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2016.09.28 (Wed)

≪背中の靴跡シリーズ≫ 『ひとり寝る夜の明くる間は』~vol.25~

≪ ひとり寝る夜の明くる間は~vol.25~ ≫背中の靴跡シリーズ
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
  歎きつつ ひとり寝(ぬ)る夜の 明くる間は
   いかに久しき ものとかは知る
         右大将道綱母(53番) 『拾遺集』恋四・912
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


【More・・・】

≪ ひとり寝る夜の明くる間は~vol.25~ ≫背中の靴跡シリーズ


「……なんで、お前が……」
自分でも素っ気無いと思う口調でそう問えば、フン、と鼻であしらわれる。
「……今日はマコさんの客人! 丁重に扱ってよね!」
…………マコの?
確かに、マコと並んで二人で喋りながら入って来たのは事実。リビングでマコが部屋から出て来るのを待っていたら、二人で入って来たので驚いた。
訝しげにマコを見れば、いともアッサリとそうよ、と頷く。
「ちょっと大槇さんに用があって来て貰ったの。……あ、だからさ手塚。あたしに代わって後で大槇さんを駅まで送ってあげてね」
「…………なんだよ、人をアッシー代わりに使うつもりか?」
「…………なら、あたしが大槇さんを送るの?」
言われて黙るしかない。
マコが麗華を送っていくとしたら、帰りはマコが1人で帰ってくることになる――――そもそも、駅までの往復の最中に体調が悪くなっても困る。
結局、これについては拒否権がない。
溜息を吐きながら「…………貸しだからな」と嘯くしかなかった。
なんで返して貰おうか、なんて忌々しく思いながら、姦しくキッチンに向かう女二人を目で追う。
どうでもいいような会話をしながら晩御飯の用意をしてくれているから、麗華は今日も食べて帰るのだろう。
溜息が出る。
知り合いだとは知っていたが、確かに二人の会話は弾んで楽しそうだった。
「……でね、光ったら映画になんの興味もなさそうだったら、私なりに調べて……でも結局、光が楽しめそうな映画で私も楽しめそうな映画――――となると、ホント限られちゃうのよねぇ。今上映している映画の中だと、私は邦画の「レインツリーの国」とかも興味があるんだけど。でも光に恋愛映画なんか誘ったところで絶対興味ないだろうし、せっかく行ってつまんなかったって思われても嫌だからさぁ」
「……あー、その映画、あたしも興味あったのよねぇ」
テーブルに料理を置きながら、マコがそんなことを言う。
そろそろかと俺も箸を出したりと手伝っていて耳に飛び込んで来た台詞。
――――マコが興味のある映画? ……知らず、聞き耳を立ててしまう。
料理が並べられたテーブルに着いた席は、俺の向かいは麗華で、麗華の隣がマコ。…………いいけど、別に。
相変わらず子供の量だけど、晩御飯は俺達と同じものをマコも食べていた。――――大丈夫そうだな、とホッとする。
夜は一応眠れていたし、朝御飯も食べれたし、やっぱりこういう積み重ねで体調は左右されるんだろう。
ゆっくりだけど箸を進めながら、麗華と楽しそうに話をしている。
二人は相変わらず映画の話をしていて――――恋愛映画だと言っていたのに、何故か俺も興味をそそられた。
「……あの話、よく映画化されたなぁって思ってたのよね。……元々はその原作ね、一度は検閲対象に名前が上がったことがあるのよ」
「どうして? ブログやメールで知り合った二人の恋愛ストーリーなんでしょ? 彼女の方が聴覚障害者っていう設定だけど、そんな障害を乗り越えて二人が結ばれる幸せなエピソードじゃないの?」
「……まぁ…………そうなんだけど。そうなんだけどね、ちょっとヒロインの性格がいろいろややこしくって。健常者と違う自分を凄く意識してて、障害を持ってる自分の評価もすっごく低くて、それがある意味差別意識を増幅する、なんて問題視する意見なんかもあってね…………話しの中で使われている言葉とか、まぁ細かいところでいろいろ検閲対象になるとかならないとか、かなり揉めた作品だったのよ。
――――まぁ多分、今だからこそ、映画化まで出来たんじゃないかしら。これが数年前だったら、良化法の規制対象になったりして無理だったかもしれないわ」
「ほんとに?」
「……こんなこと、嘘吐くような内容じゃないでしょ? まぁそれくらいメディア良化法って情報規制を敷いてたのよね。許可されたものしか見られなくなってしまった人達には、その過程で切り捨てられてきたものの存在を知らされないから、限られた情報の中で自分達は判断したり思考するしかないわけだけど――――。規制された出版物の中には、考えさせられるものだって多く含まれているのにね。
