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2017.03.13 (Mon)

≪背中の靴跡シリーズ≫ 『ひとり寝る夜の明くる間は』~vol.50~

≪ ひとり寝る夜の明くる間は~vol.50~ ≫背中の靴跡シリーズ
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
  歎きつつ ひとり寝(ぬ)る夜の 明くる間は
   いかに久しき ものとかは知る
         右大将道綱母(53番) 『拾遺集』恋四・912
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



【More・・・】

≪ ひとり寝る夜の明くる間は~vol.50~ ≫背中の靴跡シリーズ


――――殺られる…………っ、

見開いた目の先の銃口――――が、突然消えた。
つう…っと自身のコメカミを流れた汗の感覚に我に返る。
見れば遠くに、玄田が銃口を向けていた相手をボコボコに殴り倒しているのが見えて、呆気に取られる。
「手塚ッ」
名前を呼ばれて向けば、堂上と小牧と笠原が少し離れた先に、手塚から近いところには左右に分かれて進藤と緒形が居た。
進藤が先に手塚の元まで辿り着き、「いやぁ、最近はただの通行人も命がけだよなぁ」なぞとおよそ緊張感のない言葉をかけてくる。
「手塚は無事だな。運ぶのは2人か……」遅れて辿り着いた緒形と、撃たれている竜士郎と警官を覗き込んで肩を竦める。警官の方が重傷で意識もない。
「堂上のところまでいけば、車まで直ぐだ。――――担いでいくしかねぇな。
――――しっかし、もう少しダイエットしてもらいたいもんだなぁ、この警官。メタボもいいところだ」
肩を竦めつつ進藤がぼやきながら、警官を緒形と二人で担ぎ上げる。
手塚は竜士郎を抱え上げた。
走り出す。
途中また、銃撃が頬を霞め、足元に何発も銃弾が穴を空ける。建物の隙間に飛び込んで一息つくと、進藤が竜士郎に悪態を吐く。
「…………あんた、かなり嫌われてんな。ったくとばっちりも大変だぜ」
建物の影から覗いていた緒形だが、近くに銃弾が数発飛び――――数秒のち冷静な声で報告してくれる。
「もう大丈夫だ、隊長が掴まえた」
「――――流石ですね」
手塚が相槌を打つのと「犯人を殴り殺してなきゃいいけどな」と進藤が笑うのは同時だ。
竜士郎を抱え直して、建物の影から出た瞬間、ドン、と衝撃が来て手塚は咄嗟に竜士郎と突き飛ばした。
一瞬飛びかける意識の中、パンパン、と軽い音が自分に向いているのに身体がまるで動かなかった。
仰け反るように壁に激突して、地面に倒れる。
緒形が再び竜士郎ごと建物の影に引き摺り込んでくれる。
「――――おいッ、手塚ッ!!! しっかりしろ…ッ!!!」
「…………う…っ……」
呻く声が出て、呼吸すら痛い。
――――が、すぐにその痛みが意識を呼び覚ましてくれたことに感謝する。
「~~だ……いじょ、ぶ、……です、…………防…護服、です」
「~~~~はああああ…っ!!! ったく、心配させんなよ…ッ!!! 倒れた拍子に色男台無しの傷まで作ってんぞ!!!」
言われつつ、進藤があちこちに止血テープをはってゆくが、倒れた拍子の切り傷や擦り傷だろう。掠めた銃弾はあったけれど被弾してはいなかった――――本当に幸いだ。
最初に受けた胸の衝撃を思って衣服を見れば、数カ所に焼けたような穴が開いているのを冷静に確認する。
――――念のために防護服を身に着けて置いて本当に良かった。
「――――今回は、犯人の腕に感謝だな。良かった、防護服に守られたところで」
「――――初体験か? 防護服に撃ち込まれたの」
進藤や緒形も手塚の様子を確認しつつ、安堵したように呟いた二人の様子に、ゆっくりと深呼吸する。
――――大丈夫――――。
「――――はい……防護服を着ていても思った以上の衝撃なんですね」
そう淡々と言おうとしたが、まだ声は掠れていた。
だけど、精神的にも大丈夫そうな手塚の様子に、緒形も進藤も笑った。
「距離が近かったせいで、衝撃も凄かったんだ」
「竜士郎は?」
「竜士郎は大丈夫そうだ。お前が守ったからな」
言われて竜士郎を見れば、銃痕は増えていないようでホッとする。
緒形がまた確認して――――今度は堂上がさっきの犯人を確保してくれたらしい。
後少し―――― 今度は向こうから堂上、小牧からの指示の元、一気に駆けた。隊長もすぐに合流した。
車二台に分かれて病院に急ぐ。
隣に乗った笠原が心配そうに聞いた。
「――――手塚、大丈夫?」
「大丈夫だ。俺は撃たれてない」
「だけど――――」
「――――せっかく病院に行くんだから、ちゃんと手塚も見て貰え。頬と腕の傷は明らかに銃弾が掠めて腫れ上がってるぞ。それに防護服を着ていたとはいえ至近距離で撃たれたんだし、倒れた時に結構強く頭も身体も打ってる。傷もかなり酷いからな。――――これは、隊長からの命令でもある」
堂上が口を挟んだ。手塚としては頭を下げる。
「…………すみません……」
――――確かに、こうして安全な状態になると、身体のあちこちに熱く痛みが襲っていたし、少し揺れるだけでも響いて疼くような痛みがあった。

