい真剣な麻子の顔。
固い表情に蒼褪めた肌。無理をしているのが明らかにわかる――――麻子が隠そうとしても体調の悪さが意志を裏切って思うように動けないのだ。
それがわかるだけに心配は尽きないけれど俺には止める術がなく、病院前に並ぶタクシーに乗り込むと、警視庁に向けて車は走り出した。



……To be continued.



********************



前回、パタパタッと話が進みそうだったのに、また停滞…………ごめんちゃい★(ヲイ)
とりあえず、東京に戻ってくるにあたり、柴崎もいろいろ想うトコロもたくさん抱えて戻ってきているので、、、、、柴崎自身が柴崎麻子として生きていきたいと、ようやく思い始めたら、自分が死んだ世界にするために打っていた布石を自分でちゃんと回収していこうとすると思って……。
なので、またちょっとばかし事件は動きませんが…………柴崎自身がここを乗り越えたら、またパタパタッと進めると思うので。
----しっかし、セオリー通り、柴崎の行動に振り回されるばかりの手塚(笑)。介助犬のように黙って付き添って柴崎を助けて----柴崎も本当はちゃんとそんな手塚が傍に居ることをわかってると思います。(態度には出さないけど★笑)









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05:10  |  *『図書館戦争』二次小説  |  TB(0)  |  CM(4)  |  EDIT  |  Top↑

★次週で……

ママ様

はい、アッサリと【柴崎IN東京。】でございます~!(笑)
いや、ママ様のこの表現、面白いなって思って!(笑)
手塚が迎えに行って大正解ですよ! もちろん、手塚が迎えに行かなかったら柴崎母が絶対に付いて来たと思いますが(笑)
柴崎母としては娘一人で行かせるって発想は皆無だと思うから。
手塚が駆け付けて来てくれたので、そっと身を引いたと思いますね。
いいお母さんです……。

ママ様も言う通り、本人としては元気になったつもりだったんですけど(一応実家では、ご飯が食べられるようになって、家事の手伝いくらいは出来るようにはなってたんだとは思いますが)、医者も言うように、外出して日常生活以上のことを出来る程回復したわけじゃないから、身体が悲鳴を上げてるんです。ママ様も仰るようにね。
実際、動けてるって言っても所詮は実家の中での話だから、全然体力の消耗具合が違う訳なんですけど、柴崎としたことが、手塚に会いたいなって思う気持ちがあったり、自分のことで行き詰ってる感じを受け止めたり、その上で自分の頭に浮かんだアイデアを実行すれば……っていう気持ちが珍しく冷静に自分の体調を見極めるということをすっ飛ばして、元気になったしもう大丈夫、とゴリ押しして出てきてしまった感はあります。
柴崎自身、まさかこんなに自分の身体が弱ってるとは思ってなかったから、あまりに不甲斐ない自分の身体に情けない気持ちでいっぱいかもしれません。
そして、そんな悲鳴を上げてる身体を引き摺ってでも麗華さんには会わなきゃいけない、と思っていた柴崎の決意は次週に…………。
本当は、手塚に内緒で、麗華さんと2人だけで会って話をしたかったんだと思いますけどね。
柴崎にとっては、一度は手塚の事を麗華さんに託しているので…………そのあたり、どう話をするのか、頭を抱えるところでして…………、柴崎ならどうするのか? 私の頭の中の柴崎と要相談です。
手塚にすれば、自分がまったく気にもしなかった相手なんで、「なんで今更麗華に会う必要が?」的な感じだけなんですけど、柴崎にとっては東京に戻って来るに当たって一番大事なトコロと言っても過言ではない事項だと思うんですよね。
このあたり、麗華さんはどう思ってるのか? ということもあるので………………
すべてひっくるめて、次週で!!!
上手く書けるのか、私が書けるのか、ホント心配……………orz.


ツンデレラ |  2017年05月17日(水) 22:56 | URL 【コメント編集】

★おあいそ~♪

sauly様

> さてさて、色々と清算しないといけない時間でございますね!😅
ですね!
「女将、おあいそ~♪」ってな感じ……なワケないか★苦笑
まぁ、これまでは自分に関わる人達との決別やそういう意味での清算を求めてきたのが一転、柴崎麻子として生きていく道を選ぼうとしつつあるので…………そりゃもう、いろんなことを清算しないと、麻子サンとしてはこの世界に戻れない、くらいな感じかもしれません。
そういう意味では真っ直ぐと言うか、下手というか、意外と不器用な麻子サンだと思いますね。
まぁ…………麻子サンなりに、決意をもって東京に帰って来たので、温かく見守ってあげて貰えると…………です。

> 君の名は。のビデオが7月くらいに決まりました!ぜひ見てください
ですよね~!
意外に早かったからビックリでした★
まぁ上映は夏からでしたから………1年と言えば1年ですね~~~~って早くて怖い(恐怖)!!
どっかで見たいです、是非。
どっかで見ます。
しかし、1年の早さ…………時間の経つのがもう早くて早くて怖い…………。
君の名は。を見たら、時間に対する考えもまた変わって来るかな?

> ソプラノズ
sauly様のお蔭で、必要事項や着眼点は教えていただきました~~!
素晴らしいドラマだということも、sauly様をそれだけ熱狂させるのだからそうなんだろうな、とも(笑)
ソプラノズのシーズン1だけは見た方がいいんですね~~~~。リクエストにお応えしようかなって思った時に見ますね(笑)
それが一番、なんか刺激されそうだし、ネタも降ってくるかもしれないので~~~~。
……とりあえず、ソプラノズよりは先に君の名は。を見るのではないかと思います(笑)
そして、とりあえず、このお話を終わらせたい…………(それが一番だ…………orz.)

ツンデレラ |  2017年05月17日(水) 22:34 | URL 【コメント編集】

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 |  2017年05月17日(水) 11:21 |  【コメント編集】

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 |  2017年05月17日(水) 10:39 |  【コメント編集】

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