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2016.12.22 (Thu)

≪背中の靴跡シリーズ≫ 『ひとり寝る夜の明くる間は』~vol.38~

≪ ひとり寝る夜の明くる間は~vol.38~ ≫背中の靴跡シリーズ
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
  歎きつつ ひとり寝(ぬ)る夜の 明くる間は
   いかに久しき ものとかは知る
         右大将道綱母(53番) 『拾遺集』恋四・912
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



【More・・・】

≪ ひとり寝る夜の明くる間は~vol.38~ ≫背中の靴跡シリーズ


そっと、和風の箱を手で撫ぜる。
漆塗りのその箱は金箔や天然貝を研ぎ出した螺鈿細工で柄が施された美しいもので、ゆっくりと開けば、意外なことに可愛いオルゴールの音がする。
金沢の伝統文化が息づく、美しいのに可愛いそのジュエルボックスは、笠原から託されたものだ。

柴崎の荷物は、石川県に来週早々に送り返す手配だという。
元々整理された部屋だったため、あらかたの荷物は段ボールに詰めたらしい。部屋を片付けていたら、本棚の奥にひっそりと隠されていたこの箱を見つけたという。

「……これ……手塚に見せてから、柴崎の実家の方には手塚から送って貰うってことで、寮監とは話着いたから」

そう言って渡された。折口との話が終わった後の事務所でのことで、堂上班だけがそこに居た。
上官達は、口を挟まずにだけど優しく見守ってくれていた気がする。
見た目は金沢の伝統の粋を集めたような厳かな蓋。だけど開ければオルゴールが鳴る可愛いもので、柴崎の荷物を片付けていた女子隊員が見つけて――――そのオルゴールの音色にみんなで笑って……そして泣いた、と笠原が言っていた。
図書基地では、未だ、柴崎麻子は死んだことにして貰っている。
生きていることを知ってる笠原がその状況で上手くやれたのか、バレなかったかと心配になったけれど、「……オルゴール聞いてたらなんかあたしも泣けちゃって。みんなと一緒にわんわん泣いちゃったー」と言うから、まぁ大丈夫だったようだ。
「あんたも聞いてみな! ホント泣けるから!」なんて言われて、その場で聞かされた時はそんな気持ちにならなかったけれど、家でこうして1人で聞くと麻子を想って目の奥が熱くなるから不思議だ。
優しい……優しい音色。
箱の中には指輪の箱が入っていて――――絶対、婚約指輪だと皆が思って――――、それで俺に一度見せてから柴崎の実家に送るということで許可がおりたらしい。
「みんな、どんな指輪かすっごく見たがってたけど! でもこれ以上柴崎のものを勝手にあたし達が見ちゃいけないって阻止したから! エンゲージリングは誰も見てないからね」と笠原が言うのが不思議だった。他人のジュエルボックスを勝手に開けたくせに相変わらず変なところで律義なヤツ。…………まぁ、ジュエルボックスを開けたのは笠原じゃないんだろうけど……。
この指輪の箱の中は、婚約指輪だけど、俺達にとっての本当の婚約指輪じゃない。
母がどうしても麻子にあげたいと、自分の宝石の中から選りすぐって贈ったものだ。
両親に麻子を紹介してすぐからもう、母は俺達の結婚について口にするようになっていた。麻子を気に入ってしまってすぐにでも手塚家に迎え入れたかったらしい。
もちろん、結婚を前提にと紹介したのだから俺達もそのつもりだったが、気の早い母は待ちきれなかった。
「ねぇ麻子さん。私からも結婚のお祝いをしたいのよ」
そう言って母のジュエリーの中から選りすぐりの指輪を持ってきた。形は古いけれど異様に大きなダイヤモンドのついたもので、二十歳の誕生日に両親から貰ったものだと言う。そんな大事なものは貰えないと麻子は辞退したけれど母は聞く耳を持たず、今風のデザインに加工し直して是非麻子さんに使って欲しいの! と目を輝かせて言ったのだ。
「モノはとても高価ないいものなのよ。使わなくてずっとしまってあって…………とってももったいないでしょう? だから是非麻子さんに!」
そこまで言われると麻子も無下には出来なくて、不承不承頷くと、パアッと母は満面の笑みで、どんなデザインがいいかしらねぇ、今からカタログを見せて貰いに行きましょう、なんて嬉しくて堪らない様子だった。
ともすれば俺すらほっぽって麻子と二人で出掛けたがる贔屓振りで(もちろん俺も付いて行くことを主張して一緒に出掛けたが)、宝石店でああだこうだと言う母は本当に楽しそうで顔をキラキラさせていた。お嬢様育ちの母だったので宝石については詳しく、ダイヤモンドやプラチナなどの薀蓄をよく喋ってはいたが、デザインについては大筋で麻子の意見が通っていたのでホッとする。出来上がった婚約指輪は、今風の粋なデザインに加工されていて、それを見た母は自分の物のように歓声を上げたものだった。
大きなダイヤモンドが際立っていながらも周囲には小さなダイヤモンドが散りばめられ、リングにも少しデザインを施したもので、身に着けた麻子をあまりに褒め契る母が煩いくらいだったが、麻子は恐縮しながらもその指輪を嬉しそうに受け取ってくれた。麻子の細い指にそのダイヤモンドは本当に大きく見えた。
作ったものの、まだ数回しか身に着けたことのない指輪。
このジュエルボックスの中に、大切に直してくれていたんだと知る。