……だから、映画化されるって聞いた時は、あたしも見たいなぁって思ったのよねぇ」
…………ふうん。そんな風に経緯のある映画か。
恋愛映画なんて正直全然興味はないけど、マコが観たいって言うなら一緒に付いて行ってやってもいいけどな。
そんな謂れのある映画なら、むず痒い恋愛映画でも、どういうところが検閲対象として問題視されたのか、とか考えながら見ればそれなりに見れるだろう。
出歩くのが大変なマコでも、タクシーで行ってタクシーで帰るくらいなら出来るし、万一途中でしんどくなっても俺が一緒に付いててやれば連れて帰ってやれるし、丁度いいだろ?
――――誘ってみるか?
『一緒にその映画、観に行ってやろうか?』とか………。『たまには気晴らしに、どうだ?』とか…………。
ふとそんなことを思ったら、麗華とチラリと目があった。
少し気まずくて目を逸らした俺を見て、驚いたことに、麗華がマコを誘い始めた。
「…………じゃあ、今度光と一緒に見に行く映画、それにしようかな? その映画の方が光も乗り気みたいだし――――マコさんも一緒に行かない?」
…………思わず、咽そうになる。
マコは驚いたように麗華を見て――――苦笑した。
「…………やめとくわ。映画館とか疲れるし。……まぁそのうちDVDが出るだろうし、それで十分。どんなふうな脚本にしたのかとか原作と違った箇所とかもじっくりチェック出来るしね。
大体、大槇さんが手塚と約束したのは違う映画なんでしょ? 悪いわよ」
「別に全然悪くないわよー。光ったら、私が映画の話してる時も全然興味なさそうで、話も聞いてるんだか流してるんだかって感じだったのよ。失礼しちゃうでしょ?
――――今の方がよっぽど聞き耳立てて、興味ある感じなんだもん。
ね、光も、その映画、マコさんも一緒に観に行けばいいって思うわよね?」
「~~~~えっ……、あ、ああ……」
「ほら。光もいいって! ね、3人で行きましょうよ。それならマコさんも安心して出掛けられるでしょ? 途中で気分が悪くなっても光が居れば家までちゃんと送り届けられるし、安心でしょ? ――――ね、そうしましょうよ!」
こんな時、少々強引な押しの麗華に感心する。
マコはまだ渋っているけれど、かなり絆されている感じも見受けられる。
「――――けど……。でも、内容は結局のところやっぱり恋愛映画であることには違いないのよ? 男女の心の動きとか、相手に対する想いとか……もちろんアクションも何もないから、手塚が見たってイマイチ面白くはないと思うわよ。あたしだったら手塚と見に行く映画としてはおススメしないわ。
……それに……、この映画はあたしにとっては特別な思い出もあったから、それでなの。…………昔、この映画の原作となった本でね、……その……知り合いが辛い想いをしたことがあるの。――――結局はそのことがあって、知り合いは恋人との距離を急速に縮めることになったんだけど――――そんなこともあって、だからあたしは特別、気になってるだけで……だから、手塚には…………」
「だってさー? どうする?」
ふいに麗華に会話を振られて焦る。
「~~~~ど、どうって…………別に、俺は…………」
マコと二人で出掛けてみたい。…………そんな気持ちが前面に出そうで、少し控えめに答えると、麗華が小首を傾げた。
「別に? どっちでもいいの? ……じゃあ、元々約束してた方にする?」
「~~~~あ…いや、……まぁ、その……俺もマコの言ってた映画でいいぞ? ……ほらせっかくだし……マコも長く入院してたから映画館とか行く機会なかっただろ? 今もまだ、1人ではなかなかそんな場所に行けないだろうし……、せっかくそんな思い入れもある作品なんだったら、映画館で見たらいいんじゃないか? ――――俺も、そんな経緯のあった作品とは知らなかったし、そういう目で一度映画を見てみるいい機会になると思うしな」
――――せっかくの話を、例え麗華も一緒だとしても、ここで“なし”にしたくはなかった。
気付けば積極的に言葉を綴っていた。
俺の言葉を受けて、麗華が更にマコを誘う。
「だってさ! 光もいいって! ……ね、一緒に行こうよ?」
麗華の積極的な誘いに、少し困ったように眉尻を下げながら、麗華と俺を交互に見て――――ふう、と溜息を吐くと躊躇いがちに答えた。
「…………うん……、じゃあ、お邪魔しようかな……」
「やった! じゃあ、いつにする? せっかくだから、もう日にちも決めちゃおうよ?」
ウキウキとした口調で麗華が話を進め――――正直、俺も心が浮つく。
――――二人きりじゃないけど――――その方が、マコにも不自然に思われなくていいかもしれない。
観たいと言う映画だし、マコも楽しいだろう。
少し戸惑いつつも麗華と日にちを決めるマコは嬉しそうだったので、こんな時は少々強引な麗華に心の中で感謝した。