玄田から連絡があり、兄が話を付けてくれ、極秘で、マコが入院している病院で処置をして貰う手配となった。
救急病院でもあるから、二台の車が付くや否や、対応も早い。
竜士郎と警官が運ばれた後、笠原から「ほら、手塚も!」と急かされる。
笠原は俺に付き添うこととなり、他のメンバーは念の為に病院の警備に付いてくれる。
処置の為に指示された外科病棟に向かいながら――――ふと笠原がポツリと零した。
「…………ここって――――マコさんが入院してるんだよね?」
笠原の眼がキョロキョロと彷徨う。
その顔には、ひょっとして会わないだろうかという期待の色が見て取れる。
「――――ああ……。
――――後で、もしも許可が貰えるなら、会いに行くか?」
そっと尋ねた手塚に、顔をキラキラさせながら「いいの?!」と笠原が歓喜の声を上げる。
窘めるように手塚が言った。
「許可が貰えたら、だ。――――面会時間は当然終わってるし、患者はもう消灯だから、許可は下りない可能性が高い。――――もしも貰えたら、の話だぞ」
「――――うん! うん、わかってる!!」
「…………あんま期待してると、駄目だった時に凹むぞ」
「……平気だよ。これまでどんだけ我慢してると思ってんの? 更におあずけ喰らったって、今更だよ」
「…………」
――――ずっと会いたいとも言わずに我慢してくれていた笠原を想うと、言葉が出なかった。
笠原の為にも――――本当は麻子だって――――、会わせてやりたいと思う。
黙ったまま外科病棟に足を踏み入れて角を曲がり――――目に飛び込んだ状況に、手塚は走り出した。
突然の手塚の行動に、笠原が驚いて叫ぶ。
「手塚ッ?!」