…………そう考えれば、確かに、俺達にとって本当の意味での婚約指輪はアレで良かった、と思う。

俺が贈るより先に母から指輪が贈られてしまったことは誤算だったけど、俺だって婚約指輪をちゃんと贈りたかったんだ。……そう思うのは男なら当たり前だろ?
だから、後手になったけれど麻子に尋ねた。
「俺からの婚約指輪はいつ見に行く?」と。
なのに麻子ときたら「そんなにいくつも指輪があったって使い道がないわよ」なんて苦笑した。
「婚約指輪はお母さんからので十分よ。あんなに大きな宝石のついた指輪って実際はあんまり身に着ける機会なんてないしね。家に仕舞い込んでおくものに大枚叩くくらいなら、結婚式とか新居の方にお金使いたいわ。そうでなくても今はお金が入用な時期なんだからね」なんて合理的な提案で返された。
そう言われると、俺からの婚約指輪の価値が見いだせない。――――母から贈られた指輪は最高級のもので、あれ以上の指輪を買うなんてなかなか出来るものじゃなかった。
だけど、なんとなくモヤモヤしてた。
麻子の理屈は道理だとわかるけど、どうしても複雑な心境が湧く。

――――だって、婚約指輪は男が贈るもんだろ?

俺が、麻子に指輪を贈りたいんだ。
そう気付いて、そんなことに拘る自分に驚く。
昔付き合った女からは指輪が欲しいと言われては買ってやっていたのだが、女ってのはどうして指輪に拘るんだろうなってずっと不思議だった。それでも贈れば嬉しそうに指に嵌めるから結婚式の真似事のようなもので、付き合っていれば指輪はセオリーなのかといつしか納得するようになり――――…。
それじゃあ、指輪はいらないと言われたら、どうすればいい?
贈らなくてもいい状況だ。
麻子の理屈も通ってる。
結婚も決まっているから確かにもう数か月もすれば、結婚指輪を嵌めるようになる。
婚約指輪のような石のついた指輪は普段は身に着けたりしないから、確かに2つもあるのは無駄だとも思う。
…………だから俺からの指輪は要らなくて――――……
けど、麻子の白くて細い指に、なにもないんだ。
結婚するまでは何もなくて――――。

そうか……証、だ。

麻子が俺と付き合ってるんだっていう証。――――もっと言えば、麻子は俺のものだっていう…………。

俺の中で指輪っていうのは、つまりは男の独りよがりな自尊心なのかもしれない。
そう思うとますます凹む。
だけど――――けど――――……俺から贈りたいんだよ。
だけど麻子にそんなことも言えずモヤモヤしていたら、ある日小牧の部屋でビールを飲んでいた時に婚約指輪が話題になった。後で考えれば小牧のリサーチの一環だったのかもしれない。小牧のところも結婚に向けての準備を進め始めていて――――俺達の方が少し先に進んでいたから、参考にしていた節もある。
「手塚のところはさ、エンゲージはどこで?」とか何かそんな感じの話だったような気がする。
思わず不貞腐れた気分で答えているうちに小牧は何かを察したらしい。俺の気持ちに気付かれた。
小牧から「――――素直に柴崎さんに、手塚の気持ちを言ってみたら?」なんてサラリと言われて動揺した。
いやけど……そんなこと男の俺から……と語尾も弱く詰まり気味に反論してみた俺に、「その程度の気持ちなんだったら数か月くらい柴崎さんの指に指輪なくてもいいんじゃない? どうせ結婚したら結婚指輪があるんだし」と今度はアッサリと言われて黙り込むしかなかった。黙り込んだ俺を見て小牧は微笑んだ。
そして、珍しく自分の経験を少し話してくれて――――誰の目から見てもわかるものを贈っておきたいって気持ちを伝えることは男らしくないことかな? と自分の指に嵌まる指輪を誇らしげに撫でた。
男からの押し付けはよくないかもしれないけど、気持ちを伝えたら喜んでくれるんじゃないかな、と笑った顔を見て、意を決した。