     *

麗華を駅まで送る途中で、麗華の足が止まった。
人通りのない夜の高級住宅街には、俺達の足音だけが響いていたのに、それすらも止んで静けさに包まれる。
怪訝に思って振り向く。
「? どうした?」
「……なんか……光、変わったね」
「ん? 何が」
「……何がって…………そう言われると、微妙なんだけど…………ちょっと……そうだなぁ……、――ちょっと意外だった……あんな光、見たことなかった」
「? なんのことだ?」
「…………ううん、違うな……。……昔、チラッと見かけたことはあったけど……、こんなすぐ傍で見たことなかったし――――」
「? 一体、なんの――――」
ふ、と麗華の瞳が真っ直ぐに俺に向けられた。怖いくらい真剣な目で俺を射抜く。
「……ね……。私、光が好き。…………知ってた?」
「…………」
「過去の話じゃないよ。今の話。…………ひょっとして知らなかった? わかってなかった?」
いきなりの告白に、正直面食らった。
だけど、冷静さをすぐに取り戻して、穏やかに麗華の言葉に返す。
「…………この前の時…………、ひょっとしたらって――――初めてわかった」
「…………そう…………そっか、その程度かぁ……」
申し訳なくて遠慮がちに言った俺に、麗華が大きな溜息を吐いた。
そのまま口元を引き締めて、目線を少し落とす。
一瞬、泣かれるのかと思ったけれど、麗華は泣いたりはしなかった。――――泣き落としにかからない麗華を少し見直す。
ここはせめて、誠実に伝えるべきだろうと言葉を続ける。
「――――ごめん。気付いてなかった…………。お前って人懐こくて気さくなヤツだったし、俺の事件のこと調べてたし……だから、お前が俺のところにちょくちょく来ることをあんまり深く考えてなかったんだ。お前のこととか気持ちとか――――俺、考えたことなかった」
「…………酷い言われようね」
「…………ごめん…………ホントにあの時の俺は、そういうこと――――恋愛とかなんだとか、そんなことまるで眼中になくて――――以前の自分と同じ場所まで上りたいとそればっかりで、自分を鍛えようとか、仕事のこととか、そういう意識しかなかったんだ」
「…………“あの時の俺は”ってことは……、――――今なら、光、考えてくれる?」
また、麗華の大きな目が俺を向いた。さっきまでより少し濡れていて、仄かに女の色香を宿していた。
綺麗な瞳だと思う――――きっと麗華みたいなタイプは俺の好みだろうって思う。…………だけど、申し訳ない気持ちしか湧かなかった。
「…………ごめん。――――俺、今、好きなヤツが居るんだ」
その言葉は、いとも簡単に口から出た。
麗華はその言葉に明らかに傷ついた表情をした。だけど、自嘲気味に笑うと挑むように俺を見た。
「――――ん。嫌って程、今日、よくわかった。――――マコさん、でしょ?」
「~~~~あ……、いや…その…………」
あまりに直球で名前を出されたものだから、ドギマギしてしまう。
「…………なんか意外だったけど…………、光って自分が好きになったら、すっごくわかりやすいんだね。口には出さないようにしてるみたいだけどモロバレよ。――――私に対する時と露骨に態度が違うんだもん。
――――けど、無理。…………諦めた方がいいよ」
「…………」
「光だってわかってるでしょ? …………今となっては、もう遅いの…………。マコさんはもう、光の傍に居るつもりがないのよ。――――今日もね、私、マコさんに光のこと応援されちゃった。もちろん、そのことで呼ばれたんじゃなくて違う話の為に来たんだけどね。――――マコさんに光と上手くいくといいねって言われたわ。光の横に居るのが私だったら一番安心だって。だから頑張って欲しいって応援されちゃった。
――――ね……、光がマコさんのことを好きでも、マコさんは光に振り向かないよ。――――ねぇ……私にしときなさいよ?」
「…………わかってる…………」
苦しげに絞り出すような自分の声に、自分で驚く。