自動販売機の向こう――――男がマコを壁際に追い詰めていた。
スマホを付きだしてマコの写真を撮っていて――――。

「~~おいッ!!! そいつを離せッッ!!!」
手塚の声にギョッとしたらしい男は、手塚を見て明らかに動揺し、マコを薙ぎ払って走り出す。
突き飛ばされた細すぎる身体は宙に浮き、膠着したまま頭から廊下に倒れてゆく――――激突寸前で間に合った手塚に抱きかかえられた。
「~~マコッ?! おい、しっかりしろ…ッ、マコッ!!!」
恐怖に震える身体はビクビクと痙攣して異常だった。完全に血の気の失せた顔で唇は真っ青、「~ッ、ッ…! ~~っ、ッ、…ッ……!」震える唇は空気を吸おうとしてばかりでそれすらままならず、まったく呼吸が出来ていなかった。
恐怖に怯え切って見開いたままの瞳は、何も映していない。
必死に呼びかける。
「マコッ!!! マコ…、麻子ッ!!! 麻子ッ、俺だ、光だ!!! しっかりしろっ、もう大丈夫だから…ッ、息吐け…ッ、吐け、吐くんだッ!!! 麻子ッ!!! 息をしろ…ッ!!!」
叫んでもまるで聞こえていない。硬直した身体がガクガクと痙攣が酷くなり――――咄嗟に――――手塚は息を吸うとマコの唇を塞いだ。
顎を上げて気道を確保した状態で息を吹き込む。
人工呼吸――――。
無我夢中で空気を吹き込むこと二度目で、鼻や頬に微かに空気が流れた気がした。
「~~~~ん…っ…………っ…」
マコの鼻からくぐもった音が鳴り、途端に唇を離せば、濡れた唇から吐息が零れた。
苦しげに喘ぐような呼吸音――――だが、さっきまでとは違い、か細いながらも呼吸の出入りする音が聞こえた。
必死に麻子に伝わるように叫ぶ。
「麻子ッ!!! 俺だッ!!! ……吐いて……っ、そう吐いて、吸って、吐く……吐くんだッ、吐く…………」
叫ぶような俺の声が届き出したのか、なんとか異常な呼吸音を交えながらも乱れた吐息が零れ出す。
ただただ、俺の声に引き摺られるように、なんとか呼吸をしようと喘ぐように胸が上下する
「……吐いてッ、…吸って……吐いて……吐くんだッ、吐いて……そう、吸って……」
しばらくして薄っすらと目が開いた。初めは焦点も合わずに宙を見ていた虚ろな目が、のろのろと覗き込んでいる俺をぼんやりと映し、乱れた苦しげな呼吸音の中に掠れた小さな声が混じった。
「~~~~っ、……ぁ…っ……、……ひ……っ……る…ッ、~~ッ、ひ……か、…っ、……」
「ああ、俺だ、もう大丈夫――――大丈夫だから。……吐いて……吐いて、…吸って…………そう――――」
「~~~~ひ……っ、ぁ、…ひ……ッ、ひ、か、……るっ……!」
ようやく――――ボロリ、と大粒の涙が滑り落ちた。
「~~っ、ぁあ…ッ…あ…、ああ…ッ!! ……ひ……っ……る…ッ、~~ッ、ひ、ひか、…るっ、いやあああぁッ!!! ~~ひ…っ、……あ…ッ……」
ボロボロと零れる雫に、くしゃくしゃになった顔。掠れきった声だったがマコの悲鳴だった。
発作による錯乱状態――――だが、叫ぶと言うことは呼吸を吐き出している証拠だ。止まっていた呼吸が荒く乱れながらも行われたからか、マコの顔に少し血の気が戻りつつあることにホッとして抱き締めた。
マコはパニックを起こしているんだろう、溺れた人が必死にもがくように小さな手がやみくもに手塚の腕や背中を掻く。縋り付こうとして自分の身体の動きすらちゃんと把握出来ていないようだった。
抱き締めた身体を抱え上げると、「――大丈夫、もう大丈夫だから…」とずっと声を掛けてやりながら、急いでナースステーションへと走る。
事情を説明する間に医師も来てくれて、マコの部屋へと戻りながらもテキパキと指示を飛ばしてくれるのに安堵した。
ベッドに寝かせようとして、怯えて手塚から離れまいともがくマコが愛おしかった。