「……やっぱり、婚約指輪が買いたい」

アレコレ考えてたけどいいキッカケとか話の切り出しとかシチュエーションとか全然思い付かなくて、結局、小牧に話したすぐ後のデートで、二人きりになってすぐに切り出した。
俺の方で買っておいて、いい雰囲気になった時に贈るっていうのもドラマティックでいいか、とも思ったが、麻子にはきっと好みもあるだろうし、なによりもやはり麻子も同意して一緒に買いに行きたいと思った。麻子が嬉しそうに指輪を選ぶ姿が見てみたかった。
突然の話に麻子の目が丸くなって「……何言ってんの。その話は前にもして要らないってことだったでしょ? 今はそれより――――」そう言う麻子の言葉を珍しく遮って、確か、「誰の目から見てもお前には俺が居るってことをわかるようにしておきたい」って恥も外聞もなく言ったんだ。……正直に言えばオブラートに包んで上手く言える言葉を持ってなかっただけだけど。
驚きに麻子の目が大きくなって――――慌てて俯いたけど、朱色に染まった頬が一瞬だけど目に入っていた。
なに言ってんの、もうみんな知ってるわよ、と少し尖らせた唇が動いてそんなことを言うのに、キスしたい衝動を堪えるのが精一杯だった。――――外じゃなかったら、絶対、キスしてた。
「……知ってるかどうかが問題なんじゃない。お前は俺のだって印をつけておきたいんだ」
「~~~~なによ、それ……」
「図書館に来るのは図書隊員だけじゃない、不特定多数だろ。――――来館者とか外で擦れ違うヤツとか……とにかく、誰もが――――お前には特別な誰かが居るんだろうなってみんなにわかるようにしておきたいんだ」
そう言い張ると、咄嗟に珍しく反論はなくて、少し沈黙が包み込んだ。
しばらくして「あーもう、ばかみたいじゃない……」なんて俯いたまま手で顔を覆って唸ってたよな。
少し緊張して返事を待ってたら、しばらくしてようやく何かを吹っ切ったのか、はあ、なんて溜息を吐いてから不貞腐れたみたいにお前が言ったんだ。
「……あたしばっかり縛り付けるつもりじゃないでしょうね? あんたにだってあたしが居るって証拠、身に着けて貰わないと不公平」
俯いたまま拗ねるみたいな口調で。
そんな了解の合図に嬉しくなって、麻子の気が変わらないうちにと、急いで手を取ってそのまま買いに行ったんだ。

お揃いのペアリング。

大きなダイヤモンドがキラキラするような婚約指輪を想像していたのに、まったく違って、いつも身に着けられる控えめな装飾のものを麻子は選んだ。ダイヤモンドのついたものをペアで買うつもりで、ゆうに百万円は超える覚悟でいた俺はあまりの安さに拍子抜けしたくらいだ。
「ダイヤモンドのついた指輪なんて、石が邪魔だから普段嵌めていられないでしょ」――――そう主張する麻子に、そんな指輪じゃつまらないんじゃないかと心配になったけれど、ショーケースを見て回る麻子は思いの外顔を輝かせて真剣に見入って楽しそうで、そんな麻子を見れたことに嬉しくて堪らなくなってきたものだ。
ブランドの店も見たけれど、麻子の目に留まったのは職人気質の宝石屋の指輪だった。
「……ホントにいいのか、これで?」と言った俺に、半眼になって「オリジナルデザインのリングよ。これでもあたしの想像よりは随分高くついたわよ」と言っていたから、そんなもんかと引き下がった。それ以上口を出したら、気が変わってやっぱり要らないと言い出しそうな気難しい恋人だ。
それに、指輪のデザイン自体は俺も凄く気に入っていた。
決めたリングというのは、カミツレのデザインを彫ったオリジナルリング――――麻子があるペアリングを見て、「…この花のデザインがカミツレだったら最高なのに」と目をキラキラさせて言うものだから、そういうデザインに出来ないかと店主に掛け合ってみたら、トントン拍子でオリジナルデザインリングに決まったのだ。隣で呆気に取られた顔をしていた麻子のレアな表情は俺だけの秘密だ。
値段も聞かずになに話を進めてんのよ! と怒られたけれど、数日して上がって来たデザインは想像以上にスタイリッシュに洗練されていて麻子の口からまったく文句が出ないものだった。お揃いで俺も身に着けることを伝えたせいか、デザイン性の高いカミツレ柄になっていて粋だった。
けど、俺の中では1つ不満があって――――最初の案では、完全なる“デザインだけ”のリング。
花の中心部に小さくていいから無理にでも石を入れられないかと交渉して入れて貰うことした。――――せめてそれくらい――――少し俺の意地も入っていた。…………やっぱり婚約指輪なんだから、いいものを贈りたいと思うだろ。
隣で呆れたように俺を見て文句を言った麻子だったけど、店の人が俺の意見に絶賛し、入れるとしても小さなものしか入れられないから普段使いの邪魔には絶対になりませんよ、と麻子の意見を封じてくれたので、麻子もそれ以上は言わなかった。
結局、石を入れてもペア2個分で、予定予算の半分にも全然届かないくらいの値段だったんだ。
「…………いっそ、これを結婚指輪にしちゃう?」なんて言う麻子の言葉は断固として却下した。俺の中のケジメだ。結婚指輪は結婚指輪でちゃんと結婚式後から身に着けるモノを選びたかった。
譲らなかった俺に、拗ねたように「……あーあ。結局、光から婚約指輪貰うハメになっちゃったわねー」なんてつまらなさそうな口調で言っときながら、でも愛おしそうに指輪を見つめてたよな。
俺達がペアリングを身に付けだすと、あっと言う間に図書基地中の噂になった。
わざわざ見せて、と言いに来る奴とかも居て、まさかペアリングが婚約指輪だったなんて思っているヤツは少なかったみたいだけど俺としては誇らしかった。
麻子は、キャーキャーと騒ぐ女子隊員へ「ただの虫除けよ」なんてしれっと流し、でも左の薬指にずっと嵌まっていた。
……お前自身は知らないだろうけどな。
……時折、無意識に指輪を撫でる麻子の表情が見惚れそうなくらい幸せそうだった――――とか、絶対本人には言えないけど。
俺も、訓練の時以外は出来るだけ身に着けていた。