わかってる。
…………ずっと、わかってる話だ。
マコは兄貴のことが好きで――――俺は代替品。
こんなわかりきった事実に、なぜこんなに胸がズキズキするのかわからない。
最初からわかっていることなのに。

だけど。

「…………あいつが俺のこと、なんとも思ってないのはわかってる。
この想いが決して報われないってことも。
…………けどな、報われるとか報われないとか、そんなの今の俺には関係ないんだ。
ただ、あいつが苦しい時に傍に居て支えになってやれたら。兄貴の代用品でもいい。何かあったときに駆けつけて、少しでも助けてやれたら。…………それでもう、十分なんだ」
「…………そんなに尽くしてあげたって、マコさんは振り向かなくても?」
「…………ああ。…………元気になったら、あいつは兄貴の元に戻るだろう…………。それでも……それなら余計に、せめてそれまでは傍にいてやりたい…………」

…………本当は、違う。
…………本当は、傍に居るのが俺でありたいと思う。
…………いつでも…………いつまでも、俺でありたいと…………願ってる。
…………だけど、それは叶わない願い…………
…………叶わない…………だけどそれでも。
…………叶わなくても、今は――――あいつの傍に居られる、今だけは、“俺が”あいつを大事にしたい…………

「――――ったく……。……光って…………ホント、あの人だけなのね…………」
深い溜息と共に、ほんの僅かに、麗華の声が震える。
「――――悔しいなぁ…………。……真っ新になって最初からやり直して……、だけど結局、光はそこに辿り着くのねぇ……。まさか、あんなに弱ってる状態の彼女にまで負けるとか…………私のプライド、傷つくなぁ……」
「…………? ……なんの…………」
「――――けど……、けど、今の彼女はもう、自分からその場所を下りたから。それは彼女の意思だったのよ。なぜそうするのか、そうしたのかは私にはわからないけど――――。だけど、もう二度と彼女は舞台に上がるつもりもないみたいなの。…………譲ってくれるって言うなら、私は喜んでそのポジションを貰うわ」
「――――おい、なんの話を――――……」
「……光も悪いのよ? だって、何もかも忘れちゃうんだもん」
「――――――――」
「……もし、覚えていたら――――ひょっとしたら、どこかで一発逆転のチャンスはあったのかもしれない。彼女の心に響くような……揺り動かすような何かが出来たかもしれない。…………だけど、光は何も思い出さなかった。これだけ一緒に居ても、何も思い出さないんだもんね?」
「~~~~おいッ!! 一体、何を――――」
「…………あら。これ以上は言えないわ」
「~~~~おいッ!!! 麗華ッ!!!」
思わず麗華を睨みつけつつ凄んだ。グルグルと渦巻く困惑がそうさせた。
何かが胸に沸き立つ。
だが、流石は警察官として経験も積んでいるだけのことはある。麗華はまるで動じずに俺を見つめ返してくる。
「…………これ以上は教えないわよ。だって、私は光が好きなんだから。自分の恋路に不利になるかもしれないのに、ここまでヒントを上げた私に感謝して貰いたいくらいだわ!」
長身で美人の麗華が不敵な笑みを浮かべつつ、少し下から俺を見上げてきた。
クリッと丸い目が挑発的に俺を見つめ――――こんな目で見られたら、大概の男は白旗を上げたくなるかもしれない。
もちろん俺はそんなことはないけれど、返す言葉は見つからなかった。
「~~~~っ!」
「――――あとは自分で考えなさい。……けど……悪いけど、彼女はもう、光になんの未練もないの。光の傍に居る気もない。それは真実よ。本当に彼女がそう言ってたんだから。
でも。
マコさんのことを大事に思ってる光は、私の知ってる光の中で一番カッコ良かったよ。――――だから、お節介を口走っちゃったんだけどね。
でもね。どんなに大事に想ってても、駄目なことってあるの。
どんなに好きでも、報われない想いもあるのよ。
…………今は私のこと考えられなくてもいいわ。私、待ってるから。今まで通り、こんな風に話したり家に行ったりさせてね。友達からで十分よ。