その様子を見ていた医者は、そのままでいいから、と手塚に抱かれたままのマコの細腕を手繰ると、手早く消毒して注射を打つ。――――睡眠薬と安定剤。
医者に手を取られただけでも悲鳴を上げそうなくらい怯えきったマコを、しっかりと包み込んで、大丈夫、大丈夫だから、俺が付いてるから、とずっと声を掛けながら背中や頭を掌で宥めてやる。全身全霊をかけて縋り付いてくる細すぎる身体が不憫で愛おしくて堪らなかった。
手塚はマコを胸に抱いた状態のまま、不審な男に襲われかけていた状況やマコの状態について医者に話をした。
ことに、一瞬でも呼吸が止まっていたように見えたマコの容体については詳細に――――医者も口を挟みつつ手塚の話に耳を傾けている間に、やがてマコの全身から力が抜けた。
覗き込んだ顔からは、すーすーと規則正しい寝息のような呼吸が零れていて、ようやく本当にホッとする。
涙に掻き濡れた白い顔は痛々しいけれど、安心したような無防備な表情を見せていて、愛おしくて口付けたくなるのを必死に堪えた。
…………良かった……。
医者の指示でそっとベッドに寝かせながらも、正直に言えば手塚の中にも無性に離したくない気持ちが湧く。だがそれはグッと我慢して、小さな手を握るに留める。
血中の酸素濃度が低下してるらしく酸素マスクを付けられ、腕には血圧を測る機械と点滴を入れられるように管に繋がれる。心電図計に、念のためと脳波を取る機械まで付けられて――――数値を見ていた医者からは 一先ず酸素マスクと点滴で様子を見て、低下している血圧と酸素濃度が回復すれば――――おそらくは容体が落ち着いているから大丈夫だろうと言ってくれた。…………ホッとする。
「今からは君の処置が先かな。連絡が来た手術は不要のもう一人の患者というのは君だろう? 随分痛々しい傷だね、腫れ上がってる……レントゲンも撮っておいた方がいいな。弾丸の破片でも入っていたらやっかいだ」
「……あ……、あのっ、すみません! 連れが不審者である犯人を確保してくれてると思うので、先にそっちを確認させて下さい! そうでなければマコを1人で置いておくなんて、とても安心出来ない……」
「やれやれ、自分の身よりもそっちかい? それだけ腫れていたら相当痛むだろう……満身創痍だよ」
「いえ、痛みはそんなに――――大丈夫です! それよりも確認を!」
「……やれやれ、それこそ連れに任せばいいんじゃないかね? 下手をすれば、マコさんよりも君自身の傷の方がかなり酷い状態に見えるよ」
「――――すみません……、けど、俺が安心出来ないんです。だからどうしても――――先に確認させて下さい!!」
やれやれ、と言いながらも医者は了解してくれたので、笠原に連絡して急いで向かう。
やはりというか流石と言うか、笠原はマコに接触していた男をちゃんと確保してくれていた。
見れば男は完全に伸びていて意識もなかった。
「ふん! こんなヤサ男なんか相手にもならないんだからっ!」
笠原は鼻息荒く、意識もない男を更に蹴り上げそうな雰囲気さえ醸し出しつつ、忌々しげに言う。
「相手にならんって言うなら、脳震盪起こすほど投げ飛ばすな!! これじゃあすぐに話も聞けないだろうがッ!!」
隣から堂上が拳を入れるもんだから、笠原はイッタァ…! と呻く。
伸びている男の頬でも殴って目を覚まさせようと、手塚が男の胸元を掴もうとしたら、小牧に阻まれた。
「――――起こそうってやってみたけど駄目だったんだよね。脳震盪起こしてるし、これ以上はあんまり動かさない方がいい」
「けど…ッ!!!」
「あんまり頭や顔を殴り過ぎて、こいつが記憶喪失になったら困るでしょ? 不審者ってだけでなく、大事な証人になるかもしれない犯人だよ。少なくともサイキマコさんを襲った犯人として現行犯逮捕も出来る。コイツの発言が動かぬ証拠になる可能性だってある。今殺していいことなんか一つもないよ? 手塚もわかってるよね?」