その指輪が。
――――あの、婚約指輪がない。

――――俺達の中での、本当の意味での婚約指輪を失くしていることに、今更気付かされたジュエルボックスだった。

マコの指に指輪が嵌まっていたことはなかった。
このジュエルボックスの中にも、あの指輪はない。
高山や倉橋に聞いても、マコの部屋で指輪なんか見たことはないと言う……。
高山から柴崎の母にも聞いて貰ったが、わからないとの返事だった。
無くなっているのは麻子の指輪だけじゃない。俺の指輪もだ。
部屋を探してみたけれど、どこにもない。

あの事件の日も、俺達の指にはお揃いのリングが嵌められていたと記憶してる――――。

襲撃事件の後の記憶はあまりに曖昧だった。
俺も麻子も病院に担ぎ込まれて緊急手術――――その後、麻子の方はずっと生死の境を彷徨っていたと言うから、運び込まれた時の持ち物なんか、今更よくわからないだろう。
知っているとしたら――――恐らく、兄なのだ。
そう思って兄からの連絡の際に、なるべくついでを装って指輪について尋ねてみたけれど、「知らんな」と身も蓋もなく一蹴された。もう少し粘って聞こうとは思ったのだが、ニヤリと意味深にその指輪を買った経緯に付いて突っ込んで聞かれそうになって、慌てて話を閉じてしまった俺だった。

あの、指輪。
今になれば、幸せの象徴のようにすら思えてくる。
俺達の――――お互いに寄り添い合って、共に生きていくことを誓い合って…………。

失ったものの大きさを知る。

失った――――麻子との時間。

…………はあ、と溜息をついてジュエルボックスの蓋を閉じて撫でた。
麻子に触れるように優しく――――だけど、指先から感じるのは固い木の感触だけだ。
…………それでも、ただただ、その箱を慈しむように撫でる。
麻子に触れるように、ただただ優しく撫でる。