そのうち、マコさんが元気になって、嫌でも光が振られる時が来る。マコさんが光の元から離れる日が来る。
…………その時に光の傍にいるのが私でありたいの。――――それまで、私の想いが報われなくても、待ってるわ。……待っててもいいでしょ? 私の光への想いと、光のマコさんへの想いは一緒なんだから。
光がマコさんのことを想う限り、私も光のことを想う権利がある――――そういうことよ。私達は同類なんだから」
「――――――――」
「ふふっ、……じゃあ、行こっか。今日はちゃんと改札まで送ってね」
そう言うと、天真爛漫な笑顔を零しながら、俺の腕に腕を絡めてきた。
スレンダーな身体なのに柔らかい感触が押し付けられて焦る。――――急に、女としての武器を前面に出されてきた気がする。
「~~~~っ?! ちょっ…離せ…ッ!!」
「ふふっ、いーじゃない! 光のことが好きって言ったでしょ? もう隠さなくていいんだし、これくらいいいじゃないの」
「付き合ってもいない女と、こんな風に歩くつもりはないっ!!」
言いながら力づくで引き剥がすと、麗華がぷうっと頬を膨らます。
「……ふーん、意外に堅物なんだ?」
「~~~~っ!! 堅物とか、そういう問題じゃないだろっ!!」
「あっ?! ひょっとして記憶ないってことは、童貞?! そっちの記憶もないの?!」
「~~~~~~っ…!!!」
「うわ…っ、そっかぁ……アタリ?! ふふーん、じゃあ、お姉さんが恋愛の手管、教えてあげようか?」
ニヤニヤと笑う麗華に、憮然として「いらん」と呟いて大股に歩き出した。
麗華も慌てて後から小走りで付いて来る。
ロクでもない指摘に、ムスッと眉間に皺を寄せたまま――――しかし、確かにその記憶も消え失せている自分に、居た堪れない感情が湧き上がった。



……To be continued.






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05:10  |  *『図書館戦争』二次小説  |  TB(0)  |  CM(7)  |  EDIT  |  Top↑

★Re: 替えが利くモノ

アリアアリス様

いつもありがとうございます!
レス遅くなっちゃいましてすみません!
タイトル……今回は2つの候補のあまりの格差に(笑)、大爆笑でした!
すごく深みのある重い言葉の↑のタイトルと、
> 「セカンドDT(童貞)」
爆笑!!!
ただ、私テレビもほぼ見ないので…………テレビドラマのタイトルに似て非なる、の元のものがわからない鳥頭ですみません。
…………です(笑)
いやー、記憶喪失ってどうなのかな?って思ってたんですけど、人間関係の部分がスコンと抜けている手塚のようなので、人間関係…っつたら、あーんなことやこーんなことも忘れてるってことだよな? とふと思ったので★(笑)
ってことは、ってことは、夜中に起き出してウイスキーかっくらってる時にマコさんにキスしようとしたのは、現実目の前にいる女に欲情してるからに他ならない?!とか(笑)
もし、キスしてたら、今の記憶喪失手塚にとっては、「初めてのチュウ」ってことになったのでは?!とか(笑)
……ある意味良かったかもねー。初めてのチュウが、無理矢理相手の意思に反して奪ったキスだった、となったらちょっと手塚は後で痛い想いをしたかもしれません(苦笑)
「……俺ってやつは、実はこっち方面ではアブナイヤツだったのかも?!」とか???(苦笑)
そんなことになってたら、また悩みの元が増えて、ますます手が出せなくなってたかもしれませんねー。
(とはいえ、キス回避のために、緩くとはいえ抱き締めるとか、それもどうなんだって感じなのですが(笑)……まぁ、マコさんを緩く抱くことに関しては夜の添い寝で多少許されている部分があるってことで、少し気持ちが緩いのかもしれません(苦笑))

今回のお話は、皆様に麗華さんの株をあげることが出来て嬉しく思っています(*^^*)
まさしく、
> 色々な意味で「グッジョブ!麗華さん」(σ≧▽≦)σな一話であることは間違えない
……ですね!!!