ニッコリと怖い笑顔で問われ、少し冷静さを取り戻す。
小さく頭を下げると、ポンと背中を叩かれた。
「犯人は確保したし、俺と堂上と笠原さんで見てるから、手塚は先に手当てしておいで」
「……いえ、そろそろ警察も来ると思うので、ちゃんと話を付けた後で行ってきます」
…………そう、病院に付くまでの車内で、麗華に連絡を取った。今回、慧と共に踏み込むことについても警察の協力を得てのことだった。上手くいけば矢間竜士郎をそのまま生け捕りに――――との目論見もある計画だったので、積極的に協力をしてくれた。
麗華は、柴崎麻子殺害事件の捜査本部の中核人物だ。指揮権も行使出来る立場ですらある。キャリア官僚の中でもかなりの出世頭と言うのは本当のようで、そんな麗華のお蔭で警察への話はスムーズで早かった。
…………結果的には、警察の踏み込みが早かったために、手塚としてはもう少し竜士郎から情報を引き出せなかったかと歯噛みしたくはなるけれど、そこは堪えるしかない。竜士郎が回復すれば、手塚が話をする時間は作って貰えるだろうと言う目算はちゃんとあるのだから、とにかく今は、竜士郎の手術が無事に終わってくれることを待つばかりだ。
「~~~~それより、柴崎はッ?! 柴崎は大丈夫なのッ?! ……コイツに投げ飛ばされたの……あれ、柴崎だったんだよねッ?!」
「――――マコは、なんとか落ち着いた。酷い発作を起こしてショック状態だったけど、今は酸素マスクと点滴で落ち着いてる。…………たぶん大丈夫だろうと医者も言ってくれた」
「…………そう…………良かった…………」
ホッとした口調で零した笠原の眼が、少し涙ぐんだように見えた。
取り繕うように慌てて、マコさんが無事で、と名前を呼び換えていた。
――――と、手塚の言葉通り、足音が近づいてきた。麗華他、数名の刑事達が現れる。手塚達を認めると近づきつつも早くも口火を切った。
「矢間竜士郎と三嶋刑事はどうなった?!」
「手術室にて処置中です」
「容体はッ?!」
「……それは、手術が終わって医者に聞くべきですね」
冷静な声にヒヤリとした嫌味を込めつつ小牧が返した。互いの情報交換の為にも落ち着くべきなのだ。
「こちらが運んだのは2名です。ですが、銃撃戦に残っていた警察官は他にも居た筈です。現場に居た人間に負傷者は?」
小牧の問いに、苦々しげに刑事達の顔が顰められる。
「……3名が被弾した。こちらの病院はもう手一杯だったから、警察病院と東京女子医大へ搬送されて処置中だ」
「――――なるほど。――――銃撃戦の犯人でこちらが確保した者達については車で確保済です」
小牧の言う犯人とは、玄田一人で撃砕した者と堂上が確保した手塚を撃った犯人である。こんな時にはご丁寧にも抜かりなく、伸びた相手まで肩に担いで連れてきて、車に乗り込んだ玄田と堂上だったのだ――――流石である。
「――――ありがたい…………確認させて貰おう」
――――と、麗華の目が手塚を認めて見開かれた。
「~~~~っ?! ……光っ、光も怪我を…………」
「――――大したことない。それより、銃撃戦以外のことだが、この病院での不審人物をここに確保した」
心配げな瞳を手塚に向けた麗華の目が、手塚の視線を追って床に伸びている男の顔を見た途端に凍り付いた。
信じられないと言うように、麗華の顔が強張る。
そんな麗華へ鋭い眼差しを向けながら、手塚が冷たく言葉を投げ掛けた。
「――――まさか……知り合いか?」
「……………………」
「…………知ってるんだな…? ――――こいつのせいでマコはショック状態だ。以前にマコを襲ったヤツもこいつかもしれん。……誰だ?」
「~~~~ッ?! ~~あ……っ、う、う、嘘…………」
「――――おい、答えろ! こいつは、誰だ…?」
「~~~~な…っ、なん……、…………なな、なんで、……」