――――未だに、あれからまだ1度も麻子に会えていなかった。

麻子の容体は、最初の頃こそ発熱したり血圧が低下したりと不安だったけれど、随分と落ち着いてきた。
高山から毎日報告を聞いているから、麻子の様子は知っている。
ベッドを起こして食事もとれると聞いた頃からずっと、柴崎の母に、麻子との面会の許可を懇願している。だけどまだいい返事を貰ったことはなかった。柴崎の母が、というよりは、麻子が酷く嫌がっているようで――――それもまた凹んでしまいそうになる理由だ。
柴崎の母は結局のところ麻子が最優先なので、直接麻子に頼むのが一番かと俺自身考えて、高山に託したアレンジメントの中に手書きのメッセージを添えて渡して貰っている。
伝えたいことは山ほどあって、だけど、麻子である証拠になるようなものを残すことは出来ないから、ただただ、「話がしたい。会いたい」とだけ書いたメッセージカード。その頃はまだ集中治療室の中だったので高山はガラス越しに柴崎の母からマコに渡される様子を見ていたらしいが、遠目から見てもそのカードを見てマコは泣き――――ただただ泣いて、泣きながら眠ってしまったらしいと聞いた。
高山には毎日マコの病院に行って様子を見てきて貰っている。それ以外にも実は、柴崎の母の世話も頼んでいるので、柴崎の母ともすっかり打ち解けて仲良くなり、マコの些細な様子まで伝わるようになっていた。今、柴崎の母には病院近くの兄のアパートで過ごして貰っている。そうすることで、柴崎の母が人目に触れることが減るから犯人に知られるリスクが格段に減るし、リスクが減る分少しでも長くこちらに留まって貰って麻子の精神的な支えになってやって欲しいことなど、俺の想いを伝えて必死に説得した。兄が支払っているアパートに住むことに居た堪れないと言うように恐縮して辞退しようとしていた柴崎の母も、結局はそれがすべて娘の為にいい手段だと思ってくれて、鍵を受け取ってくれたのだった。
とはいえ、高山には未だに何も説明していない。マコはサイキマコで、兄貴の彼女だと思っている筈なのだが、最近は報告をし終えた最後には、「……光さん……。マコさんの返事を待つことも大事なことかとは思いますけど――――けど、いっそ押しかけちゃったらどうですか。意外にマコさん、口には出さないけど、光さんを待っている気がします」なんて俺に発破をかけてきたりするから、グラグラと気持ちが揺れる。ひょっとして柴崎の母が高山に俺達が婚約していたことなどバラしてしまったんじゃないかと思って、高山や柴崎の母にそれとなく探ったことはあるけれど、どうやら言ってはいないようだった。柴崎の母からは、「高山さんはとても言い方で、黙っているのは後ろめたくはありますけれど、でも娘の命がかかっていますから」とキッパリと言われたから絶対にバラしてはいないと思う。
…………でも、だったらなぜ、高山が酷く背中を押す気がするんだろう?
怪訝に思って、「…………最近、いやに俺にマコのことけしかけてるみたいなこと言うよな」とぼやいたことがある。そしたら意味深にふふっと笑って「女の勘、ってやつですよ。私は慧さんよりも、マコさんには光さんの方がいいんじゃないかなって思えてきただけです」なんて言われて――――、その内容は俺にとっては嬉しい言葉だったから思わず顔が緩みそうになるのを必死にしかめっ面で誤魔化そうとしたら声を上げて笑われた。
…………やっぱり、女ってよくわからない。
だから、ここ最近、「マコが俺に会ってくれるとか…………そんな話は出てないか?」とどうしても尋ねてしまう俺の問いかけに、「マコさんみたいなタイプはね、時には強気で強引に進めてみるのも手だと思いますよ! 会いたい気持ちが抑え切れなくて来ちゃったっていっそ顔を見せたらどうです?」なんて、飛び付きたくなるような提案までするから困る。……本当に思わず増長して会いに行きたくなっちまう。
その高山にすら、先を越された。
昨日、ついに集中治療室から個室へと移ることが出来たマコだった。まだ自力で歩くことは出来ず、当面機器や装置も付けている状態で点滴も外れてはいないとのことだが、とりあえず、個室へ移ってまずはベッドから立ち上がるリハビリから始めると聞いた。
――――ようやく、人心地の着く状況になってきた。
話には聞いていたので、お祝いに、またメッセージ付きのアレンジメントを高山に持って行って貰っている。一番最初のアレンジメントこそ置いていいのかもわからなかったので高山に任せて買ってもらったが、その後は手塚家の昔馴染みの花屋で店主と相談しながら俺が選んでいる。集中治療室から出られるほどに回復したことへの喜びの気持ちを込めて、結構華やかなアレンジを作って貰った。いつものようにメッセージカードを渡されて――――小さなその紙に書く言葉は1つだった。…………いつも同じ言葉だ。
「会いたい」――――それ以上のメッセージが思い浮かばないくらい、ただ会いたい、それだけで今の俺はいっぱいだった。
高山が直接、花を渡して、話もしてくれたらしい。
俺がどれだけマコを気にかけているのかの話もしてくれて――――その話を始めた途端から背を向けられて「聞きたくない」と言われたそうだけれど、それでも少し話を続けていたら震える声で遮られたそうだ。
「もう止めて」と――――……。
言いながら頭から布団を被ってしまって、まったく姿も見えなくなったらしいけれど、会いたいって泣いているように私は思いましたよ、と高山が言った。
付けていた装置から、血圧や心拍が異常に上がったという情報を受けて看護婦は飛んできたので、それ以上の面会は出来なくなったらしい。その言葉にドキリと驚いて、体調は大丈夫なのかと焦る。
詳細を尋ねれば、とりあえず点滴から安定剤などを入れて落ち着かせ(眠らせて)、特に問題はなかったという――――。
ホッとすると同時に、やはり無理は出来ないと思い知る。

会いたい――――……。

撫でていた手を止めて、またネジを回して蓋を開ける。
優しい音色。
心に染み入るその音に愛おしさが増す。

お前も、会いたいって思ってくれてるよな。

高山に唆されているからじゃなく、そう信じている自分が居る。
麻子の気持ちを疑う気持ちはなかった。
高山にもバレるくらい、体力的な面で気力を補えない今の麻子はわかりやすかった。
俺を手放すことが、俺にとって一番いいって勝手に考えて、必死に突き放そうとして上手くいってない。