> 始めに「一発逆転」を狙ったのは、もしかしたら慧...
…………このあたり、ノーコメントでいかせて下さいね~~~。
いやもう、そこは本当に言えなくて(今は)。
実はそこのあたりのところは、固まっていないあたりでもあるので、ホントまぁ……私もわからない範疇だから余計に言えない、ということでもあるかもしれません(…回りくどい★)
アリアアリス様の、この「代替品」考察があまりにも深くて鋭くて、かなり私的にも読み込んでしまいました。
3度は読み直しましたよ、本当に深くて。
「替えが利く」と思ったこと、でも「替えが利かないモノ」それぞれの立場でそれぞれの望みも交えつつ、入り乱れると、確かに今のこの状態に理由が付く、とアリアアリス様のコメントを読んで私も考えさせられました!
みんなが最善の道だと思って取っている選択ではあるのですけれど、「替えが利くもの」と「替えが利かないもの」があって、それぞれがそれに気づきつつ修正を加えていっているのですけれど、その修正もまたひとそれぞれ、その時の最善を考えて動くのですが、すれ違ったりもつれあったりして、今のこの良くわからない状況を生み出しているような気がしますね!

として自分では利かなかったと想像出来、そしてその為の最善策として一発逆転=起死回生で嫌がる彼女を強制連行して今に至る形のように想像しました。
とてもよくわかるアリアアリス様のワンフレーズ。
> 辛くても「兄の代替品」として自分は受け入れるのに、自分を好きだと言ってくれた麗香さんは「代替品」として認めていないのですから。
これ…………そうなんですよねー。
なので、逆にそこを麗華さんに突かれていますが。
(手塚が諦めないのなら私も諦めない、私達は同じ立場でしょ…っていう麗華さんの考えですね)
そして、この考察の後の、アリアアリス様の重い言葉に感動しました。
この宙ぶらりん、この「何が代替品」で「何が替えられないかけがえのないモノ」かを知るためにも、手塚にとって必要なものを手塚にわからせるために、敢えてのあの言葉です。
(しかし言えないので、ノーコメントでお願いします)
深すぎる…………です。
このお話でどうなっていくかはわかりませんが、そっとまた見ていて下さいね。
手塚が立ち返るのは彼女であることは間違いないのですけれど、今の手塚は今の自分の気持ちにいっぱいいっぱいなのでなかなか立ち返るキッカケもなく来ているので…………そのキッカケがどこでどう訪れるのか、というところが難しいなとも思っていますが…………。


と言うコメントから一発逆転の大爆笑追伸をありがとうございました!!!
> 追伸。
> 手塚の映画の趣味をスラスラと答え、そして提案をしていくマコさんに誰かツッコミを入れて!(笑)
> そして、あの時ツッコミを入れていたら何か一発逆転できたかも知れませんね(笑)
> 残念ですよ。DTな光くん。

大爆笑!!!
ですよねー!!!ひょっとしたら麗華さんは心の中で、こんな感じでツッコんでいて
「……光って実はバカ?」と思っていたかもしれません!!!(笑)
なぜに、マコさんが光くんの映画の趣味を知っている?! ……確かに!!!!(大爆笑)
まー、ボーっとしている手塚なので「マコだからそういうことも知ってそうだ」くらいに流してるのでしょうが……(苦笑)
いやもう、麗華さんにしたら、自分が目の前に居るのにチラチラとマコさんにばかり目線がいったり、マコさんの言葉に一々耳をぴくぴくさせてる光くんを見て衝撃だったんだろうなーとも思います。
麗華さんの知ってる「手塚光」は、女性にあんまり興味がなくて卒なく対応は出来る男、だっただろうし、こんなに手塚の素の顔を見ることもあんまりなかったんじゃないかと思いますねー。
相手の行動や言動に、一喜一憂する手塚の様子は、新鮮で可愛くてとても魅力的に思えたんじゃないかなー。
その目が自分に向いたら素敵だろうって思ったのかもしれませんね。
今の手塚がとてもイイ男に見えるからこそ、麗華さんもイイ女で、あんな言葉を手塚に投げてあげたくなったかもしれません。
これまでみたいな手塚だったら、あんなお節介な言葉もなく、麗華さんもサラリと横から手塚の気を引く機会を伺っていただけかもしれない、と。
アリアアリス様の言葉に、私もそう思わされた感じでした!