――――優哉…………

麗華が小さく呟いた名前は、酷く掠れてか細く消えた。



……To be continued.







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05:10  |  *『図書館戦争』二次小説  |  TB(0)  |  CM(3)  |  EDIT  |  Top↑

★ガンバレ、麗華さん…!

ゆく様

そうなんですよーあはは。
やはり読まれていたようですね~~~~
優哉くんは脇キャラですが、優哉くんが捕まったことで、ようやくいろいろとわかってくる貴重なキャラでもあるんでした、実は(苦笑)
なんだかんだ言って、竜士郎はやはりプロなんで、絶対に尻尾は掴めないんですが、ここで優哉くんが捕まってくれたことで、ようやくいろんなことが見え始めてくれます。
そういう意味では大事なキャラだったわけなんですが、ただ、キャラの性格的にはもう、どうしようもないキャラでして…………
そうなんですよ、ゆく様も励ましの声を頂いているように、麗華さんにとってはしばらく辛いことになります。
自分が思わず、手塚と上手くいかずに弱ってるところに現れて気を許しちゃった相手は、柴崎に纏わりついてた不審者だったというわけですから…………。只今手塚試練編真っ只中ではありますが、ここからは麗華さんも試練編ですね。麗華さんにしたら、人生で初めて「…どうしよう?!どうしたら?!」と答えのない問答を繰り返して自分を責める日々が始まるのではないでしょうか……。
でも、麗華さんに関しては、このままフェードアウトさせたくはないので、ちゃんと麗華さんがいろいろと気持ちは決着を付けて、新たな自分の恋を探そうというようなそういう何かはチラッとでも書きたいとは思ってます。ゆく様が仰ってくれているように、
> きっと麗華さん本人を見ている人もいる! と言ってあげたくなってしまいました。
というようなところはちゃんと書いてあげたいと思っています!!!だから、それまでは辛いでしょうけれど、麗華さんも頑張って自分を見失わないで居て欲しいと思います!!

柴崎に関しては、このタイミングで手塚が病院に来てくれたことは本当に不幸中の幸いではありました……!!!
あのまま、優哉くんに写真を撮られて廊下に捨て置かれていたら、ショック状態で全身に酸素が不足する事態になって、いろんな機能に障害が残るようなことになっていたのではないかと思います。……脳に酸素が回ってなかったら確実に何かしらの後遺症を残しただろうし……。
手塚が早く処置したことで、一応、そういうことは免れた柴崎ですが、この後、柴崎もまたこの恐怖の為に精神的に追い詰められることになりますので…………柴崎もまた試練が来ます。
まぁ、試練編最後に向けての追い込みと思って下さい----かなりいろいろと辛いことが多すぎるけど。
試練の中で、ようやく皆、大事なことを見つけていけるので、試練編が終わったらようやくもう、辛いことはないかなー。
ようやく皆様にも安心して貰える(?)話になるかと思います。
もうちょっとなので!!!
最後のたて続けに起こるこの不幸な不吉な感じに気が重いとは思いますが、後少しと思ってなんとか乗り切って下さいね!!!
ここを乗り切ると、なんとか希望が見えてくるような話になると思いますので!!!!!(……ってまだ書いてないですけどね★大汗)

ということで、言い訳いっぱいのレスでごめんなさい~~~!!!!!