会いたくないって言いながら、本当は会いたいから泣くんだろ。

会って、言いたいことは山ほどある。
お前の考えが間違ってること。
お前が居ない世界に俺の幸せはないこと。

取り戻す――――。
絶対に、柴崎麻子が安心して生きられる場所を取り戻す。

だけど、その糸口がまだ見えてこない。
兄からも折口からも、それなりに情報は集まったけれど、付け入るものが何も見つからなかった。
俺の方もただ集まる情報を聞くだけじゃなく、麗華に話をして、麗華から手を回してくれた公安の情報網から、麦秋会のメンバーや松和会メンバーのリストに俺が見た犯人を照合中だがまだ見つかってはいない。
――――まだ、麻子が麻子として生きていける手段が見つからない――――
溜息が零れるばかりだ。

と、無粋な携帯の音が、オルゴールの音色を掻き消した。
着信相手は麗華で――――……。
「…………もしもし。新たに何かわかったのか?」
「~~~~いきなり用件って!! ほんっと、愛想ないわねー! 光の為にあの手この手を尽くしてあげてる私に、そんな素っ気無い電話応対でいいワケ?」
「いつもありがとう、世話になってる。――――で、何か新しいことが?」
「~~~~っ! ほんっとムカつく! あ・の・ねぇ! マコさんの為に私がどれだけ協力してあげてるか、本当に理解してる?!」
「…いやけど、そもそも事件について調べるのはお前の仕事だろ。よく考えたら個人的にお前に世話をかけてるわけじゃない。むしろ協力してるの俺の方じゃないか?」
「~~~~そうだけどッ!!! けど、事件が解決したらマコさんを取り戻すんでしょっ?! そういう光の思惑知ってて協力してあげてる私の優しさに感謝しなさいよっ?! 光に振られたのに、光の恋の応援をしてあげてるんだからねっ!!!」
「…………まぁ結果的にそうかもしれんが、結果でいえば、事件が解決したらお前の功績も上がるわけで純粋に優しさだけで動いてるわけでもないだろ?」
「~~~~む・か・つ・く~~~~ッ!!!」
「……とりあえず。事件が解決することは俺達にとって共通の目標だし同志であることには違いない。本当にお前が情報を集めてくれることに感謝もしてる。――――だからこそ、どうした?」
「~~~~っ!! あーもういいわよ!! とりあえず用件っ!! 松和会の新たなメンバーリストが手に入ったのっ!!! 光、近々いつ来れる?」
「明日動ける」
「――――ホント、図書隊は理解あるわねー。上官の許可を取らなくていいワケ?」
「わかってくれてるからな」
サラリと答えた俺に、麗華が一瞬黙り込んだ。どうかしたか? と尋ねようとして、その前に受話器から声がした。
「…………いいところに就職したのね」
ふいに、ボソリと麗華が言った。
「ああ」
相槌を打ちながら、そう言えば麗華は付き合っていた頃、図書隊入隊に反対していたな、と思い出す。
今の手塚には、図書隊以上の職場など思いもつかない最高の場所だ。――――そう思うと手塚はスッと背筋を伸ばして、心から胸を張った。



……To be continued.








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05:10  |  *『図書館戦争』二次小説  |  TB(0)  |  CM(6)  |  EDIT  |  Top↑

★Re: たからもの

アリアアリス様

コメントありがとうございます!
クリスマスにお返し出来ず残念過ぎるし申し訳ないです!!
アリアアリス様にとって、素敵なクリスマスを過ごされたでしょうか?
私は、今年はクリスマスネタをあげられずに申し訳なかったなァ……という感じです。
なんせ、こっちのお話を早くあげたい、ただそれだけですね。。。。。1年もやり続けるとかどういうこと?!ですもんねー…。

> 手塚の辞書には…
爆笑!
ですねー。
私的には、手塚の辞書には「女」=「女傑・女丈夫」ってあるような気がする…(笑)
手塚の周りにいる女性は皆、手塚にはとても適わないメンツばかりなり★(笑)
割と異性に対しては、ボーッとしてそうな手塚なので、どうしてもそうなるのでは?(笑)
(ボーッとしているというよりは、女性たちの会話のテンポについていけないとか、会話の切り替えの早さについていけないとか、とにかくついていけない感じでしょうか(笑))
というわけで、こういう朴念仁がいっちょ出来上がる、と(笑)

> こんな幸せシーンもあったのが恋しいでぅ(涙)
…ですっ!
いやもう、手塚一人の絵図らがあまりにも寂しくて、気付いたら柴崎エピソード入る入る、という感じでした★
ひとり寝る夜に耐えられないのは実は私かもしれない?!
離れていながらも、柴崎を想って頑張ってる手塚の図、ターンだったのですけど、気付けばもう幸せな過去の回想ばっかするんだもん……。
手塚だけでなく、私もものっすごーく柴崎が恋しくなってるなぁ…(((((^^;)
早く合わせてあげたいwww
その気持ちが更に高山さんにけしかけさせるかもしれない(笑←すっかり高山さんポジション(笑))