それから、私にはもったいなさ過ぎる、なんだか身の丈の合わないようなお言葉、ありがとございました!
拙いというか、クドイというか、ホントなかなかいつまでたってもお話書くことが上手くならないですが…………。でも、お話の続きを待ってくれているアリアアリス様が居るので、私も書けますし、凹んでいた気持ちも今ではもうすっかり浮上してきています!
こうしてコメントを下さる方から、こうやってエネルギーや温かい気持ちをいっぱい貰えて、幸せ者です、私も…………。
この気持ちの交流があるからこそ、ブログは止められないのだと思います、私。
今回、読む方にもいろんな方が居て、、、というようなことも学ばせて貰いましたが、その何倍も、このブログを通じて本当にたくさんの方と絆があって結ばれているたくさんの方の存在を知ることが出来ました!
アリアアリス様のあったかな、やさしい、包んでくれるようなお言葉も大好きです♪
目には見えないし、あやふやだけれど、お互いが大事に思っていれば、絆は絶対あるんだなって本当に思えます!!!
大事にしたい絆が……です(*^^*)



ツンデレラ |  2016年09月30日(金) 05:28 | URL 【コメント編集】

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 |  2016年09月29日(木) 08:06 |  【コメント編集】

★言われて確かに!と被りました!

ママ様

「貸し」……を手塚が使う…………確かに二人のデフォルトでしたよね。同期で、でも少しそれ以上のことをお互いが知ってて、でも特別な関係じゃないんだよって時の言い訳みたいに柴崎が使ってましたね、確かに。
そのあたり、覚えてなくても、なんとなくこんな時はこの言葉、みたいに身体に沁みついているのかもしれません(苦笑)
「貸し」を理由に、少しだけ特別なことしてもいいよね、みたいなそんな隠れ蓑…………手柴のデフォルトだと二人はデフォルト過ぎて気付いていないのかもしれませんね(苦笑)

> 堂郁の…………
言われて私も、「ほんとだ……似てるかも」と思いました。
もちろんやり方も違うし、立場も違うし、全然違うんですけれど…………心情的に少しだけ似てると思います、確かに。
郁ちゃんと一瞬出会ってからずっと心の中に居た少女が、自分のせいで命の危険にさらされる場所に来てしまったことで、最初の頃の堂上さんは相当ヘンコツで頭の固い上官でしたよね。リタイヤしてくれと願いつつ、でも逆にそれが郁ちゃんの闘争心に火を付けてしまいましたが(笑)
リタイヤして去っていったら、ものすごーく喪失感と、そしてまたそんなことをした自分を責めたんだろうなって思いますが、郁ちゃんがリタイヤしなくてホント一番救われたのは堂上さんじゃないでしょうか。
そういう感じもまた、その頃の堂郁と今の2人は少し被る気がします。
ただ、堂上さん以上にかなり手厳しい彼女なので、手塚は本当に難しいと思いますが…………。
幸いというか、体力的に今限界なので、消耗しきった時には顔を出してしまう本心があるからまだここに居るのですけどね。
もし万一、体力的に回復していたら、きっと何も言わずにそのまま手を放してどこかに行ってしまっていたと思います。
そういうところは、かなり厳しいというかキツイと言うか、堂上さん以上だと思っているので。。。。。(悲しいことに)