ツンデレラ |  2017年03月14日(火) 14:05 | URL 【コメント編集】

★やっぱり隊長かなと!(笑)

ママ様

そーなんです~(苦笑)
「一般市民」だから狙撃は出来ないから、となれば、機動力行動力で隊長登場~~となりました!(笑)
折口さんと2人、最初は外で見張ってたんですけど、折口さんが人影に気付いて「何か変じゃない?」って。
もちろん、数人犯人は居るので、堂上さん・小牧さん・進藤さん・緒形さんもそれぞれに「アイツら……あれは一般市民じゃねェ……(お前もな!笑)」と見張ってた感じがあります(苦笑)
まさか一般市民の中の人に、不審者だと見張られているとも知らない犯人達(笑)
ママ様も仰るように、隊長に伸された犯人は無事なのかどうかが心配ですけどね!(笑)
ちなみに太った警官は、進藤さん・緒形さん・手塚に言わせれば『メタボ』となりますが、柔道重量級のイメージで見て貰えれば(笑)。一応、現役の刑事なんですが、若干ガタイありすぎ感で、脂肪タプタプのメタボ親父よりも重くて運ぶのは大変なんです、ハイ(苦笑)。……まぁ、緒形さんと進藤さんなら運べるかな、と(大変だァ)

郁ちゃんは、手塚と違って『今のマコさんである柴崎』を知らなかったのでスタートダッシュで手塚に珍しく負けましたが、手塚の様子からすぐに犯人確保に向けて動いてくれた辺りは流石はタスクのバディですよね!!!!!
大体の予想で、手塚が救おうとしたのが柴崎だってわかっただろうし(その後、手塚も意識のない柴崎に向かって大声で呼びかけてましたしね)、犯人を捕まえた時の激怒感は凄かったと思います(苦笑)

優哉クンは、病院に出没していた不審者側だったのです。
正直に言えば、マコさんを一番苦しめた人ですね…………。
狙撃事件の犯人ではないけれど、精神的に一番マコさんを追い詰めたのは優哉なので…………只今『手塚試練編』真っ只中ではありますけれど、この後少し『麗華さん試練編』ともなります。ちなみに、追い詰められた柴崎も精神的に参ってしまうので試練ですし…………まぁ試練編の追い込みって感じでしょうか(ナンダソリャ★)
その後、解決編があって、幸せになりましょう編かなぁ、、、、、で終わり。----まだまだ長いな!(ヤバい!!)

優哉くんに関しては、麗華さんをお迎えに来ちゃった時のイメージが良かった彼なんですが、あんまりいい彼じゃありませんでした…………ホントごめんなさい。丁寧に読んで下さっていたので、優哉クンがスマホを撮ってたのもキチンと読んで下さっていましたが、そうですね、ある意味その情報を売るつもりだったのですよね、確かに。
ただ、竜士郎はある意味プロですけど、優哉くんは所詮小遣い稼ぎたい金が欲しいだけの子なので、この後麗華さんは相当なショックを受けることになりますが…………でも、麗華さんもこれでいろいろと目が覚めて、男の人に対する見方とか評価の在り方とかを学んで貰えたらなって思っています。
そういう意味では、まぁホントに脇キャラなんだけど、麗華さんもこのお話の中で少しずつ恋愛とかに対する見方とかも最初に出て来た時とは違って来てて、そしてその上で自分はどんな恋愛を見つけてくれるのか……まぁ脇キャラなので麗華さんの恋の行方の最後まで追うことはないでしょうけれど、そういうところもちょっと仄めかすことはどこかに書きおきたいとも思ってます。
優哉くんはね………まぁ、反省して、ちゃんとまっとうな人生を歩もうという意識を持とうねって感じの、ホント、チャライだけの男なんで……………まぁいつかどこかでまっとうな道を見つけてくれればいいけど、、、、、彼についてはどうかなぁ、やれやれ、って感じです。
人生、お金と女だけじゃないんだけどね。はあ…(溜め息★)


ツンデレラ |  2017年03月14日(火) 13:30 | URL 【コメント編集】

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 |  2017年03月13日(月) 14:44 |  【コメント編集】

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