> アレンジメント「恋文」だったのですね!
「恋文」!そうか、そうですねー!
言われてそうか、と思っちゃいました。
そうですね、手塚としては一言ですけれど自分の想いを伝えるものですもんねぇ~恋文♪
そう指摘されると、アレンジメントの意味がとっても素敵に思えてきました!(って、そのつもりじゃなかったのかい★苦笑)
アリアアリス様も言うように、今の柴崎には手塚は後ろ向きなトコロも多々ありますよー。
でも、記憶が戻りましたので、手塚には柴崎の自分への想いを信じられるから強いんだと思います。
記憶戻らないままで今の状態になってしまったら、それこそ手塚は自棄になるか、完全に落ち込んで復活できないか、いじけてしまったまま柴崎に気持ちの欠片も伝えないと思うけど、今の手塚はもう過去の絆のことも、柴崎が事件のターゲットにされていることも体調のことも全部ひっくるめてわかっている存在になったので、大丈夫なんだと思いますねー。
今、一番後ろ向きで、逃げているのは柴崎だけだと思います。
でも、アリアアリス様も言うように、手塚が
> めっちゃアピール!!めっちゃ追いかけてる(犬)
(笑)と書かれたように、手塚がすっごく真っ直ぐに(直接じゃないけど)自分に向けて剛速球を投げて来るので、多分、グラグラ来てると思う…(笑)
閉じてても、殻に籠ってても、体調がやはり良くないので以前の柴崎のように手塚を振り切る体力と気力は不足してるので、必死に意固地な自分に噛り付いてはいるのですけれど、柴崎の母や高山さんに本心を隠しきることは出来てなくて、態度や言葉の端々で2人にもバレてるんだろうなって思います。「本当は会いたいくせに」って(笑)

ところで…………
アリアアリス様はポエム(…という分類かどうかもわかりませんが)の才能まであるんですか?!
凄い…………。
今回の
> 【柴崎欠乏症からの妄想】
は、切なすぎる心理をもう、ギュッと言葉に詰めて下さった感じで…………。
心がきゅうって泣きそうになりました!
2人の絆と思っていたリングもなくなって、何もかもなくなって、でも、じゃあ胸に残る気持ちはなんなのかと向き合いさえすれあ、絆は取り戻せるのですけれどね。
今は、固く閉じてしまった柴崎にとっては、リングの想い出も冷たく思えるかもしれない…………。
泣けてくるような言葉で表現してらして、本当に、キュウって心が泣きます…………。

このターンは幸せな回想をブチ込んでますけれど、本当はとっても寂しいターンだったのですよね。
しばらくは手塚の心境はこのまま……………
手塚に柴崎をプレゼントしてあげられなかった、ヒデェサンタな私です。。。
せめて、幸せな思い出を胸に、幸せな気持ちが甦ってくれれば!
……手塚には、もう少しだけ頑張って貰おうと思います。。。。。ホント、頑張れ、手塚!!!


ツンデレラ |  2016年12月26日(月) 06:39 | URL 【コメント編集】

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 |  2016年12月25日(日) 00:10 |  【コメント編集】

★ゴッドファーザー……

Sauly様

うわ…っ、やはり、ゴッドファーザーに戻ってきましたね。
手塚もやはり殺人は罪…………そして、罪なだけでなく、この場合は図書隊の立場を悪化させてしまったということでかなり立場がなくなってしまいましたね…………。
この状態から、手塚が図書隊に復帰する、という道は絶たれた感じを受けますね(TT)
やはり、殺人は駄目だよ、手塚…………。
タスクフォースの人達が許しても、こういう状況になっていることを柴崎が知れば、柴崎は手塚を怒るだろうし。
ウチの柴崎だったら手塚を許さない気がします(きちんと裁かれて刑に処して、皆に頭を下げて、それでも受け入れてくれて初めて柴崎も手塚を図書隊に受け入れると思う)。あ、もちろん、許さないというのは手塚の罪を、であって、手塚の傍で手塚を支えることはすると思ってます。柴崎ならちゃんと更生させるようにずっと傍で支えるだろうし。

…………という展開だとゴッドファーザーではないって?(苦笑)
ですよねー……。
ゴッドファーザー展開の手塚はどう行動していくのか、手塚の父はどうするのか、慧も…………。
手塚と図書隊の間に出来た深い溝のこともありますし、堂上班のメンバーはずっと心を痛めるんだろうなァ…………特に郁ちゃんは。
玄田隊長としては、そんな堂上班には、関わらせにくい案件ですしね。
とても厳しい状況ですよね(TT)