> 多分麗華さんは…………
だと思います!
昔付き合ってた頃の手塚より、多分、今の手塚の事をとても好意的に思っているんだと思います。
あの麗華さんがお節介を口にするくらい、今の手塚が魅力的なんだろうなって。
最初はまぁ、昔の手塚の印象が勝っていただろうし、なんとなく傍に居て、なんとなくお互い「いいヤツ」だと思っていたら付き合えるんじゃないの?くらいな気持ちだったかもしれません。そんなに誰かに固執するようなタイプじゃない手塚だから、それで十分に付き合う理由に以前ならなったのではないのかなー。
麗華さんくらいのいい女になれば、「嫌いじゃないなら付き合ってみない?」で十分昔は付き合えたんだと思います。
でも。。。。。彼女の登場で、手塚に変化があったんでしょうね。麗華さんのようにたまにしか来ない人間でもわかるくらいあからさまな。
そして、そんな風に変わった手塚の方が、麗華さんにとっても(自分を見てくれては居ないと確信させられても)、イイ男に見えるんじゃないでしょうか。
誰かのことに一生懸命で、真っ直ぐにそっちを見つめる目が素敵だと思ったかもしれない。
その目が自分に向けられたら…………とも思っているかもしれません。それはすごく素敵なことに見えるだろうし。
もしかしてフラれて、手塚の気持ちに諦めがついたら、その目が自分を向いてくれるかもしれない期待は、多分あるんじゃないかなー。
そのあたり、ママ様の想像とまったく同じように私も思ってます。今、表面には出していませんが、麗華さんも複雑でしょうね。
今の手塚を見ていると応援したくなるくらいイイ男で、でも、応援はしないわよっていう…………(難しいけど、よくわかる心理ですよね)
麗華さんも麗華さんなりに、このお話の中の麗華さんは頑張っているので………。

いろんな人の想いを受けて、今の手塚が手塚なりに、どうなっていくのか…………まだ少しかかりますけれど、少しずつは動いているところなので、ゆっくり見守って下さいね。

ツンデレラ |  2016年09月29日(木) 06:25 | URL 【コメント編集】

★グッどりーむ!!

こじこじ様

そうなんです、仰る通り、久しぶりの麗華さん、グッジョブでした(笑)
よく私がポロッと零しただけの言葉まで覚えて下さっていて恐縮です★
そうなんです、最初から麗華さんの登場はあまりいい印象はなかったと思いますが、麗華さんは麗華さんなりに真っ直ぐな人なのでいい人なんですよ~♪
そして、こじこじ様の仰る通りで、いい人ではありますが、すこーしまだ読み切れてない感じ(笑)
…………まぁ、彼女は難しいので、そんなに簡単に彼女の深い思慮とかまではなかなか読み切れないのが普通ですけどね(苦笑)
そこがまだもうひと踏ん張りな感じですけれど、でもまぁ、麗華さんなりに今そういう言葉を投げかけることが必要だと感じて出してみるところが、麗華さんのイイトコロだと私は思っています。
決して、ドロドロと醜い三角関係を麗華さんは望んではいないと思いますのでね。
……ということで、結構前進?的な感じですけれど、実はまだまだ迂余曲折するかと思いますが、ゆっくり待っていて下さいね。


ところで!!!
なんなのですか、この夢!!!
この夢の続きは-----ッ?!?!?!
めっちゃ気になります!!
そして、読んでて高鳴るこの胸の音!!!
いやもう、どうすればいいのでしょう?!?!
もったいないので、確かに夢で起きてしまって続きはないのでしょうけれど、ちょっと皆様にもお披露目しませんか?
その辺りの編集は適当に私の方でやりますし。
アップしてもいいか、こじこじ様のHN(ペンネーム)を出していいか是非教えて下さい~♪
夢の続きを誰かが見たら、是非またご一報を~!っていう感じでのアップではどうかな、とか思っているのですけれど。
しかし、こじこじ様の夢の続きを別の方が見て、それが続いたら奇跡ッ!!!!!(笑)
今ここでは幸せ過ぎる情景ですが、続きは波乱なのでしょう…………か?どうなんだ??
めっちゃ気になりますね~~!
いやもう、凄い夢で、夢に感激です(≧▽≦)!!!
一度、考えてみて下さいませ♪

ツンデレラ |  2016年09月29日(木) 06:00 | URL 【コメント編集】

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 |  2016年09月28日(水) 22:22 |  【コメント編集】

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