ツンデレラ |  2016年12月23日(金) 07:01 | URL 【コメント編集】

★師匠二人♪

ママ様

> 高山さん
そうですよねw 毎日手塚へ報告をしながら、手塚がどれだけマコさんを心配してて、会いたいと思ってて、だけど二の足を踏んでいるのがアリアリと感じてて、そりゃもうそういうのがどんどんわかって来て、わかればわかるほど背中を押したくなったんでしょうねww
慧とマコさんは付き合っているとは聞いている筈の高山さんですが、2人を見ていてもあまり愛情は感じられなかったでしょうしね。高山さんの目から見たら、どう見たって付き合っている筈の兄よりも手塚の方が一生懸命マコさんを想ってて、マコさんも手塚の事を気にかけてるんじゃないのかって雰囲気が伝わって、「ああもうじれったいなァ。まだるっこしいなぁ」と思っているのではないでしょうか(笑)
記憶喪失編では人気の高山さんポジションでしたが、まだまだ私としても高山さんポジションで二人を眺めていたい気がします!(笑)

> あぁお母さんに先を越された婚約指輪(笑)
笑!
……です、手塚は、「いつごろ? 話の切り出しはどうやって? 結納までで良い物なのか?」なんてモヤモヤと考えているうちに、「麻子サンは手塚家に!! 早く確保しとかなくっちゃ!!」と俄然張り切る手塚母の行動力に負けた感……(爆笑)
自分の母が「婚約指輪を!!」って話した時、蚊帳の外で猛烈に焦っていた手塚の顔が思い浮かんで大爆笑です(笑)
いや~~~~焦ったと思う!!!!(笑)
「……えっ……婚約指輪って、男が彼女に贈るもんじゃなかったのか?!(大汗)」って(爆笑)!!!

> ここできちんと気持ちを言えるのが手塚なのかな。
そうですね、堂上さんは言わずに行動ですもんね。まぁ婚約指輪買いにく、とはしっかりと口にはしてましたけどね(笑)
堂上さんの場合は、行動、行動、行動、で、行動に伴うための思考とかこう考えてるからこう言った、こうした、の説明が全然足りないのですよねー(笑)。でも、そこがまた堂上さんの魅力でもあると思うし、そんな堂上さんに振り回される郁ちゃんはとっても幸せそうで、やっぱり堂上さんには郁ちゃんが一番合う!!!と思うトコロでもありますね♪
万一、堂上さんと柴崎が付き合ってたら、結構早々のうちに「…………多分、こう考えてのことなんだろうけど、言わなきゃわかんないわよ? そこはちゃんと説明すべきじゃない?」なんて溜息に乗せて言われてしまいそうだし、やっぱり郁ちゃんだから、いきなりの行動にわけもわからずに付いていって「ええっ?! 急にっ?!」ってその都度ドキドキしながら、ドキドキさせてくれる堂上さんにまた惚れてそうですから♪ ホント、よく互いの凸凹が合うように有川先生はキャラを熟知して、この人物にはこの人が!!ってところを見抜いてカップルにしてるよなぁwwwと感動するばかりですね♪

あ、話がそれちゃった★

手塚には、そんな堂上さんだけじゃなく、ちゃんと小牧さんという師匠も付いているからいいのだと思いますね。
大事なことを大事なトコロで伝えないといけないことは、小牧さんから学んでいるようなww
なんだかんだ言って、小牧さんも手塚が可愛いですもんねー(笑)
もちろん、愛妻家でとても家庭円満な進藤さんも師匠ですしね♪
そういう意味では、手塚はとてもたくさんの師匠に恵まれて、図書隊ですっごく成長させて貰ったんだと思いますね!!

> 多分だけど柴崎も小牧さんたちのペアリング羨ましかったんじゃないかと。
ホントとホント、きっとそうですね! 柴崎が小牧の指に指輪を見つけたのも早かったですしね!
ああいう、いわゆる普通のカップルが、お互いの事を想い合いながら「やること」に対する憧れはすっごくあったと思います。(口には出さないけど!)
毬江ちゃんの一途な想いをずっと羨ましく見ていたでしょうし、その毬江ちゃんの視線に小牧さんが気付いて二人が寄り添っていくのをずっと見てたでしょうし、そんなお付き合いに憧れが、柴崎なのでなおさら大きかったような(笑)
だから、手塚が指輪を買いたいって言った時、ダイヤの指輪じゃなくてそういう普通のペアリングが頭に浮かんだんだろうなって。
もう婚約だし今更のペアリング----柴崎からは絶対に言えないシロモノだったでしょうけれど、それがこんな形で身に付けることが出来たことで、その頃の柴崎は本当に幸せだったと思うし(望みまで適っちゃってww だから、指輪が本当に嬉しかったと思うし(*^^*))。
そういう時間を失ってしまったことを、手塚は今思い知ってるわけで、頑張れ手塚、と応援するばかりです…………。



ツンデレラ |  2016年12月23日(金) 06:50 | URL 【コメント編集】

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 |  2016年12月22日(木) 17:32 |  【コメント編集】

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 |  2016年12月22日(木) 13:31 |  【コメント編集】

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